総合格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN」、「湘南美容クリニック presents RIZIN.38」が25日さいたまスーパーアリーナで開催されます。両イベントが同じイベントと勘違いしそうになるところでありますが北米のファンに向けた時間設定となっており、RIZIN.38と同日開催かつRIZIN史上初の二部構成となり、同日開催は2018年12月31日に開催されたRIZIN平成最後のやれんのか!とRIZIN.14以来約3年9か月ぶりとなります。
また、観客は本大会後のハーフタイムショーを挟んで引き続きRIZIN.38を観戦するため、座席チケットの価格は通常よりも高額になり、最高額はRIZINのチケットとしては高額の100万円に設定されており、どのような人たちが観戦権を手に入れたのでしょうか。同大会の放送権は格闘技の放送権のトラブルの一件から地上波での放送は予定されておらずRIZIN STREAM PASSやスカパー!のほか、THE MATCH 2022をPPV独占生中継したABEMAによるRIZIN初の生中継が予定されています。
今回の2大イベントの展望を「ベットチャンネル」でご覧頂きながらご紹介に移りましょう。
超目玉エキシビジョンマッチ、フロイド・メイウェザー・ジュニア vs. 朝倉未来
今回の2大イベントは先述の通り、北米の格闘技ファン向けに開催されてUFCにかなり寄せたイベントと言って過言ではないでしょう。
「超RIZIN」の対戦カードは以下の通りです。
・第1試合 MMA特別ルール 66.0kg契約ワンマッチ 3分3R
三浦孝太 vs. ブンチュアイ・ポーンスーンヌーン
・第2試合 キックボクシングルール 53.0kg契約ワンマッチ 3分3R (肘あり)
吉成名高 vs. バンダサック・ソー・トラクンペット
・第3試合 スタンディングバウトルール 3分3R(無差別級)
ジジ vs. 皇治
・第4試合 スタンディングバウトルール 3分3R(無差別級)
フロイド・メイウェザー・ジュニア vs. 朝倉未来
なんといっても今回のイベントの目玉はもちろん元ボクシング世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーとのエキシビションマッチに臨む朝倉未来とのバトルです。朝倉未来といえば無敵と言われ続けていたところに2021年6月13日に東京ドームで開催されたRIZIN.28のメインイベントでクレベル・コイケと対戦し、2Rに三角絞めによる自身初の失神一本負けしそこから引退の示唆をしつつも現役続行となりました。それ以来の大きなイベントと言える今回の戦いで見事勝利を収めることができるのでしょうか。
対するフロイド・メイウェザー・ジュニアは元プロボクサーで、ボクシング史上に残る名トレーナーのフロイド・メイウェザー・シニアが父親、元2階級制覇王者でトレーナーのロジャー・メイウェザーとジェフ・メイウェザーが叔父というボクシング一家に生まれ育ち、若い頃は大きく荒れている時期はありましたが格闘家になりプロでの戦績は50戦50勝。史上初めて無敗のまま5階級制覇を達成するなど、パウンド・フォー・パウンド最強のボクサーとして評価されるほどのレジェンドでもあります。
近年は、ボクシング・アドバイザーのアル・ヘイモンを雇うようになって以来、スポーツ選手長者番付1位を獲得するなど大金を稼ぐスポーツアスリートであり、高級品を自慢するところから「金の亡者」と揶揄されてもいます。しかし彼の実力は本物ですので今回の戦いはどう予想するでしょうか。
オッズは勝敗においては圧倒的にメイウェザーの勝利が有利とされています。メイウェザーが1.74倍に朝倉は12.57倍と入る隙が全くないような状況です。どちらもKOできないという点では2.34倍ですので良い戦いとしてくれるのではと期待したいところです。
【超RIZIN フロイド・メイウェザー vs 朝倉未来 勝敗予想オッズ】
※オッズは20日午後14時現在
メインは堀口恭司の約2年ぶりの日本凱旋試合!華々しく勝利か?
「超RIZIN」のエキシビジョンに話題を持っていかれがちではありますが、「超RIZIN」が終了したのちに那須川天心がMCとして出演するハーフタイムショーを経て、17:00からもう一つのメインイベントの「RIZIN.38」が開催されます。こちらの豪華な顔ぶれで「超RIZIN」に負けてはいません。
「RIZIN.38」の対戦カードは以下の通りです。
・第1試合 MMAルール 71.0kg契約ワンマッチ 5分3R
大原樹理 vs. ルイス・グスタボ
・第2試合 MMAルール 66.0kg契約ワンマッチ 5分3R
萩原京平 vs. 鈴木千裕
・第3試合 MMAルール 120.0kg契約ワンマッチ 5分3R
シビサイ頌真 vs. カルリ・ギブレイン
・第4試合 MMAルール 61.0kg契約ワンマッチ 5分3R
扇久保博正 vs. キム・スーチョル
・第5試合 RIZIN WORLD GP 2022 スーパーアトム級トーナメント 2回戦 5分3R
浜崎朱加 vs. パク・シウ
・第6試合 RIZIN WORLD GP 2022 スーパーアトム級トーナメント 2回戦 5分3R
伊澤星花 vs. アナスタシア・スヴェッキスカ
・第7試合 MMAルール 61.0kg契約ワンマッチ 5分3R
堀口恭司 vs. 金太郎
注目は、堀口恭司がBellator専属選手として契約後初めてかつ2020年12月31日に開催されたRIZIN.26以来約1年9ヶ月ぶりに日本の凱旋試合として参戦します。堀口はアメリカ合衆国フロリダ州在住で現RIZINバンタム級王者でもあり、第7代Bellator世界バンタム級王者です。Bellator世界バンタム級ランキング5位で日米でも注目されている格闘家と言って良いでしょう。
対する金太郎は現在タイトルはありませんが初のメインでもあり、何がなんでもやってやるという反骨精神で挑みます。そのオッズは堀口勝利に1.12倍、金太郎6.20倍で圧倒的に堀口有利になっています。元々挑戦者である金太郎はプレッシャーなく勝利になる可能性も期待したいです。