アメリカPGAツアーの最後を飾る大会であるツアー選手権の開幕が間近に迫ってきました。1年間の総決算となる同大会は9月20日(木)にスタートし、23日(日)に決着の時を迎えます。
世界最高の30選手が覇権を競うこの大会を制し、1年を最高の終わり方で締めくくることができる選手は誰となるのでしょうか。ブックメーカー「188BET」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。
年間最後のビッグマッチ!ツアー選手権とは
1987年にスタートしたツアー選手権。この大会は男子ゴルフPGAツアーのシリーズトーナメントであるフェデックスカップの最終戦となっており、ポイント上位30選手のみが出場することができます。
昨年度は24歳のアメリカ人、ジャスティン・トーマスがツアー選手権で2位に入ったことでそれまで1位だったジョーダン・スピース(同大会7位タイ)を逆転し、初の年間王者に輝きました。
トーマスは大会賞金とは別に、年間王者の賞金1000万ドル(約11億円)を獲得しています。
ツアー選手権の会場となるのはジョージア州アトランタに位置するイーストレイクゴルフクラブ。かの球聖ボビー・ジョーンズがゴルフを学んだとされている歴史と伝統のあるゴルフクラブです。
過去8年のツアー選手権優勝者のうち、2017年のジョーダン・スピースと2009年のタイガー・ウッズを除く6選手がフェデックスカップも制しており、まさにツアー選手権を制するものがフェデックスカップを制するといってもいい、非常に重要な大会となっています。
昨年度はルーキーがいきなりのビッグタイトル獲得に成功
2017年のツアー選手権を制したのはザンダー・シャウフェレ。日本育ちの台湾人を母に持ち、祖父母が渋谷区に在住しているという23歳の新鋭がルーキーイヤーに見事ビッグタイトルを獲得しました。
最終日を2打差の2位でスタートしたシャウフェレは3バーディ、1ボギーの68で回り、通算スコアを12アンダーに。単独首位だったポール・ケーシーが最終日73と崩れ、通算5アンダーとしたことで見事逆転優勝を成し遂げています。
日本の松山英樹は通算6オーバーの26位タイ。フェデックスカップは8位でフィニッシュとなりました。
世界ランク1位ジャスティン・ローズが最高オッズに挙げられる
【ツアー選手権2018byコカ・コーラ優勝オッズ】
※オッズは19日午前8時現在
<188BET 登録方法>
ブックメーカー「188BET」が発表する、ツアー選手権優勝候補筆頭はジャスティン・ローズ。9月11日付の世界ランキングでついに自身初となる1位に輝いたベテランがオッズ9.00倍でトップに立ちました。
ローズに並ぶのは2016年の同大会王者ローリー・マキロイ。世界ランキング2位に陥落したダスティン・ジョンソンは3番手の10.0倍。ツアー選手権で優勝すれば1位返り咲きの可能性も高く、その点でもローズとの戦いが注目されます。
4番手は昨年度フェデックスカップ王者のジャスティン・トーマスで12.0倍となりました。続いてブルックス・ケプカとタイガー・ウッズが13.0倍で続いています。
なお、日本の松山英樹は10番手のオッズ21.0倍となりました。
初の年間王者へ!世界1位ローズの勢いは止まらない
ローズは9月上旬のBMW選手権で惜しくもプレーオフに敗れたものの、2位に入ったことでダスティン・ジョンソンを逆転し、世界ランキング1位の座をついに奪取することに成功しました。
38歳とベテランの域に入ってからの世界1位はまさに偉業。初のメジャー制覇も2013年と遅く、まさに大器晩成型と呼ぶにふさわしい選手だといえるでしょう。
フェデックスポイントランキングでもブライソン・デシャンボーに次ぐ2位に付けており、十分に逆転優勝可能な位置に付けています。
いままさに全盛期を迎えつつあるローズが、その華麗な経歴に更なるタイトルを付け加えるのはもうすぐなのかもしれません。
復活のタイガーチャージ!ウッズが再び世界の頂点に返り咲くか
8月に行われた4大メジャー大会の一つ、全米プロゴルフ選手権では自身のメジャー最終日のベストスコアとなる64を記録し、優勝したブルックス・ケプカに2打差の2位という成績を残したウッズ。
何度も、もはや終わった選手として扱われてきたウッズですが、まだまだメジャーで優勝を争うほどの実力を備えていることを見事に証明しました。
その人気は今でも絶大なものがあり、ギャラリーは連日3万人以上が詰めかけ、テレビ中継の視聴率も例年をはるかに上回るもの。再びウッズがビッグタイトルを手にする姿を、世界中が待ち望んでいます。
逆転で年間王者も!?松山、最終戦で奇跡を起こせるか
フェデックスランキングで27位に付ける松山英樹。現在のポイントは142ポイントと、1位のデシャンボー(2000ポイント)とは大きな差がついています。
しかし、ツアー選手権の優勝者の獲得ポイントは2000。上位陣がこの最終戦で何ポイント獲得するかにもよりますが、まだ松山にも逆転優勝の可能性は残されているといっていいでしょう。
フェデックスカッププレーオフ第1戦の開始時には76位だったランキングを第3戦終了時には27位にまで上げ、滑り込みで最終戦出場をもぎ取ることができました。
かつての勢いを取り戻しつつある松山のさらなる活躍にぜひ期待したいところです。