【ブックメーカー】天皇賞秋2018:スワーヴリチャードがブックメーカー発表オッズで1番人気に!マカヒキが武豊とのコンビで完全復活なるか?

天皇賞秋

史上初となるキャリア4戦での菊花賞制覇を果たしたフィエールマン。思い返せば今年の3歳クラシック路線は、牝馬がアーモンドアイによる三冠達成。そして牡馬では戸崎騎手の初クラシック制覇や、福永騎手悲願の日本ダービー制覇、そして菊花賞での史上最少キャリア制覇など、劇的なレースが非常に多く、見ごたえ十分でした。

しかし、秋冬競馬はここからが本番と言っても過言ではないでしょう。ここから2か月間は3歳馬たちと古馬たちが入り混じる「本当に強い馬」を決めるレースが目白押しです。

【天皇賞秋2017(勝ち馬:キタサンブラック)】

そう言った中で東京競馬場で開催されるのが、伝統のG1レース、天皇賞・秋(G1、2000㍍・芝)です。10月28日午後3時40分に発走予定です。

戦前は、今年稀にみる豪華メンバーと言われていた天皇賞。

【天皇賞秋2018枠順】
1-1 ステファノス(牡7、C.オドノヒュー・藤原英昭)
2-2 ブラックムーン(牡6、横山典弘・西浦勝一)
3-3 ヴィブロス(牝5、福永祐一・友道康夫)
4-4 レイデオロ(牡4、C.ルメール・藤沢和雄)
4-5 スワーヴリチャード(牡4、M.デムーロ・庄野靖志)
5-6 マカヒキ(牡5、武豊・友道康夫)
5-7 アルアイン(牡4、北村友一・池江泰寿)
6-8 ダンビュライト(牡4、戸崎圭太・音無秀孝)
6-9 サングレーザー(牡4、J.モレイラ・浅見秀一)
7-10 キセキ(牡4、川田将雅・中竹和也)
7-11 ミッキーロケット(牡5、和田竜二・音無秀孝)
8-12 サクラアンプルール(牡7、田辺裕信・金成貴史)
8-13 アクションスター(牡8、大野拓弥・和田勇介)
※25日午後5時更新

しかし、レース前になり注目馬であった今年の日本ダービー馬ワグネリアンが状態面の不良を直前に回避。

ワグネリアン

また、古牝馬路線最上位の呼び声高いディアドラも、前走の府中牝馬ステークスから中一週ながらに特別登録をしていましたがこちらも回避。

3歳ダービーホース。そして「現役で一番強いのはこの馬」と推す競馬ファンも少なくはないディアドラ。

ディアドラ

出走を果たしていれば人気上位に推されていたであろう2頭だけに、出走回避に対して肩を落とすファンも少なくありませんでした。

bet365こういった回避の結果、今年の天皇賞・秋はとある2頭に注目が集まることとなりました。そんな2頭を含め、非常に面白いメンバーが顔をそろえた今年の天皇賞秋。出走各馬をご紹介する前に、まずはブックメーカー「bet365」が発表しているオッズをご確認いただきましょう。

【天皇賞秋2018オッズ】
天皇賞秋2018オッズ※オッズは25日午前7時現在
bet365 登録方法

「天皇賞秋2018最新オッズ情報」by bet365

まずご紹介するのは、今年の大阪杯(G1、2000㍍・芝)を制したスワーヴリチャード(2.50倍)。

スワーヴリチャード

6月の安田記念(G1、1600㍍・芝)以来の出走となりますが、過去にも日本ダービーから5か月の休養を挟み11月のアルゼンチン共和国杯を勝利するなど、休養明けは苦にならないタイプでもあります。

今回も9月からじっくり乗り込みを行い状態面は上々。加えて、ダービー後の休養は「馬が満身創痍だったが、今回はそういった状態が全くない」と、古馬になり馬体の成長を伺わせる陣営のコメント。万全を期して春秋ミドルディスタンス完全制覇をもくろみます。

こちらも注目なのが昨年の日本ダービー馬レイデオロ(3.00倍)。

レイデオロ

昨年、ダービー、神戸新聞杯と、同世代を圧倒したパフォーマンスから古馬との対決でも大きな期待を寄せられていたレイデオロ。しかしジャパンカップではシュヴァルグランとH.ボウマン騎手の前に完敗。古馬になってからは単勝オッズ1.6倍に支持された京都記念で3着と敗戦。

そして大きな期待を集めた中で遠征したドバイシーマクラシック(海外G1、2410㍍・芝)においても4着と、非常に残念な結果に終わっていました。

そういった中で真価を問われた、9月のオールカマー(G2、2200㍍・芝)は、3歳時にしのぎを削りあったアルアイン、ダンビュライトらを抑えて見事に約1年ぶりの勝利を挙げることとなりました。

そんなレイデオロにとって心強いのが、鞍上のC.ルメール騎手が絶好調という点。

ルメール騎手

先週のフィエールマン、先々週のアーモンドアイをはじめ、目下重賞4連勝中と正に飛ぶ鳥を落とす勢い。3週連続のG1制覇も十分射程圏の馬だけに、非常に怖い存在でしょう。

ダービー馬といえばこちらも注目でしょう。復活の兆しを見せるおととしのダービー馬マカヒキ(8.00倍)です。

マカヒキ

3歳で凱旋門賞挑戦後苦戦が続いていたものの、約9か月ぶりとなった今年初戦の札幌記念においては全盛期の豪脚を見せてハナ差の2着に入線。「ダービー馬マカヒキが帰ってきた」と、呼べるだけの高パフォーマンスでした。

更に今回ある意味で楽しみなのが、今回初コンビを組むのがあの武豊騎手という点。

武豊

マカヒキの勝負服に武豊騎手といえば、重なるのが父親であるディープインパクトの面影。調教にまたがった武豊騎手自身も「乗り味がよくすごく楽しみ」と好感触。期待が高まります。

そのマカヒキを札幌記念でハナ差制したのがサングレーザー(8.00倍)。

サングレーザー

それまで1400m~1600mを主戦場としていたサングレーザーでしたが、札幌記念で2歳時ぶりに2000mへ挑戦。辛勝ではありましたが勝利を挙げ、天皇賞へ出走することになります。

中距離馬が安田記念やマイルチャンピオンシップに挑戦することはままありますが、マイラーの天皇賞挑戦といえば、ヤマニンゼファーやニホンピロウィナーなど、往年の名馬たちの名前が挙がるように近年ではなかなか記憶にないところ。

鞍上にJ.モレイラ騎手を迎え、その自慢のスピードで札幌記念の再現を狙います。

前走ではレイデオロにクビ差2着と迫るいい競馬を見せた昨年の皐月賞馬アルアイン(11.00倍)も怖い存在。

アルアイン

2000mを超えるとやや終いが甘くなるだけに、距離短縮は歓迎材料。しかしダービーぶりになる東京コースがどう出るかという点がやや気がかりでしょうか。

その他、昨年の菊花賞(G1、3000㍍・芝)を制したキセキ(15.00倍)や、宝塚記念(G1、2200㍍・芝)を伏兵評価ながら勝利したミッキーロケット(17.00倍)など。決してオッズ上は上位評価ではありませんが、楽しみな馬たちが顔をそろえています。