現地時間の6月12日(土)アメリカ・アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで『UFC263』が開催されます。メインイベントはミドル級王者イズラエル・アデサニヤが、イタリアのマーヴィン・ヴェットーリを迎え撃つ3度目の防衛戦です。さらには、両者がフライ級王座を狙うダイレクトリマッチで、デイブソン・フィゲイレード vs. ブランドン・モレノの一戦も同日開催です。
メインカードとともに対戦カードは以下でご紹介いたします。
メインカード:
ミドル級タイトルマッチ
・イズラエル・アデサニヤ 対 マーヴィン・ヴェットーリ
フライ級タイトルマッチ
・デイブソン・フィゲイレード 対 ブランドン・モレノ
ウェルター級マッチ
・レオン・エドワーズ 対 ネイト・ディアス
・デミアン・マイア 対 ベラル・ムハマッド
ライトヘビー級マッチ
・ポール・クレイグ 対 ジャマール・ヒル
プレリム:
ライト級マッチ
・ドリュー・ドーバー 対 ブラッド・リデル
ライトヘビー級マッチ
・エリク・アンダース 対 ダレン・スチュワート
女子フライ級マッチ
・ローレン・マーフィー 対 ジョアン・コールダウッド
フェザー級マッチ
・モフサル・エフロエフ 対 ハキーム・ダオドゥ
アーリープレリム:
女子バンタム級マッチ
・パニー・キアンザド 対 アレクシス・デイビス
フェザー級マッチ
・チェイス・フーパー 対 スティーブン・ピーターソン
ライト級マッチ
・ファレス・ジアム 対 ルイージ・ベンドラミニ
ヘビー級マッチ
・カルロス・フェリペ 対 ジェイク・コリアー
豪華な2戦の開催がある「UFC263」のイベントの展望を「Pinnacle」とともにご紹介に参りたいと思います。
オッズでもアデサニヤ優勢か
王者アデサニヤは前戦で2階級制覇を狙いライトヘビー級王座に挑戦しましたがヤン・ブラホヴィッチに悔しい判定負けで幕を閉じました。今回は1階級上ではありますが、敗戦からの初の戦いとなるので、力の入る一戦となっているでしょう。アデサニヤは1.384倍と高い支持になっていて、対するヴェットーリは3.150倍で寝技を得意としますのでアデサニヤを寝かせられるかが肝となってくると思われます。長期戦になればアデサニヤは有利とされるのでヴェットーリはガンガン仕留めに入る形が予想されます。アデサニヤは、前戦のヴェットーリ戦がスプリットの判定勝ちで、ブラホヴィッチ戦が判定負けでした。長期戦に引っ張られてもフィジカルのあるアデサニヤは持ち堪えられるでしょうが、ヴェットーリは課題が克服できているかもポイントであることでしょう。
ダイレクトリマッチは体調万全のフィゲイレードで決まりか
う1試合である、フライ級タイトルはデイブソン・フィゲイレード vs. ブランドン・モレノの一戦。こちらは昨年12月の『UFC256』で引き分けを受けてのダイレクトリマッチとなっていてもちろん両者譲れない戦いです。前回はフィゲイレードが、試合前夜に胃の感染症で病院に運ばれるなど完全な状態で挑めず失速しての戦いでしたので今回はまた違うフィゲイレードを見ることを期待できそうです。注目のオッズもフィゲイレードは1.469倍となっており、今回の試合もフィゲイレードが期待されています。対するモレノは2.800倍でフィゲイレードが優勢です。両者とも寝技と得意とする選手であり、お互い自分の得意とするところにうまく持っていけるかどうかが問題となってきます。二人とも寝技に持っていきたいわけでありますが二人とも全然色が違う寝技の持ち主です。フィゲイレードが「動」であればモレノは「静」。モレノは知的に相手をコントロールするかのように持っていく寝技の持ち主。フィゲイレードがグイグイとパワーでいくとフィゲイレードの方が非常に有利に向いていきます。そのパワーをうまくかわしていく、どうパワーを封じていくかが興味深いところです。