舗装された一般道や未舗装のダート、ときには雪道などを走破しタイムを競うラリーの最高峰「世界ラリー選手権2020(ワールドラリーチャンピオンシップ 通称:WRC)」が、1月23日からスタートします。
世界ラリー選手権は40年以上の歴史を誇り、ラリーが人気のヨーロッパや南米ではF1に匹敵するほど人気のあるモータースポーツです。モナコ公国のモンテカルロで行われる開幕戦を皮切りに、ヨーロッパ、中南米、アフリカ、オセアニアを転戦。最終戦となる第14戦は日本での開催が決まっています。
全世界で2500万人以上のユーザーに支持され、オンラインカジノ業界の一大グループである「888グループ」が所有するブックメーカー「888sport」。世界陸上や世界水泳など、他のブックメーカーが取り扱わない競技でもスポーツベッティングが楽しめると評判の「888sport」が、世界ラリー選手権の優勝オッズを発表していますので、注目選手とともにご紹介していきます。
世界ラリー選手権(WRC)とは?
世界ラリー選手権は1973年に初めて開催。これまで世界各地で開催されていたラリー競技をFIA(国際自動車連盟)の下に一本化され、世界選手権としてスタートしたのが始まりです。FIAが主催する世界選手権としては1950年に始まったF1に次ぐ歴史を持っています。
世界ラリー選手権は、スペシャルステージ(SS)と呼ばれる交通が遮断された一般道を走り、タイムを競います。サーキット場で行われるレースと異なり、スペシャルステージでは1台ずつ走行。4日間におよぶ各スペシャルステージの合計タイムによって、順位が決定します。
ラリーカーは市販車をベースに、公認の範囲内で改良を加えた車を使用。ドライバーとコ・ドライバーのペアで乗車し、レースを戦うのもラリーレースの特徴です。
昨年は6連覇中のセバスチャン・オジェを抑えオット・タナクが初戴冠
昨年は、6連覇中のディフェンディングチャンピオン、セバスチャン・オジェの連続優勝記録の更新に期待が集まりました。オジェは開幕戦に勝利し、ラリー・モンテカルロ6連覇を果たすなど、幸先の良いスタートを切りましたが、ライバルたちの猛追によってチャンピオンの座を追われることになりました。
“絶対王者”オジェの7連覇を阻んだのが、エストニア出身のオット・タナクです。趣味でラリーに参戦していたという父親の影響を受けて、競技を始めたタナクは2012年に世界ラリー選手権に初参戦。17年のラリー・イタリアで念願の初優勝を果たすと、その後も快進撃を続け年間ランキングで3位に入るなど大躍進。18年には年間ステージ勝利1位となりますが、自らのミスで自滅。雪辱を期してのぞんだ19年には、自身最多となるシーズン6勝を記録。念願のチャンピオンの座を射止めました。
タナクの連覇なるか?それともオジェが王座に返り咲くのか?オッズは僅差でオジェを支持
【世界ラリー選手権2020優勝オッズ】
※オッズは20日午前10時現在
ブックメーカー「888sport」の優勝オッズは、一昨年に6連覇を果たしたセバスチャン・オジェを優勝候補の本命に挙げ2.00倍となっています。
昨年、オジェの連覇を阻止した、ディフェンディングチャンピオンのオット・タナクが2番手につけており、オッズは2.50倍。3番手にはティエリー・ヌービルが続き、4.50倍となっています。注目の若手ドライバーのカッレ・ロバンペラは26.00倍で4番手につけています。
今シーズンで引退も囁かれるオジェが有終の美を飾るのか?!
家族との時間を大切にしたいとの理由から、今シーズンでの世界ラリー選手権からの引退を口にしているオジェは、昨シーズン在籍したシトロエンからトヨタに移籍。トヨタを選んだ理由として「一番強いチームで戦いたかった」「7回目のチャンピオンを獲得できるようチームとともに戦う」と話すなど、王座奪還を狙うオジェにとっては心強い味方となることでしょう。
かつてのチームメイトであり、ライバルでもあったセバスチャン・ローブの持つ9度のチャンピン記録に迫れるか。今シーズンもオジェの活躍から目が離せません。
新王者タナクが連覇を果たし、新時代を切り拓くか?
悲願の世界チャンピンとなったオット・タナクは、トヨタから昨年のマニュファクチャラー部門で初タイトルを獲得したヒュンダイに移籍。昨年、タイトルを争ったティエリー・ヌービルとチームメイトに。タナクは「強いチームメイトがいるとチームが強くなる」と話しており、ライバルとの関係も良好のよう。
強力なチームメイトとマシンを手に入れたタナクが連覇を達成し、新時代を築くのかにも注目したいところです。
世界が注目する若き天才ロバンペラの躍進に期待!
今シーズンからトヨタに移籍し、自身初となる世界ラリー選手権フル参戦に挑むカッレ・ロバンペラ。元WRCドライバーであるハリ・ロバンペラを父に持ち、14歳でラリー競技に参加したことで世界的な注目を浴びるドライバーです。
2017年に初めて世界ラリー選手権に参戦。昨シーズンは、新しく新設されたクラスであるWRC-2プロに参戦し、開幕戦と第2戦で2位に入る活躍を見せます。さらに、第6戦から第9戦まで4連勝を飾ると、19歳という史上最年少でチャンピオンを獲得しました。
トヨタではセバスチャン・オジェとチームメイトとなるロバンペラ。若き天才ドライバーは6連覇を達成したオジェから薫陶を受け、更なる飛躍を遂げるのかに注目が集まります。