4月7日、阪神競馬場にて『第84回桜花賞(G1、芝・1600㍍)』が開催されます。昨年はリバティアイランドが異次元の走りで快勝し、その存在感を示しましたが、今年はズバ抜けた馬が不在で混戦の様相を呈しています。絶対的な存在はいないものの、“伝説の新馬戦”を制したチェルヴィニアやコラソンビートなど、強豪馬が揃いました。また、昨夏には新潟2歳Sを制覇、その流れで阪神JFを制し無敗の3連勝を飾ったアスコリピチェーノには、4連勝達成となるか大きな期待がかかります。混戦予想の桜花賞で女王の座を掴むのはどの馬でしょうか?
出走予定の馬は以下の通りです。
アスコリピチェーノ(牝3・美浦・黒岩陽一厩舎)
イフェイオン(牝3・栗東・杉山佳明厩舎)
エトヴプレ(牝3・栗東・藤岡健一厩舎)
オウバイトウリ(牝3・栗東・武幸四郎厩舎)
オオナミコナミ(牝3・栗東・牧浦充徳厩舎)
キャットファイト(牝3・美浦・上原博之厩舎)
クイーンズウォーク(牝3・栗東・中内田充正厩舎)
クリノオリーブ(牝3・栗東・谷潔厩舎)
クリノハレルヤ(牝3・栗東・武英智厩舎)
コラソンビート(牝3・美浦・加藤士津八厩舎)
シカゴスティング(牝3・栗東・庄野靖志厩舎)
ショウナンマヌエラ(牝3・栗東・高野友和厩舎)
ジューンブレア(牝3・栗東・武英智厩舎)
スウィープフィート(牝3・栗東・庄野靖志厩舎)
ステレンボッシュ(牝3・美浦・国枝栄厩舎)
セキトバイースト(牝3・栗東・四位洋文厩舎)
セシリエプラージュ(牝3・栗東・中村直也厩舎)
タガノエルピーダ(牝3・栗東・斉藤崇史厩舎)
チェルヴィニア(牝3・美浦・木村哲也厩舎)
テウメッサ(牝3・美浦・金成貴史厩舎)
ネグレスコ(牝3・栗東・西園正都厩舎)
ハワイアンティアレ(牝3・栗東・松永幹夫厩舎)
ボンドガール(牝3・美浦・手塚貴久厩舎)
マスクオールウィン(牝3・美浦・牧光二厩舎)
ライトバック(牝3・栗東・茶木太樹厩舎)
ルージュスエルテ(牝3・美浦・国枝栄厩舎)
ワイドラトュール(牝3・栗東・藤原英昭厩舎)
桜花賞の展望は「bet365」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
無敗の女王・アスコリピチェーノは連勝街道を突き進むのか?
デビューから3連勝で昨年の阪神JFを制したアスコリピチェーノは、桜花賞が今年の初戦となります。過去に桜花賞を制したリバティアイランドとソダシも前走で同じ舞台の阪神JFを勝利し、桜花賞で連勝を飾っていることからもアスコリピチェーノへの期待は高まります。キャリア3戦全て無敗の女王は、迫るライバル馬を抑えて4連勝で更なる高みへと駆け上がるのでしょうか?そして、2連勝でクイーンCを勝ち、桜花賞へと駒を進めてきたクイーンズウォークは、日本ダービーの覇者キズナを父に持つ良血馬です。鞍上は前走に引き続き川田将雅騎手が継続騎乗を予定しています。川田騎手は昨年、一昨年と桜花賞に連覇しており、勝てば史上初の桜花賞3連覇の偉業達成と、こちらにも大きな注目が集まります。
現在2連勝中のチェルヴィニアにも高い期待がかかります。前走のアルテミスSでは、単勝1.5倍の圧倒的人気に応えて2着サフィラに1.3馬身差をつけて重賞初勝利を飾りました。チェルヴィニアが出した勝ち時計【1分33秒6】の記録は、2021年に桜花賞を制したソダシの勝ち時計を1秒3上回っており、その底知れない能力で今レースを制することができるか注目です。しかし、鞍上を予定していたルメール騎手が先日のドバイでの落馬負傷により不在となり、3日朝の時点で鞍上が未定となっていることが懸念されます。新たにコンビを組むジョッキーがテン乗りで本番に挑むこととなりますが、果たしてその実力を発揮することができるでしょうか?
リベンジに燃えるステレンボッシュはアスコリピチェーノを阻むことができるか?
ステレンボッシュは阪神JFでアスコリピチェーノにクビ差まで迫り2着に入りました。アスコリピチェーノと同じく桜花賞が今年初戦となり、阪神JFでのリベンジを狙います。あがり最速33秒5をマークした末脚を活かすことができれば女王の座も見えてきます。調整中となっていた鞍上は短期免許で来日予定のモレイラ騎手に決まり、新コンビでの牝馬3冠初戦に挑みます。
そしてチューリップ賞の勝ち馬スウィープフィートは、新馬から5戦は永島騎手が手綱を取っていましたが、桜花賞の出走権が懸かったチューリップ賞から武豊騎手へと乗り替わり、完勝を果たしました。チューリップ賞のように潜在能力を最大限に発揮した走りが出来れば、悲願のビッグタイトル獲得の可能性もあります。武騎手は歴代最多の桜花賞5勝をマークしている名手ですが、04年のダンスインザムードでの勝利から遠ざかっており、自身6度目の桜花賞制覇となるかにも注目です。
桜花賞 優勝予想オッズ
無敗での桜花賞制覇がかかるアスコリピチェーノへの期待は高く、予想オッズは3.50倍と混戦予想の中でも一つ抜けた最有力の見方です。無敗での桜花賞制覇となれば、21年ソダシ以来となる史上9頭目の快挙となるでしょうか。新馬戦こそ2着に敗れるも以後は2連勝でクイーンCを勝利したクイーンズウォークは5.50倍の2番人気です。続いて、阪神JF2着からの逆転を狙うステレンボッシュは6.00倍の予想です。史上最長レース間隔で勝利を狙うチェルヴェニアは6.50倍、チューリップ賞勝ち馬のスウィープフィートは8.50倍の予想です。牝馬クラシック第一弾の行方はいかに?