世界中のサッカーファンが憧れる世界最高の舞台、それがUEFAチャンピオンズリーグです。世界中のどこよりもレベルの高い戦いが繰り広げられるこのビッグトーナメントが、今年も開催の時を迎えようとしています。
2018-19年のUEFAチャンピオンズリーグは9月18日(火)にグループリーグが開始する日程となりました。
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来年6月1日にアトレティコ・マドリッドの本拠地であるエスタディオ・ワンダメトロポリターノで行われる決勝戦で勝利し、ヨーロッパチャンピオンの座を勝ち取るのはどこのクラブとなるのでしょうか。ブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。
昨年度はレアル・マドリッドが3連覇を達成!
2017-18年のUEFAチャンピオンズリーグ(以下欧州CL)を制したのはレアル・マドリッド。1970年代にバイエルン・ミュンヘンが達成して以来となる3連覇(前身のチャンピオンズカップ時代を含む)に加え、自身の歴代最多をさらに更新する13回目の優勝という偉業を達成しています。
また、ジヌディーヌ・ジダン監督にとっても3年のレアル・マドリッドにおける監督歴において3回の優勝という歴史的な快挙も成し遂げました。
決勝戦で敗れたリバプールは2007年以来の決勝戦進出。2005年にイスタンブールでACミランを相手に奇跡的な逆転優勝を遂げた時の再現を試みましたが力及ばず、1-3と敗北を喫しています。
決勝点となったギャレス・ベイルのオーバーヘッドシュートはまさに神がかり的。年間最優秀ゴールに贈られるFIFAプスカシュ賞の候補にも挙げられました。
3人の日本人選手が参戦!21歳西村はいきなりの最高峰に挑む
今年の欧州CLに参加する日本人選手は3人。トルコで2年目のシーズンを迎えるガラタサライの長友佑都とポジション奪還にあとがないボルシア・ドルトムントの香川真司、そしてこの夏にベガルタ仙台から移籍したばかりのCSKAモスクワの西村拓真がメンバー入りを果たしています。
香川真司のドルトムントはグループA。一昨年のベスト4であるアトレティコ・マドリッドとASモナコとの三つ巴の戦いとなりそうです。
長友のガラタサライはグループD。同組はロコモティフ・モスクワ、シャルケ04、FCポルトとメガクラブ不在の状況で、決勝トーナメント進出の確率が高いグループとなりました。
西村のCSKAモスクワはグループG。こちらは昨シーズン王者のレアル・マドリッド、同じくベスト4のASローマと同組という厳しい組み合わせとなっています。
優勝候補筆頭はマンチェスター・シティ!王者レアルは6番手へ後退
【UEFAチャンピオンズリーグ2018-2019優勝オッズ】
※オッズは17日午前9時現在
<ピナクル 登録方法>
ブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」で2018-19年欧州CL優勝候補筆頭に挙げられたのは、マンチェスター・シティ。オッズは5.500倍となりました。
UAEの絶大な資金力のもとメガクラブに成長し、プレミアリーグを何度も制しているマンチェスター・シティも、欧州CLのタイトルにはいまだ手が届いていません。垂涎の的である欧州最強の座を今年こそ手に入れることができるでしょうか。
2番手はバルセロナとユベントス。オッズはマンチェスター・シティと僅差の6.000倍となりました。
バルセロナはリオネル・メッシ、ルイス・スアレスにフィリペ・コウチーニョ、ウスマン・デンベレら超強力なFWが加わった陣容は世界一といって過言ではないでしょう。日本へ去ったアンドレス・イニエスタの穴さえ埋まれば、3冠も夢ではありません。
ユベントスは何といっても欧州CLの申し子ともいうべきクリスティアーノ・ロナウドに期待がかかります。1996年以来となる欧州戴冠へ、絶好機を迎えているといえるでしょう。
一方、昨シーズンの王者レアル・マドリッドは6番手でオッズは9.000倍と、3連覇中とは思えない低評価となりました。
やはり3連覇の立役者であるジヌディーヌ・ジダン監督とエースのクリスティアーノ・ロナウドを同時に失ったことが世間の印象に大きく影響していると見られています。
悲願の欧州制覇へ、ペップ体制3年目のマンチェスター・シティが勝負の年に挑む
マンチェスター・シティは、昨シーズンはプレミアリーグで勝ち点100の大台に達するほどの圧倒的な優勝を達成しながら、同じプレミアリーグのリバプールに準々決勝で敗れるというつまずきを経験しました。
今シーズンは念願だったリヤド・マフレズの獲得にも成功し、ガブリエル・ジェズス、ラヒム・スターリング、レロイ・サネ、ベンハミン・メンディ、エデルソンら20代前半の若手たちも世界屈指のレベルに成長しつつあり、その戦力は間違いなく欧州最強レベルといっていいでしょう。
ペップ・グアルディオラ体制3年目を迎え、円熟期に入りつつあるマンチェスター・シティ。初の欧州制覇への準備は万全に整っています。
ロナウド獲得がユベントス優勝に向けた最後のピースとなるか
レアル・マドリッドからクリスティアーノ・ロナウドを電撃獲得し、今夏の移籍市場の話題を独占したユベントス。
もともとセリエAを7連覇し、欧州CLでも一昨年は決勝、昨年は準決勝まで進出するなど、折り紙付きの実力を持つユベントスに欠けていた最後のワンピースとして大きな期待がかかっています。
グループリーグではマンチェスター・ユナイテッド、バレンシアと腕に覚えがありつつも近年は低迷気味な2クラブと同組となりました。ロナウドを加えた新生ユベントスの試金石にはうってつけかもしれません。
欧州の舞台で長年頂点にたどり着けていない悩める貴婦人は、ロナウドの力を得たことでその悲願を達成することができるのでしょうか。
世界最強エースと名将を失ったレアル、逆境に立つもチームには明るい兆し
3連覇を達成しておきながらも優勝監督とエースの2人を同時に失うという激震に襲われたレアル・マドリッド。
監督の後任として招聘した前スペイン代表監督のフレン・ロペテギはそのためにワールドカップ開幕直前に電撃解任されたことで混乱を招き、さらにはロナウドの穴を埋める大物の獲得もなかったことでここまで悲観論が大勢を占めてきました。
しかしリーガ・エスパニョーラが開幕すると、その風潮も変わることに。ロナウドという「遠慮せねばならない相手」がいなくなったことで、ギャレス・ベイルとカリム・ベンゼマの2人が大爆発。のびのびとプレーし、ロナウドの穴を十分すぎるほどに塞いでいます。
若きスペインの至宝マルコ・アセンシオや魔術師イスコといった超逸材たちの出場機会も増え、むしろ総合力でいえば昨年よりも向上した感があります。
ただ、それでもやはりここぞという場面で必ずゴールを決めていたロナウドや、絶大なカリスマでチームを率いたジダンの不在は必ずどこかで響いてくるはず。そんな厳しい状況を乗り切ることさえできれば、レアルの4連覇は決して不可能ではないはずです。