12月25日（日）に中山競馬場で『1年最後の大勝負』である有馬記念（G1、2500㍍・芝）が開催されます。今年の有馬記念は、古馬芝中長距離G1 6レースの勝ち馬達がすべて顔を揃え、ここに復権を懸けるエフフォーリアやディープポンド、G1馬のアカイイトらも加わる豪華な組み合わせとなりました。また、過去10年でジャパンC勝ち馬の参戦はエビファネイア、キタサンブラック、シュバルグラン、最後は2019年のスワーヴリチャードの4頭なので、今回ヴェラアズールの参戦は実に3年ぶりの事となります。現役最強馬を決める年末の大一番で今年はどんなドラマが生まれるのでしょうか。
出走予定の馬は以下の通りです。
・アカイイト
・アリストテレス
・イクイノックス
・イズジョーノキセキ
・ウインマイティー
・エフフォーリア
・ジェラルディーナ
・ジャスティンパレス
・タイトルホルダー
・ディープポンド
・ブレークアップ
・ボッケリーニ
・ボルドグフーシュ
・ポタジェ
・ラストドラフト
・ヴェラアズール
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「令和の怪物」イクイノックスが全馬を飲みこみ連勝なるか？
天皇賞・秋で上がり3ハロン32秒7という驚異の末脚で、大逃げのパンサラッサを捉えるという圧巻の差し切りを見せたイクイノックスはG1連勝に向けて調整も万全のようです。イクイノックスの父はかつてG1 7勝を収め、歌手の北島三郎がオーナーであったことから国民的に人気を集めたキタサンブラックですが、自身もその成績から「令和の怪物」の異名を持ち、既に注目を集める存在となっています。父と同じく名馬への階段を駆け上がるイクイノックスへの期待値は高く、現在オッズ2.50倍と1番人気です。
そんな令和の怪物と並び期待されるのが、宝塚記念のファン投票で堂々の1位に輝いたタイトルホルダーです。現在オッズは2.75倍で、抜群のスタートセンスと無尽蔵のスタミナ、傑出したスピードで名実ともに現役最強馬となれるかが見どころです。
【有馬記念2022単勝オッズ】
※オッズは２０日午後６時現在
復権を懸けるエフフォーリアと母子制覇を狙うジェラルディーナ
3番人気はエフフォーリアでオッズ8.00倍です。皐月賞、天皇賞・秋、そして有馬記念とG1 3勝の華々しい成績を収めて昨年の年度代表馬に輝いたエフフォーリアには、誰しもが歴史的名馬へ邁進する姿を想像したでしょう。ですが、今年の初戦である大阪杯では9着、続く宝塚記念で6着と続けて大きく期待を裏切る結果となりました。この結果から天皇賞・秋とジャパンCを見送り、有馬記念に照準をあて調整をしてきたこの馬が、同世代のライバルであるタイトルホルダーや、最優秀3歳馬候補のイクイノックスを返り討ちにし、この大一番で劇的な復活劇をみせられるでしょうか。
女傑ジェンティルドンナの継承であるジェラルディーナも「母子制覇」を狙って著しい成長を見せています。その血統から、生まれた瞬間よりスポットライトを浴びてきたジェラルディーナですが、ここまでの道のりは決して甘いものではありませんでした。ですが、苦難の時期を超えてその馬体は凄まじい充実ぶりをみせており、2走前のオールカマーではゴール前で2頭の重賞ホースの間を割って初めてのG2タイトルを手にしました。更なる活躍が見込まれるジェラルディーナもオッズは3番人気の8.00倍です。
このスターホース達の競演に胸が熱くなる展開となる事は間違いないでしょう。
