ヨーロッパの覇権を競うUEFAチャンピオンズリーグに続き、各国リーグの強豪クラブが集いタイトルを競うヨーロッパ第2のカップ戦、UEFAヨーロッパリーグが9月20日からスタートします。
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多くの日本のサムライも参戦するこのハイレベルな戦いの優勝オッズをブックメーカー「10Bet」が発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。
昨年はアトレティコが3度目の優勝を達成!酒井のマルセイユは涙を飲む
2017-18年のUEFAヨーロッパリーグ決勝の組み合わせはフランスのマルセイユ対スペインのアトレティコ・マドリッド。オリンピック・リヨンのホームスタジアムであるパルク・オリンピック・リヨンで開催されました。
マルセイユは日本代表SB酒井宏樹が所属するクラブです。日本人が欧州EL制覇となれば2001-02シーズンにフェイエノールトで前身のUEFAカップを制した小野伸二以来の快挙となり、大きな注目が集まりました。
しかし、直前のリーグ戦で内側側副靭帯を損傷し、チームを離脱。驚異的な回復を見せてベンチ入りこそ果たすものの出場はかなわず、酒井を欠いたチームは0-3で敗戦。
アトレティコ・マドリッドが6年ぶり3回目の欧州EL制覇を成し遂げました。マルセイユにとっては3回目の決勝の舞台で再び準優勝に終わっています。
アトレティコはディエゴ・シメオネ監督が準決勝アーセナル戦ファーストレグで退場処分を受け、4試合のベンチ入り禁止処分となり、決勝戦もスタンド観戦という逆境を見事に跳ね返す戦いぶりを見せました。
大会の最優秀選手にはアトレティコのエース、アントワーヌ・グリーズマンが選ばれています。
5人の日本人選手が今年の欧州ELに参戦!
2018-19年の欧州ELに参戦する日本人選手は5人。
レアル・ベティスの乾貴士、アイントラハト・フランクフルトの長谷部誠、オリンピック・マルセイユの酒井宏樹、アンデルレヒトの森岡亮太、レッドブル・ザルツブルクの南野拓実がヨーロッパのビッグタイトルをかけて戦いを挑みます。
南野のレッドブル・ザルツブルクは、スコットランドのセルティックやドイツのRBライプチヒらと同組になりました。ライプチヒとのレッドブル・ダービーにも注目が集まります。
D組に入った森岡のアンデルレヒトは、クロアチアのディナモ・ザグレブとトルコのフェネルバフチェらと同組に。老獪な古豪との戦いとなります。
F組に入った乾のレアル・ベティスはイタリアの超名門ACミランと同組に。また、ヤヤ・トゥーレが復帰したギリシャのオリンピアコスも油断のできない相手です。
長谷部のフランクフルトと酒井のマルセイユはH組で同組となりました。イタリアの名門ラツィオも同じ組となり、今大会屈指の死のグループといっていい組み合わせとなっています。
チェルシーが優勝オッズ筆頭に!アーセナル、セビージャら強豪がそのあとに続く
【UEFAヨーロッパリーグ2018-2019優勝オッズ】
※オッズは19日午前9時現在
<10Bet 登録方法>
「10Bet」が発表した2018-19年の欧州EL優勝候補筆頭となったのは、イングランドのチェルシー。一昨年のプレミアリーグ王者がオッズ7.00倍でトップの数字となりました。
2番手は同じくイングランドのアーセナル。長いアーセン・ベンゲル政権がついに終わり、ウナイ・エメリ新監督のもと再出発を果たしたアーセナルがオッズ9.00倍となっています。
3番手は2013-14年から3年連続で欧州EL優勝を果たしたスペインのセビージャでオッズ15.00倍。4番手はドイツのバイヤー・レバークーゼンとRBライプチヒ、イタリアのACミランの3チームでオッズは23.00倍となりました。
日本人所属クラブでは酒井のマルセイユが8番手タイの29.00倍、乾のレアル・ベティスが11番手タイの41.00倍、長谷部のフランクフルトが13番手タイの51.00倍、森岡のアンデルレヒトが15番手タイの67.00倍、南野のレッドブル・ザルツブルクが19番手タイの81.00倍となっています。
逆襲の1年としたいチェルシー、大金を投じた補強の成果に期待
一昨年はプレミアリーグを制するも昨年は5位に終わり、欧州CL出場権を逃してしまったチェルシー。アントニオ・コンテ監督を解任し、新監督マウリツィオ・サッリのもと再起を図ります。
ナポリからサッリの教え子であるイタリア代表ジョルジーニョを、レアル・マドリッドからはレンタルでクロアチアのワールドカップ準優勝メンバーであるマテオ・コバチッチを獲得し、中盤を強化。
レアル・マドリッドに引き抜かれた守護神ティボ・クルトワの代役にはアスレチック・ビルバオからケパ・アリサバラガをGK史上最高額となる7100万ポンド(約103億円)で獲得するなど、まさに準備は万全といったところでしょう。
チェルシーは今年欧州ELを制覇し、本来いるべき頂点の舞台に舞い戻ることができるでしょうか。
22年ぶりとなる節目の1年、アーセナルはタイトルで飾ることができるか
22年に渡る長いベンゲル時代がついに終焉を迎え、新たなスタートを切ったアーセナル。
サー・アレックス・ファーガソン監督退任後のマンチェスター・ユナイテッドのように混乱期を迎えることになるのか、それともチームがさらに向上していく契機となるのか、重要な1年を迎えることとなります。
今夏の移籍市場ではボルシア・ドルトムントのソクラティス・パパスタソプーロスやユベントスのステファン・リヒトシュタイナーなど、派手さはないものの確かな実力を持つベテランを獲得し、堅実に戦力を向上させました。
ウナイ・エメリ監督の手腕にも注目が集まるアーセナル、節目の1年をタイトルで飾ることができるのか注目です。
セビージャは史上最多優勝回数更新に期待がかかる
欧州ELで史上最多5回(前身のUEFAカップを含む)の優勝を誇るセビージャ。それも全て21世紀以降とあり、まさに欧州ELの盟主といってもいい成績を残しています。
ここ数年は欧州CLに参戦していましたが、昨年度のリーガ・エスパニョーラで7位に低迷した結果今年は欧州ELに戻ってくることとなりました。
チェルシーやアーセナル同様、セビージャも今年新監督を招聘。昨年昇格組のジローナを10位に躍進させた43歳の青年監督パブロ・マチンに指揮官の地位を託しています。
欧州ELで無類の強さを誇るセビージャは、その最多優勝記録をさらに伸ばすことになるのでしょうか。