ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)とWBA世界同級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が11月1日にさいたまスーパーアリーナで王座統一戦を行われます。
今回はWBC王座を8度防衛したことのある寺地と、4度防衛中の京口のビッグマッチとなりますので、開催前からの今回の大会についての熱気が伝わります。日本人同士の王座統一戦は、2012年6月にWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔がWBA王者・八重樫東に判定勝ちして以来、10年ぶり2度目となるわけでより一層イベントの偉大さが伝わることでしょう。
試合の模様はまた地上波では放送されずAmazon Prime Videoでの独占配信となっております。配信する方が今後も主流になっていきそうです。
WBA・WBC世界ライトフライ級王座統一戦の展望は「ベットチャンネル」をご覧いただきながら詳細のご紹介をさせていただきます。
互角の戦い予想!京口がやや優勢か?
先述にもありますが、今回の世紀の決戦は12年6月のWBC世界ミニマム級王者の井岡一翔とWBA同級王者・八重樫東以来、10年ぶり2度目となる偉大な決戦です。対戦する二人はアマチュア時代に4度対戦しており、2学年上の寺地選手が3勝1敗で勝ち越している状態にあります。現在勝ち越しの寺地ではありますが、プロとなっては知名度として京口の方が認知が高いように思えます。
また2018年12月31日、マカオでWBA世界ライトフライ級スーパー王者ヘッキー・ブドラーに挑戦し、10回終了TKO勝ちを収め王座を獲得し、2階級制覇に成功。またリングマガジン王座も獲得しし、プロ通算16戦全勝を誇る京口が勝利するに1.78倍となっています。また今年の6月にはエステバン・ベルムデス戦で4度目の防衛を果たしており、調子としてはかなり良いと言えるでしょう。
対する寺地は京口同様関西出身のボクサーです。京都府のボクシングジム所属選手として初の世界王者であり、京都のヒーローとも言えるでしょう。そんな寺地は1.98倍で京口の方が優勢な状態となっています。ここまで通算19勝を挙げてきている寺地は同王座を通算8度防衛の実績を持ち、プロキャリア唯一の敗北を昨年の矢吹正道戦で喫し陥落するも、今年3月のダイレクトリマッチで鮮やかにリベンジに成功し、チャンピオンに返り咲き素晴らしい功績を残していますが今のところ京口に軍配が上がっています。
【WBA・WBC世界ライトフライ級王座統一戦対戦オッズ】
※オッズは29日午後15時現在
世界が注目する今回の決戦、互いのファイトスタイルは?
京口にとって前戦の敵地メキシコで戦い勝利を収めましたが、完全アウェーの中でエキサイティングな試合を見せつけてくれました。京口自身の兄もボクサーであり、格闘技家族とも言える京口のファイトスタイルというのは前に出て相手にプレッシャーをかけてくる対戦相手にとっては脅威のスタイルです。インサイドで打ち込む左ボディとアッパーは特に強く、ライトフライ級の中ではその破壊力は群を抜いており、このメンタルの強さもトップクラスです。前に出てくるためどうしても被弾はしてしまうのですが、馬力があるのでパンチを受けても簡単には止まらないため、非常に戦いにくい選手と言えるでしょう。かといって技術にとっても間合いを取ってジャブをつくなどのアウトボクシングもできるので切り替えも早く、センスがあります。
寺地は元日本ミドル級王者を父に持ちトレーナーとして協力してもらっているわけですがセンスはありながらもボクシングを続けるつもりはなかったという。しかしながらプロになることを決意してからは18勝1敗の強さを見せファイトスタイルというと寺地は京口よりさらに被弾するタイプと言えます。また寺地選手の強さは、類まれなるバランス感覚と、変化する状況にすぐにアジャストする能力が長けているところで、打ち崩されにくい強さがありまだまだ勝敗は分かりません。