【10Bet】WRC 世界ラリー選手権2018:オジェの6連覇にブックメーカーの優勝オッズ2.6倍!ヌービルが僅差で連覇阻止へ

表彰セレモニー(2017年第1戦ラリー・モンテカルロ)

自動車メーカーたちが最先端の技術を結集して創り上げた数々の自動車が一般公道を長距離走り、優勝を競うラリーの最高峰である世界ラリー選手権の開催が近づいてきました。1月から11月にかけて世界13か国を巡るこの壮絶なレースは1月25日にモナコ公国でスタートします。ブックメーカー「10Bet」がその優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に優勝展望をご紹介していきます。

世界ラリー選手権とは

トヨタ・ヤリスWRC

世界ラリー選手権は国際自動車連盟(FIA)が主催する、ラリーの世界選手権です。ラリーとは、主に交通量の少ない郊外の峠道・林道・農道、私有地内の連絡道などを使用し、ドライバーと案内人が1台の車に乗ってゴールを目指すレースのことで、その始まりは1911年に第1回大会が開催された、モナコ公国をスタートして約380kmを走破するラリー・モンテカルロにあるとされています。

世界ラリー選手権では1月25日から28日にかけて開催されるラリー・モンテカルロで始まり、スウェーデン、メキシコ、フランス、アルゼンチン、ポルトガル、イタリア、ポーランド、フィンランド、ドイツ、スペイン、イギリスと世界中を転戦し、11月15日から18日にかけて開催されるラリー・オーストラリアでフィナーレ。全13ラウンドを戦います。

2018年に参加するマニュファクチャラーはイギリスのMスポーツ・ワールドラリーチーム、韓国のヒュンダイ・モータースポーツ、フランスのシトロエン・ワールドラリーチーム、そして日本のTOYOTA GAZOO Racingの4チーム。それぞれ3台ずつ参戦します。

2017年はオジェが5年連続優勝を達成

セバスチャン・オジェ&ジュリアン・イングラシア(Mスポーツ)

2017年はトヨタが18年ぶりに世界ラリー選手権に参戦。前年度は車両開発に注力するためにプライベーターとしての部分参加にとどまったシトロエンも復帰を果たしました。一方でフォルクスワーゲンは2016年度限りで撤退し、2017年度は不参加となっています。

そんな新時代の幕開けを思わせる大会を制したのは、フォルクスワーゲン撤退を受けてシーズン開幕1カ月前にMスポーツへの加入が決まったセバスチャン・オジェ(フランス)。十分な準備をできなかった初戦のラリー・モンテカルロでいきなり優勝してMスポーツに5年ぶりの勝利をプレゼントすると、その後の大会も常に上位を維持して表彰台に9回もあがる安定ぶりを見せつけて見事5年連続5度目の世界ラリー選手権のチャンピオンに輝きました。

2位はヒュンダイのティエリー・ヌービル(ベルギー)。オジェの2勝を超えるシーズン4勝を挙げたものの、調子に波があり、たびたびクラッシュや無得点があったこともあって3度目の年間2位に終わっています。3位はMスポーツのオット・タナク(エストニア)、4位がトヨタのヤリ=マティ・ラトバラ(フィンランド)、5位がMスポーツのエルフィン・エバンス(イギリス)となり、Mスポーツの躍進が目立つシーズンとなりました。

オジェの6連覇に最高オッズがつく

世界ラリー選手権優勝杯
【世界ラリー選手権2018優勝オッズ】
世界ラリー選手権2018優勝オッズ※オッズは24日午後8時現在

10Bet ロゴ2018年の世界ラリー選手権で、ブックメーカー「10Bet」により優勝最有力候補に挙げられたのは昨シーズンチャンピオンのセバスチャン・オジェ。オッズは2.60倍となりました。対抗馬の筆頭となっているのは昨年度2位のティエリー・ヌービルで3.00倍。

続いて、昨年度3位のオット・タナクが3番手で5.50倍、4位のヤリ=マティ・ラトバラが4番手で7.00倍、5番手が2016年までフォルクスワーゲンに所属し3年連続で3位となるも、昨年はスポット参戦で12位となったアンドレアス・ミケルソン(2018年はヒュンダイで参戦)が7.50倍となっています。

偉大な記録を更新するために今年も王座をつかみたい

セバスチャン・オジェ(Mスポーツ)

2017年は移籍初年度でありながら見事な走りを見せ、5連覇を達成したオジェ。こうなると、同じフランスの伝説的ドライバーであるセバスチャン・ローブが2004年から2012年にかけて達成した前人未到の9連覇の更新にも期待したくなってくるでしょう。2013年にローブが引退してから一度も他のドライバーに優勝を譲っていないオジェが、同じセバスチャンの名を持つローブの記録更新に向けて今年もさらに勝利を積み重ねていくのでしょうか。

ヌービルはオジェの壁を乗り越えることができるか

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)

セバスチャン・オジェと同様、プジョー・シトロエングループの支援するドライバー育成プログラムを経て世界ラリー選手権に参戦した経歴を持つヌービル。これまで3度の年間ランキング2位に輝くも、優勝はオジェに阻まれてきました。ヌービルは今年で30歳。オジェが初めて世界ラリー選手権の頂点に達した時と同じ年齢となりました。今年オジェを乗り越えて王座をつかみ、新たな伝説を築き上げていきたいところでしょう。