【888sport】ワールドラリー選手権2019:セバスチャン・オジェの7連覇達成は?トヨタの連覇はあるのか?

トヨタ・ヤリスWRC(レース中)

森の中や雪道といった険しい道を走り抜け、誰よりも速くゴールを目指すレース、ワールドラリー選手権2019の開幕戦が1月24日からスタートします。

888sportブックメーカー「888sport」が1月24日に開幕するワールドラリー選手権2019の優勝オッズを発表しましたので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。

 

世界中の公道を爆走するワイルドなレース、ワールドラリー選手権

ラリー・モンテカルロ

FIAワールドラリー選手権は世界各地でそれぞれ行われていたラリー選手権をFIA(国際自動車連盟)主催のもとに一本化し、1973年に始められたラリー選手権です。

大会は1会場ごとに4日間かけて争われます。使用される競技車両は市販車を公認範囲内で改良したもので、一般道路や林道などでタイムアタックを行うレースです。

2019年の初戦は1月24日にスタートするラリー・モンテカルロ。モナコ公国で行われるこの大会は世界三大レースにも匹敵する格式を誇り、初開催も1911年とインディ500と同年、F1モナコグランプリ(1929年)やル・マン24時間耐久レース(1923年)よりも長い歴史を持っています。

その後月に1、2レース開催し、スウェーデン、メキシコ、フランス、アルゼンチン、チリ、ポルトガル、イタリア、フィンランド、ドイツ、トルコ、イギリス、スペインと転戦したのち11月のオーストラリアで1年の締めくくりを迎えるスケジュールとなっています。

2018年はオジェが6連覇を達成!マニュファクチャラーはトヨタが久々の王座につく

6連覇を達成したセバスチャン・オジェ

2018年のワールドラリー選手権を制したのはフランスのセバスチャン・オジェ。コドライバーのジュリアン・イングラシアとともにMスポーツ・フォードに所属する絶対王者が前所属のフォルクスワーゲン時代から続く歴代2位となる6連覇を達成しています。

WRT開幕戦のラリー・モンテカルロでは前人未到の5連覇を果たし、順調な滑り出しを見せるもその後はヒュンダイのティエリー・ヌービルとトヨタのオット・タナクの猛追にあい、3位に後退。しかし第12戦で僅差の首位に立つと最終戦で2人のライバルがリタイアとなり、辛くも首位の座を最後まで死守することに成功しました。

マニュファクチャラー部門では、日本のトヨタが1999年以来となる4度目のタイトル獲得に成功しています。

優勝オッズ

【ワールドラリー選手権2019優勝オッズ】
ワールドラリー選手権2019優勝オッズ
※オッズは23日午後9時現在、同日更新

ブックメーカー「888sport」が発表した優勝オッズによると、優勝最有力にはオィット・タナックで2.20倍のオッズとなりました。2番手にはセバスチャン・オジェで3.25倍、3番手にはティエリー・ヌービルで4.50倍と続いています(23日午後9時更新)。

史上最高の王者へ、オジェはまた一歩その高みに近づくことができるか?

セバスチャン・オジェ

7連覇を目指し、新シーズンに臨む絶対王者セバスチャン・オジェ。2019年はかつて在籍したシトロエンに2011年以来8年ぶりに復帰することとなりました。

かつてエース級の働きをしながらも2004年から2012年まで前人未到の9連覇を成し遂げたセバスチャン・ローブという高い壁に阻まれ、移籍を余儀なくされたかつての古巣への凱旋帰還は本人も万感の思いでしょう。

かつてのパートナーであるローブの記録に並ぶまであと3冠。偉大な王者でありライバルであったローブを超える、史上最高の王者への道をオジェは歩むことができるでしょうか。

かつて王者のわき役に甘んじたタナック、王座を獲得しトヨタの悲願を叶えたい

オィット・タナック

ワールドラリー選手権再参戦から3年目を迎え、昨年のマニュファクチャラーズタイトルの防衛に加えて、ドライバーズ、コドライバーズタイトルの獲得も目指すトヨタ・ガズー・レーシング。

王者セバスチャン・オジェとコドライバーのジュリアン・イングラシアという最強コンビ討ちに最も大きな期待が集まるのは、昨年ともに3位となったオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組でしょう。

2017年はMスポーツ・フォードに所属し、王者オジェとコンビを組んで3位を獲得したものの、オジェが最優先となってしまうチーム方針を受けて、自身が王者となるためにトヨタへの移籍を決心。優勝こそ逃したものの、2018年は年間ステージ勝利数1位を記録し、トヨタのマニュファクチャラーズタイトルに大きく貢献しました。

2019年、オジェを王座から引きずり下ろし、悲願のタイトルを獲得するまであともう少しです。

4度の年間2位を経験したヌービルは、今年こそ王座に到達することが求められる

ティエリー・ヌービル

セバスチャン・オジェと同様にプジョー・シトロエンの育成プログラムで育った30歳のティエリー・ヌービルは、過去に4回ワールドラリー選手権で2位を獲得するも毎回オジェの前に優勝を果たせずにきました。

2018年も序盤こそオジェに大差をつけて首位を疾走するも、終盤に崩れて再びオジェの後塵を拝すことに。最後の詰めが甘いのが大きな欠点といえるのかもしれません。

言い換えれば、その実力を常時発揮することさえできれば優勝は彼の手中にあるといえるでしょう。

ヌービルは何度も繰り返した失望を2019年こそ歓喜に変えることができるでしょうか。

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