7月9日から23日にかけて名古屋市のドルフィンズアリーナにて大相撲名古屋場所(七月場所)が開催されます。今年は年始から「1横綱1大関」の異例番付が続きましたが、先場所終了後に霧島が大関昇進を果たしました。新大関の霧島が最高位へ挑むなか、霧島に続き大関昇進を狙う豊昇龍・大栄翔・若元春の3関脇の躍進にも期待が集まります。また、先場所から復帰を果たし横綱然とした相撲で優勝を収めた横綱・照ノ富士が再び横綱の責務を果たし、9度目の優勝を掴むのかも見所です。猛暑の中執り行われる名古屋場所は、体調管理が難しく「荒れる場所」とも言われています。1958年以降平幕優勝が最も多い名古屋場所で、今年はどのような展開となるのでしょうか。番狂わせ必須の名古屋場所から目が離せません。
大相撲名古屋場所の展望は「ベットチャンネル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
横綱・照ノ富士は初の名古屋場所優勝を飾ることができるのか?
4場所連続休場明けで見事復活優勝を果たした照ノ富士が2場所連続の優勝を狙います。一度は大関昇進後に膝の怪我などで番付を大関から序二段にまで落とし、そこから大関復帰、横綱昇進を果たした史上初の力士である照ノ富士の精神力は他を圧倒するものがあります。優勝予想オッズを見ても5.57倍と最有力の予想です。名古屋場所では優勝経験がない照ノ富士ですが、初の賜杯を手にすることができるのでしょうか?
年始から横綱不在の中、大関としての責務を果たしてきた貴景勝ですが、三月場所では怪我のため途中休場となり、五月場所をカド番で迎える窮地に立たされました。両膝に不安を抱え、持ち味の突き押しが本調子ではない中、それでも白星を重ね13日目の明生戦でカド番を脱出。そんな貴景勝の優勝予想オッズは7.48倍で2番人気です。膝の調子が気がかりではありますが、引き続き横綱昇進を狙う貴景勝がどこまで最高位に近づけるのか注目です。
11勝で先場所後に大関昇進を決めた霧島の優勝の可能性はどうでしょうか?予想オッズは照ノ富士、貴景勝に続く8.59倍です。大関としての相撲を期待したいところですが、直近で出稽古中に右肘を痛めたという報道もあったため、状態が心配されます。大関昇進を決めた勢いそのままに最高位へ近づくことができるのか?はたまた、大関昇進を狙う3関脇を筆頭に群雄割拠の下位力士らの猛追に飲まれるのか?
【大相撲名古屋場所2023予想オッズ】
※オッズは6日午前8時現在
大関昇進を狙う3関脇による史上初トリプル昇進の可能性は?
今場所で最も注目したいのが、3関脇による大関昇進です。3力士とも2場所連続で10勝以上を挙げているので、今場所の成績次第では3力士同時昇進もあるのでは、と期待が高まります。予想オッズは、上から豊昇龍8.84倍、大栄翔9.22倍、若元春8.91倍となっています。豊昇龍は、新三役から8場所連続勝ち越し中と調子の良さが伺えます。続く、大栄翔は3人の中でも唯一優勝経験があり、その経験値が差をつけることになるでしょうか。若元春も新入幕から僅か1年半で一気に番付を駆け上がってきたため期待は大きいものがあります。3力士にとっては相撲人生最大の大勝負とも言える名古屋場所。相撲界初のトリプル昇進に相撲ファンからも熱い期待がかかります。
また、名古屋場所より入幕を果たした新入幕組にも注目が集まります。「令和の怪物」と称される伯桜鵬は10代でのスピード入幕、豪栄道の弟子である豪ノ山、初土俵から9年半をかけて新入幕となった湘南乃海など今後の活躍が期待される面々が揃っています。
今年も猛暑が予想される名古屋場所で、力士たちの熱い戦いが繰り広げられます。激戦を制し、名古屋場所で賜杯を手にするのは果たして誰でしょうか?