7月30日さいたまスーパーアリーナにて、日本の格闘技イベント『RIZIN』とアメリカの総合格闘技団体『BELLATOR』による共同興行で『超RIZIN.2 powered by U-NEXT』が開催されます。年間最大級のスーパーイベントでは、前半5試合がBELLATORマッチ、後半7試合がRIZINマッチ、内4試合がタイトル戦と豪華内容となっています。今大会メインカードは、急遽タイトル戦となった朝倉未来vsヴガール・ケラモフによるRIZINフェザー級タイトルマッチです。またフアン・アーチュレッタvs扇久保博正によるRIZINバンタム級タイトルマッチや、BELLATORパートではRIZIN.41の試合後に堀口への宣戦布告で話題となった神龍誠vs堀口恭司など見逃せない豪華対戦カードが目白押し。大会の様子はU-NEXTにて全試合完全生配信予定です。
超RIZIN.2の展望は「ベットチャンネル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
波乱続きのフェザー級頂点に君臨するのは朝倉かケラモフか？
今大会メインカードとなる朝倉未来vsヴガール・ケラモフの対戦は、「RIZIN.42」のクレベル・コイケvs鈴木千裕の結果を受け急遽RIZINフェザー級タイトルマッチに格上げとなりました。朝倉は優れた分析力から立てた戦略を遂行するための冷静さと勝負どころ見極める判断力に優れており、今対戦でも打撃の圧力で相手を後退させ組み伏せるスタイルのケラモフ相手にどう試合を展開させるか注目です。ケラモフはグラウンドに持ち込むタックル能力が非常に高く、試合序盤から打撃で前に出て超近距離戦でグラップリング展開に持ち込もうとすることが予想されるため、このグラップリングのファーストコンタクトを朝倉がどのように対処するかで試合展開も大きく流れが変わるでしょう。
試合予想オッズは朝倉勝利が1.52倍、ケラモフ勝利が2.47倍と朝倉が優勢の予想です。試合序盤ケラモフの猛攻によりそのまま勝負を決めるのか、試合後半ペースを掴んだ朝倉がケラモフの攻撃にカウンターを合わせて勝利するのか。互いに戦績や試合展開を比較しても甲乙つけ難い両者の戦いはどのような決着となるのでしょうか？
【超RIZIN.2 フェザー級タイトルマッチ：朝倉未来 vs. ヴガール・ケラモフ試合予想オッズ】
※オッズは２５日午後９時現在
急遽参戦の扇久保博正はフアン・アーチュレッタに勝つことができるのか？
RIZINバンタム級タイトルマッチは、当初フアン・アーチュレッタvs朝倉海との対戦を予定していましたが、朝倉が練習中の怪我により全治6週間でドクターストップとなり欠場が決まったため、扇久保博正とタイトルを争うこととなりました。扇久保は2021年の「RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021バンタム級トーナメント」で朝倉海を下して優勝しており、現在はフライ級に転向しているものの、RIZINバンタム級王座の流出を防ぐため緊急参戦を決めました。試合まで1ヶ月を切っている中で王座戦に挑むのは調整が間に合わないとの見方もあり、万全な状態で挑めるのか懸念されるところです。
対するフアン・アーチュレッタは打撃もグラウンドも得意なオールラウンダーで、立ち技でもスキがなく、レスリング経験を活かした寝技やテイクダウンでも優位に立てる強さがあります。BELLATORで4階級にわたって活躍しており、タイトルマッチを含めて多くの戦いを経験していることからも扇久保にとって手強い相手となることは確実です。予想オッズは、アーチュレッタ勝利が1.13倍、扇久保勝利が5.02倍と扇久保劣勢の見方です。やはり準備期間の短さが気になるところではありますが、判定に持ち込めれば扇久保の勝機も見えてくるでしょう。
【超RIZIN.2 バンタム級タイトルマッチ：フアン・アーチュレッタ vs. 扇久保博正試合予想オッズ】
※オッズは２５日午後９時現在
そして、無敗の女王である伊澤星花とクレア・ロペスによるRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチにも注目が集まります。ロペスは今年の4月にRENAと対戦し、3R終了間際に膝十字でタップを奪い勝利、RENAの膝を破壊した強豪です。ここまで10試合10勝と無敗を誇る伊澤にとっても難しい一戦であることが予想されますが、オッズは伊澤勝利が1.09倍、クレア勝利が6.15倍と伊澤優勢の見方です。劣勢予想のクレアですが、勝利した8勝のうち7勝を1本かKOで決めるフィニッシュ率の高さから一撃で勝敗が決まる可能性も考えられます。伊澤が連勝記録を更新するのか、クレアが初の黒星をつけるのか、こちらの一戦も見逃せません。
【超RIZIN.2 女子スーパーアトム級タイトルマッチ：伊澤星花 vs. クレア・ロペス試合予想オッズ】
※オッズは２５日午後９時現在
