【ピナクル】全米が熱狂するNCAAカレッジフットボール・プレーオフ決勝がまもなく開幕!

ジョージア大 vs. テキサスクリスチャン大

アメリカンフットボールの華、カレッジフットボール・プレーオフは、2014年のシーズンから導入されたアメリカ合衆国の大学アメリカンフットボールにおいて年間王者を決める制度のことです。それまではボウル・チャンピオンシップ・シリーズ制度のもと、ランキング1位校と2位校の直接対決が行われていましたが、2014年からは新制度のもと出場校が4校に拡張され、準決勝→決勝のトーナメント方式になりました。

カレッジフットボール自体の歴史は古く、創成期にはほんの限られたチームでしか行われませんでしたが、年々その認知度は全米中に広がり、現在ではフットボール部を持つ大学は全米で600校以上あると言われています。そんな老若男女問わず多くのアメリカ国民に愛される続けるカレッジフットボールですが、現地12月31日に行われた準決勝では、全米ランキング1位のジョージア大学と同3位のテキサスクリスチャン大学が共に接戦を制して決勝へ勝ち上がりました。両校は1月9日にカリフォルニア州イングルウッドのSofiスタジアムで行われる決勝戦で全米王座をかけて対戦します。

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決勝戦の展望は「ピナクル」でご覧頂きながら紹介に移りたいと思います。

現在無傷の14勝0敗。ジョージア大が2連覇を狙う!

ジョージア大

ジョージア大学とテキサスクリスチャン大学の優勝予想オッズを見ると、ジョージア大1.207倍、テキサスクリスチャン大4.770倍と昨年全米王者に君臨したジョージア大優勢の見方です。

ジョージア大は、今春のNFLドラフトで全体1位指名のDEトレボーン・ウォーカーをはじめ、DTジョーダン・デービスら5人が1巡指名されました。3巡までには更に9人が指名され、ドラフト全体では15人もの選手が、ジョージア大から指名されたのです。これだけの主力選手が抜けたら通常は戦力ダウンするところですが、HCのカービー・スマートが鍛え上げたジョージア大は違いました。今季はSECチャンピオンシップまで13戦全勝、うち完封勝ちが2試合、7点以下に抑えた試合が4試合と看板であるディフェンスが健在であることを示して見せたのです。

ですが、第5戦の対ミズーリ大、第11戦の対ケンタッキー大では、対戦時全米ランク25位から大きく外れていた両校に苦戦する場面もあり、SECのチャンピオンシップでは勝利は収めたものの、ルイジアナ州立大(ランク14位)に30失点するなど「ディフェンスの先発全員がNFLへ行ける」と評された昨年のような圧倒的タレント力がない分、度々失点を重ねています。その分今季はオフェンスが力を見せ、ケニー・マッキントッシュ、デイジャン・エドワーズ、ケンドール・ミルトンの3人のRBがタフなランを見せ、勝利に貢献してきました。決勝では、どこまで失点を抑えられるかが優勝を掴み取る為のポイントとなるでしょう。

【NCAAカレッジフットボール・プレーオフ決勝戦オッズ】
NCAAカレッジフットボール・プレーオフ決勝戦オッズ
※オッズは7日午前11時現在

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チーム再構築で優勝を狙うテキサスクリスチャン大学が勝利を掴めるか?

テキサスクリスチャン大

優勝予想オッズでは、ジョージア大に差を付けられているテキサスクリスチャン大(TCU)ですが、昨年末の準決勝でも全米メディアがミシガン大有利の予想をしていた中、見事に予想を覆し決勝へと進出してきました。前試合でTCUは、OL、DL共に低く強い当たりでカレッジ屈指と前評判だったミシガン大のラインと互角以上に戦ってみせたのです。特に、ピック6を決めたLBディー・ウィンタースやDLディラン・ホートン率いるディフェンス陣が速い出足でペネトレートを重ね、ミシガン大のオフェンスが得意な形に持ち込むことを許しませんでした。

ミシガンのRBドノバン・エドワーズにラン119ヤードを記録されましたが、最初のプレーの54ヤードゲインを除けば、試合を通じて65ヤードに封じ込みました。TCUが終始リードを保ち、ミシガン大が本来は不得手なパスによるキャッチアップオフェンスを強いる試合展開は、就任1年目のソニー・ダイクスHCが思い描いた通りのゲームプランで、スコア以上にTCUの完勝だったと言えるでしょう。

全米優勝を果たせば、1938年以来3度目の栄冠というだけでなく、大学史上最多勝利シーズンとなります。また、開幕時にランク外でスタートして全米優勝となると、1990年のジョージア工科大以来の快挙にもなります。全米の注目が集まる中、再構築したチームは昨年王者を下し、王座を勝ち取れるでしょうか?

Sofiスタジアム