4年に1度のラグビーの祭典、ラグビーワールドカップがまもなく日本で開催の時を迎えようとしています。
世界中からラグビー強豪国が日本に集い、世界最強を決める熱い戦いを繰り広げるラグビーワールドカップは9月20日（金）の日本対ロシアで開幕。11月2日（土）に横浜で決勝戦が開催される日程となりました。
アジアで確固たる地位を築き、世界的にもマンチェスター・シティやリバプールの公式スポンサーとしても知られる日本語対応のブックメーカー「188BET」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。
2019年のワールドカップ開催国は日本！アジアで初めての開催となる
第9回大会を迎えるラグビーワールドカップ。第1回大会は1987年にニュージーランドとオーストラリアの共催で行われました。1983年にその両国が国際ラグビーフットボール評議会（IRFB、現・ワールドラグビー）にワールドカップ創設を提起したことがその始まりです。
ラグビーワールドカップはサッカーのワールドカップやオリンピックなどと同様、4年に1回開催。開催年はそれらの大会と被らないように設定されています。
迎える2019年大会は大会史上初めてアジアでの開催となる日本大会。また、これまでは南半球と北半球で交互に開催してきましたが、2015年イングランド大会に続いて再び北半球での開催となりました。次の2023年大会も北半球のフランスで開催の予定となっています。
前回大会はニュージーランドが2連覇を達成！日本は南アフリカに奇跡の勝利
1991年以来2度目のイングランドでの開催となった2015年大会を制したのは王者ニュージーランド。自国開催の2011年大会に続き、最強オールブラックスがまたしても世界の頂点に立ちました。
決勝戦の相手は兄弟国オーストラリア。ともにワールドカップ2度の優勝を誇り、勝った方が歴代優勝回数単独首位となる一戦となっています。
試合は序盤からニュージーランドがリード。後半にオーストラリアが猛追し、一時は4点差まで追い上げるものの再びニュージーランドが突き放す展開となり、34-17でニュージーランドが完勝しました。
優勝したニュージーランドには、ヘンリー王子からキャプテンにして今大会をもって引退を表明していたリッチー・マコウに優勝杯のウェブ・エリス・カップが手渡されています。
ワールドカップ16連敗中だった日本代表はプールステージ初戦で強豪南アフリカを撃破するという歴史的快挙を成し遂げ、その後もさらに2勝を挙げる見事な戦いぶりを見せましたが、3チームが3勝1敗で並んだ結果ポイント差で惜しくも敗退しています。
優勝オッズ筆頭は王者ニュージーランド！日本も10番手に挙げられる
【ラグビーワールドカップ2019優勝オッズ】
※オッズは１９日午前１１時現在
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ブックメーカー「188BET」によるラグビーワールドカップ2019優勝候補筆頭は王者ニュージーランド。3連覇に挑む最強国の優勝オッズは2.20倍となりました。
2番手タイは2003年大会の王者イングランドと2007年大会王者の南アフリカで5.50倍。イングランドは北半球の国で唯一の優勝経験国として、南アフリカは前回大会3位入賞としても期待がかかります。
4番手はアイルランドで9.00倍。ワールドカップ優勝経験こそないものの、現在ラグビー世界ランキングで堂々の1位。新たな歴史を刻む時が来たのかもしれません。
開催国の日本は10番手の201倍。地元の後押しでどこまで上位国との差を埋めていくことができるでしょうか。
日本のプールステージ突破に大きな期待。予想勝利数は2勝が最大となる
【ラグビーワールドカップ2019日本代表の戦いオッズ】
※オッズは１９日午前１１時現在
ブックメーカー「188BET」によると、日本代表の戦いに関するオッズでは、「日本代表がプールステージを勝ち上がる」に4.60倍、「日本がプールステージで最初にアイルランドに勝利」に9.50倍、「いずれかの日本人選手が大会中にトップのトライスコアを記録する」に34.0倍となりました。
【ラグビーワールドカップ2019日本代表勝利数オッズ】
※オッズは１９日午前１１時現在
プールステージにおける日本の勝利数オッズでは、2勝が1.18倍と最大。続いて3勝が3.50倍、1勝が7.00倍。そして4勝が81.0倍、0勝が101倍となっています。
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バレット3兄弟がメンバー入り！オールブラックス3連覇へ大きな戦力となる
オールブラックスの名のもと、ラグビー世界最強国として名高いニュージーランド。世界ランキング1位の座こそアイルランドに譲っているものの、やはり最強の名にふさわしいのはニュージーランドをおいてほかにいません。
ニュージーランドの注目選手はボーデン・バレット。前回優勝時も見事なパフォーマンスでニュージーランド優勝に貢献した28歳の選手です。前回はエースのダン・カーターの控えという立場でしたが、その後2016年から2年連続で世界最優秀選手に輝くなど、大きく成長しました。
エースとして臨む今大会では2人の実弟（スコット・バレット、ジョーディー・バレット）も代表入りしており、さらに頼られる存在となるでしょう。史上初の3連覇へ、ボーデンを筆頭としたバレット3兄弟には大きな活躍が期待できそうです。
世界ランク1位アイルランドはついに優勝へその手を届かせることができるか
世界ランキング1位の強豪アイルランド。日本と同じプールAに属しているため、ステージ突破最大の障壁となることが予想されるチームでもあります。
アイルランド代表はアイルランドと北アイルランドの合同チーム。現在ブレクジットによる両地域の国境問題が大きな焦点となっていますが、そのことがアイルランド統一の象徴でもあるこの代表チームのメンバーに、大きな士気を与えることとなるかもしれません。初優勝へ、アイルランドの刃は頂点にまで届くでしょうか。
初のステージ突破へ！日本は地元の後押しで主力不在を乗り切りたい
いよいよ地元開催のワールドカップが始まります。史上初のプールステージ突破に向けて、日本代表には3勝を挙げた前回大会以上の結果が期待されています。
気になるのは攻守の柱であるWTB福岡堅樹が6日の南アフリカ戦で負傷し、開幕戦のロシア戦の欠場をジェイミー・ジョセフHCが明言していること。格下のロシア相手に勝利を挙げられないことにはグループ突破は絶望的となる重要な一戦なだけに、福岡の不在は大きなダメージとなりかねません。
スタートからピンチに見舞われている日本ですが、この状況を乗り越え、勢いに乗った状態で最大の山場である第2戦のアイルランド戦に臨みたいところです。
