新年明けましておめでとうございます。どうぞ2014年もご愛読のほどよろしくお願いいたします。
全米大学体育協会(NCAA)のカレッジフットボールのボウルチャンピオンシップシリーズ(Bowl Championship Series=BCS)が2014年の到来を告げ、あっという間に4試合が終了しました。@KiyoTamiyoshiでもお伝えしましたが、4つのボウルゲームの結果をまずはまとめておきます。
(1)ローズボウル
ミシガン州立大24-20スタンフォード大
(2)フィエスタボウル
UCF 52-42ベイラー大
(3)シュガーボウル
オクラホマ州立大45-31アラバマ大
(4)オレンジボウル
クリムゾン大40-35オハイオ州立大
みなさんの勝敗予想はいかがでしたか?ブックメーカー「bet365」が発表した勝敗オッズを前回の記事「ローズ、シュガー、フィエスタ、オレンジ―カレッジフットボールのボウルチャンピオンシップシリーズが新年2日開幕!」で見てもらうとわかるのですが、4試合すべてにおいてオッズが高い方、つまり劣勢と予想されていたチームが全ての試合で勝利を収めました。
今だから言いますが、私自身もまさかアラバマ大が負けるとは夢にも思っていませんでした。下記の画像をクリックすれば「シュガーボウル」の試合ダイジェストをご覧いただけます。ボウルゲームの試合の雰囲気なども伝われば幸いです。
四大ボウルゲームが全て終了しました。残すは、7日午前10時30分(日本時間)から行われる「BCSナショナルチャンピオンシップゲーム」です。全米No.1を決める“天王山”に進出したチームは、APランキング1位で2度目の優勝(1度目はシュガーボウル)を狙うフロリダ州立大学と、同2位でこちらも2回目を目指すオーバーン大です。
ランキング1位のフロリダ州立大(13-0)は、ACCチャンピオンシップゲームでデューク大を45-7で下し、13勝負けなしでBCSナショナルチャンピオンシップゲームに選出されました。ACCチャンピオンシップゲームのダイジェスト映像は下記画像をクリックすればご覧いただけます。
今シーズンのフロリダ州立大は強力なディフェンス力が売りです。1試合平均失点は10.7失点で1桁に迫るほどの堅い守りで相手に得点を許しませんでした。ボストンカレッジ戦では34失点を喫しましたが、残りの試合は0~17失点と鉄壁です。
加えて、1試合平均得点53.0得点と攻撃力にも強さを発揮しました。その攻撃の起点となったのがヘイズマントロフィー(最優秀選手)を獲得したQBジェイミス・ウィンストン(Jameis Winston)です。ウィンストンの今シーズンのパスでの獲得ヤード数は3820ヤードと群を抜いています。
ウィンストンは、ACCチャンピオンシップゲームにおいても330ヤードを稼ぎ、2つのタッチダウンを決めるなどフロリダ州立大のリーグ優勝にも大きく貢献しました。「無敗のシーズンになることを楽しみにしている」と絶対的QBは、1999年のシュガーボウルでバージニア工科大に勝利して以来の全米No.1に自信をのぞかせていました。
対するオーバーン大(12-1)は、SECチャンピオンシップゲームでミズーリ大を59-42で破り、全米ランキング2位で頂上決戦の切符を手にしました。SECチャンピオンシップゲームのダイジェスト映像は下記画像をクリックすればご覧いただけます。
今シーズンのオーバーン大を象徴する試合が、全米2連覇中のアラバマ大との「アイロンボウル」でしょう。28-28で迎えた4Q最後のアラバマ大の攻撃で、勝ち越しのフィールドゴールを狙ったアラバマ大のミスキックを、クリス・デービス(Chris Davis)がキャッチして、そのまま100ヤード以上走ってタッチダウンを決めて34-28で大金星を挙げました。
「アイロンボウル」の奇跡のタッチダウンをご覧下さい(試合ダイジェスト映像)。
オーバーン大はLSUに敗れたものの、その後接戦をものにしてBCSナショナルチャンピオンシップゲームに進出しました。フロリダ州立大とは異なり、相手に許したヤード数の1試合平均は423.5ヤードで全米88位とディフェンス力に不安があります。1試合平均で529.4ヤードを獲得してきたフロリダ州立大の攻撃力をどう凌げるかが勝敗のポイントになってきそうです。
フロリダ州立大がパスによって多くのヤードを稼いできたのとは対照的に、オーバーン大はラッシュによって多くのヤードを獲得しているのが攻撃の特徴でしょう。トレ・メイソン(Tre Mason)が1621ヤード、ニック・マーシャル(Nick Marshall)が1023ヤードをそれぞれ獲得し、オーバーン大の攻撃の要として機能しています。
強力ディフェンスと有能QBを要するフロリダ州立大か?それとも強力なラッシュで相手を飲み込み、勢いのあるオーバーン大か?今年の全米No.1を決める大一番をブックメーカー「bet365」はどのように予想しているのでしょうか?
【BCSナショナルチャンピオンシップゲームオッズ】
<勝敗オッズ>
・フロリダ州立大勝利:1.26倍
・オーバーン大勝利:4.00倍
<ハンディキャップオッズ(Point Spread)>
・フロリダ州立大(-10.5):1.90倍
・オーバーン大(+10.5):1.90倍
<両チームの総得点(Game Totals)>
・67.5点以上:1.90倍
・67.5点以下:1.90倍
※オッズは6日午後9時現在
フロリダ州立大有利という見方が強いようです。ハンディキャップオッズを見ると、それぞれの得点に10.5を±してようやく同じオッズになることを示しています。これから予想するには、10点差以内でフロリダ州立大が勝つのではないかとブックメーカーは予想しています。そして両チームの総得点の基準が67.5点となっているので、比較的点の取り合いになるのではないかとの見方をしているようですね。
フロリダ州立大優勢ばかりでは面白くないので、オーバーン大の優勢ポイントを2つほど。一つは、BCSナショナルチャンピオンシップゲームが創設されて以来7年連続でSEC所属のチーム(アラバマ大3回、フロリダ大2回、オーバーン大、LSU各1回)が勝利しているということ。もう一つは、フロリダ州立大が全米ランキング25位以内のチームとの大戦が4試合なのに対し、オーバーン大は6試合と強いチームをより多く倒しているという点です。
さてさて、今年の全米No.1の称号はどちらの手に渡るのでしょうか?7日の朝10時30分が待ち遠しいですね!