2023年のPGAツアー初戦は毎年恒例のハワイでスタートします。今年から、昨シーズンの優勝者に加え、ツアーチャンピオンシップに出場した30名にも出場権が与えられます。更に、FedExカップポイントも550ポイントに増額され、賞金総額も1,500万ドルに増額されました。戦いの舞台となるのは、プランテーションコースatカパルアリゾートで、ツアーの中で唯一パー73に設定されているユニークなコースです。この大会の起源は古く、1953年「トーナメントオブチャンピオンズ」としてラスベガスで初開催され、1999年からは会場をハワイに移して開催されています。¶
今大会には松山英樹の出場も決定しており、去年の「ソニー・オープン・イン・ハワイ」でツアー通算8勝目を挙げ、今回で6度目の出場となります。カパルア・リゾート・プランテーションコースとは相性が良く、15年には3位、17年2位、18年4位に入っている事から、今回のプレーにも注目が集まります。
そんな今回の「セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズ」の大会展望は「bet365」の優勝予想オッズと一緒にご覧いただきましょう。
世界トップ選手の熾烈な戦いが開幕!
今年は世界ランキング20位内の17選手を含む39名のトップ選手が続々と参戦しますが、昨年覇者のキャメロン・スミス(オーストラリア)は「LIVゴルフ」に参戦しているため欠場を決めています。世界ランキング1位で、21-22年シーズンの年間王者ローリー・マキロイ(北アイルランド)も最新の情報では欠場を決めたということです。
今大会は高額賞金の17大会『エレベーティッド・イベント』の一つで、トップ選手への出場が義務付けられていますが、各選手は『1大会は「理由なし」に欠場することが可能』な為、例年はシーズン始動が2月以降になるマキロイですが、どうやら年初の大会を選んだようです。そんなマキロイですが、22-23年の全米男子賞金王ランキングでは189万ドルで3位(12月27日時点)につけており、今季の賞金王予想オッズでは1番人気の3.30倍と引き続きそのプレーに注目が集まります。
【PGAツアー賞金王2022-2023シーズン 優勝予想オッズ】
※オッズは2日午後8時現在
トップ選手らの欠場が決まる中、今大会の優勝予想で最も人気なのが21年に全米オープンでメジャー初優勝というスペイン人初の快挙を成し遂げ、22年には「メキシコオープン」でツアー通算7勝目を挙げたジョン・ラーム(スペイン)で7.50倍です。また、昨年最も活躍したと言われるスコッティ・シェフラー(アメリカ)の人気も高くオッズは11.00倍。シェフラーはフェニックス・オープンで初優勝を挙げ、その後のアーノルド・パーマー招待、WGCデル・テクノロジーズ・マッチプレー、マスターズと立て続けに優勝。一気に世界ランク1位に躍り出たことから、今季もその活躍が期待される選手のひとりです。例年トップ選手達のハイレベルな戦いが繰り広げられるこの開幕戦を制するのは、果たしてどの選手でしょうか?
【セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 優勝予想オッズ】
※オッズは2日午後8時現在
松山英樹らアジア選手の活躍にも期待
昨年はアジア勢にとって、世界最高峰の舞台であるPGAツアーで素晴らしいパフォーマンスを見せ、歴史的な快挙も記録し続けた「記憶に残る1年」でした。その筆頭となるのが20歳のトム・キム(韓国)です。その凄まじい才能とエネルギーで「ウィンダム選手権」、「シュライナーズチルドレンオープン」で2勝を挙げ、タイガー・ウッズよりも若くして21歳未満で複数回優勝した史上6人目の選手となりました。
トム・キムの優勝予想オッズはアジア勢では上位の現在26.00倍です。先述の賞金王ランキングでも177万ドルで4位に入る活躍を見せています。同じ韓国出身の注目選手がイム・ソンジェで、予想オッズは23.00倍です。ソンジェもフェデックスカップの最終戦である「ツアー選手権」でローリー・マキロイに次ぐ2位に入り、アジア勢史上最高の順位でシーズンを終える快挙を成し遂げました。
そして、日本のスーパースターである松山英樹はシーズン初めから背中などに故障を抱えながらも、去年の「ソニーオープンinハワイ」で優勝し、アジア勢最多のツアー通算8勝に並びました。最終日には、ラッセル・ヘンリーとの5打差を追いついてプレーオフに持ち込むと、残り276ydから3Wでの2打目でピンを突き刺し、わずか90cmのイーグルパッドを決めて勝負を制するベストショットを魅せました。怪我の影響もあってか予想オッズは31.00倍と中程に留まっていますが、PGAツアーに参戦して日本人歴代最長となる10年目の節目を迎える松山の活躍に期待せずにはいられません。