【Paddy Power】シックスネーションズ2017:ブックメーカーが優勝オッズを発表し、エディー・ジョーンズ率いるイングランドが1.83倍で優勝候補筆頭!

昨年の覇者・イングランド

超人ハルクの如き屈強な男たちが体の痛みも顧みず全力でぶつかり合い、ヨーロッパを熱く燃え上がらせるラグビーの祭典「シックスネーションズ」。今年もその季節が近づいてきました。この熾烈な戦いは2月4日に開幕し、3月18日に決着を迎えます。

シックスネーションズとは

シックスネーションズロゴシックスネーションズとは、ヨーロッパのラグビー強豪6か国が一堂に集い覇権を争う年に一度の大会です。6か国の総当たりで優勝国が決められます。その起源は1882年にまで遡るほど歴史あるもの。1882年と言えば日本では明治15年、柔道の加納治五郎が講道館を開いた年に当たります。それから世界大戦による中断を除けば毎年開催されてきたと思うと、その伝統には気が遠くなるほどです。強豪国のみの大会であるため試合ごとのレベルはワールドカップを凌駕し、その長い歴史も相まって「もっとも偉大なラグビーの選手権」と呼ばれています。

シックスネーションズ2017

Paddy Power Logo2016年大会ではイングランドが全勝優勝を飾りました。全勝優勝はグランドスラムと呼ばれ、その名誉を称えられています。イングランドの優勝は2011年以来、グランドスラムは2003年以来となるものでした。2017年のシックスネーションズを制し、欧州最強の称号を得るのはどの国になるでしょうか?イギリスの老舗ブックメーカー「Paddy Power」が優勝オッズおよび開幕戦オッズを発表していますので、ご紹介していきたいと思います。

優勝オッズ

【シックスネーションズ2017優勝オッズ】
シックスネーションズ2017優勝オッズ
※オッズは30日午前10時現在

昨年優勝国のイングランドがオッズ1.83倍で一番手に挙げられています。二番手には2014年、15年と連覇をしているアイルランドが3.50倍、三番手には最多となる38回優勝を誇るウェールズが7.50倍、四番手にはフランスが11.00倍、五番手にはスコットランドが25.00倍、そして唯一優勝経験のないイタリアが501.00倍で六番手となっています。

開幕戦オッズ

【シックスネーションズ2017開幕戦オッズ】
シックスネーションズ開幕戦オッズ
※オッズは30日午前10時現在

▽スコットランド対アイルランド(日本時間2月4日23:25~)
スコットランドの勝利が3.40倍、引き分けが18.00倍、アイルランドの勝利が1.33倍でアイルランドが優勢。
▽イングランド対フランス(日本時間2月5日1:50~)
イングランドの勝利が1.16倍、引き分けが26.00倍、フランスの勝利が5.00倍でイングランドが優勢。
▽イタリア対ウェールズ(日本時間2月5日23:00~)
イタリアの勝利が5.00倍、引き分けが26.00倍、ウェールズの勝利が1.16倍でウェールズが優勢。

シックスネーションズ2017最新オッズ情報(bet365発表)

参加国分析

イングランド

エディー・ジョーンズ

イングランド代表のヘッドコーチはエディー・ジョーンズ。2015年ワールドカップにおいて、世界最強の一角南アフリカ相手に「スポーツ史上最大の番狂わせ」とまで言われた勝利を日本にもたらしたヘッドコーチです。イングランド代表としては初めての外国人ヘッドコーチであり、昨年はシックスネーションズでイングランドを全勝優勝に導きました。今大会も再びの全勝優勝を狙ってくることでしょう。日本人の血を引き、日本で指導者としてのキャリアを積み重ねた彼の活躍に期待したいところです。

アイルランド

アイルランド代表

イングランドの強力な対抗馬となるであろうアイルランドは、タックル成功率が90%を超えるディフェンス力の高さが魅力です。昨年11月には、ワールドカップチャンピオンのオールブラックスことニュージーランド代表相手に初対戦から111年目にしてついに史上初となる勝利を挙げており、その勢いは留まることを知りません。イングランドから覇権を奪還する可能性は大いにありそうです。

ウェールズ

ウェールズ代表

レッドドラゴンズの愛称で知られるウェールズは、現在シックスネーションズ優勝回数は38回。対して、歴史的にも因縁の深いイングランドは37回。今大会でイングランドに優勝を許すと優勝回数で並ばれてしまうので、並々ならぬ意欲で優勝を狙ってくることでしょう。優勝争いのライバルとなるイングランドとアイルランドとは組み合わせの運に恵まれてホームで対決することができるのが大きなプラス材料でしょう。ホームの大声援をバックに難敵を討ち果たすことができるでしょうか。

フランス

フランス代表

ヨーロッパ最強のプロリーグと呼ばれるフランスリーグTOP14を背景とするフランス。昨年には日本の五郎丸歩がフランスの名門クラブRCトゥーロンに加入したことでも話題になりましたが、近年のフランス代表はシックスネーションズでは下位に沈んでしまっています。4年に一度のワールドカップでは過去8回で準優勝3回、3位1回、4位2回、ベスト8が2回と常に高い成績を収めているので、そのポテンシャルを発揮することができればシックスネーションズでも優勝争いに絡んでくる可能性は高いはずです。

スコットランド

コッターHC(右)

1999年以降シックスネーションズの優勝から遠ざかっているスコットランド。とはいえ世界ランキングは7位、2015年のワールドカップでは準々決勝で世界ランキング3位のオーストラリアを34-35のスコアまで追い詰めるなど、実力の高さはお墨付きです。同大会では日本とも対戦しているので、記憶に新しい方も多いでしょう(10-45でスコットランドの勝利)。ニュージーランド出身の名将ヴァーン・コッターが今年で退任することが決まっており、彼のためにも好成績を残したいところです。

イタリア

イタリア代表

シックネーションズ参加国の中では一番格が低く、優勝経験もないイタリア。すっかり最下位が定位置となっています。初参加も2000年と遅く、現在の世界ランキングは13位で日本の2つ下です。とはいえ昨年11月にテストマッチで南アフリカを撃破する歴史的勝利を収めており、勢いに乗っていることでしょう。一つの勝利が意識を変え、大きな成長につながることはよくあることです。ひょっとしたら、イタリアが今大会の台風の目になるかもしれません。