2014年のテニスシーズン到来!
テニスのグランドスラムの開幕戦「全豪オープン」が、13日からメルボルン・パーク・ナショナルテニスセンターを会場に行われます。
私たちが住んでいる日本や多くのテニスプレイヤーが活動する欧米などは真冬に突入したばかりですが、全豪オープンが行われるオーストラリアは南半球に位置しており、「真夏」へと突入しています。
したがって、大会中は真夏日(35度以上)になることもあり、特別ルールとして「エクストリームヒートポリシー」というものが設定されていて、気温が35度以上になると主審によって試合時間が遅らされることもしばしばあります。
また、全豪オープンの一つの特徴として、この気温差に北半球の選手たちがコンディションを崩してしまい、上位の選手が欠場したり、早い段階で敗退してしまうこともあります。現在世界ランキング1位のラファエル・ナダル(スペイン)も、昨年の全豪オープンは胃の感染症を患って欠場する憂き目にあっています。
このコンディショニングが他の大会よりも大きく影響すると考えられる全豪オープンを制し、2014年シーズンに大きな弾みをつける選手は誰でしょうか?日本語対応のブックメーカー「Pinnacle Sports(ピナクルスポーツ)」が全豪オープンの優勝オッズを発表していますので、それを見ながら大会を展望してみたいと思います。
優勝最有力と目されるのが、現在世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)です。ジョコビッチは、2008年に全豪オープン初制覇を果たすと、2011年から2013年まで3連覇を果たしており、歴代2位タイとなる4勝を挙げています。昨年の全豪オープンの決勝では、アンディ・マレーを6-7、7-6、6-3、6-2で破っています。下記画像をクリックすればダイジェスト映像がご覧いただけます。
ジョコビッチは、シーズン開始間もなく始まる全豪オープンで特に強さを発揮しており、これまでの全豪オープンシングルスの戦績は39勝5敗と群を抜いています。本大会に4連覇をかけるジョコビッチですが、あえて不安を挙げるとすれば昨年に腰の手術をしての“明け”となることでしょうか。
それでも、現在オーストラリアで行われているAAMIクラシック(エキシビジョン)にも参戦しており、調整は順調に進んでいると言えるのではないでしょうか。
ジョコビッチの大会4連覇を阻止する筆頭が、グランドスラム13勝のナダルでしょう。ナダルはグランドスラムの中で唯一1度(2009年)しか優勝していないのがこの全豪オープンとなるのですが、昨年の欠場のこともあって2度目の全豪Vを決めて、2005年から続く「グランドスラムで1勝以上」の記録を大台の“10年連続”にしておきたいでしょう。
ナダルは、昨年の全米オープンならびに全仏オープンの決勝戦でともにジョコビッチに競り勝って優勝を決めて、3年ぶりにシーズンランキング1位の座に返り咲きました。昨シーズンの勢いそのままに全豪オープンに乗り込んでくるでしょう(下記映像は、2013年の全米オープン決勝のダイジェスト映像です)。
歴代最多のグランドスラム17勝を誇るロジャー・フェデラー(スイス)も、2014年シーズンにかける思いは並々ならぬものがあるでしょう。というのも、フェデラーの昨シーズンはグランドスラム未勝利に終わり、さらにツアー成績も45勝17敗と過去10年で最も悪いシーズンを送ったからです。
2013年5月のマドリード・マスターズの3回戦では錦織圭に4-6、6-1、2-6で敗れるなど、ウィンブルドンであのピート・サンプラスらに並ぶ過去最多7度の優勝を誇るフェデラーの強さが見られないシーズンだったように思います。錦織がフェデラーに勝ったことは喜ばしいことですが。下記画像をクリックすれば、錦織がフェデラーを破ったマドリード・マスターズ3回戦の試合ダイジェストがご覧いただけます。
先週まで行われていたブリスベン国際では決勝まで進出し、レイトン・ヒューイット(オーストラリア)に敗れたものの、全豪オープンに向けて調子は上がってきているという見方が出来るゲーム内容だったように思います。
昨年のウィンブルドンで、母国選手としては1936年のフレッド・ペリー以来77年ぶりに決勝でジョコビッチをストレートで下し、初優勝を成し遂げたアンディ・マレー(イギリス、世界ランキング4位)や、2009年の全米オープンを制した26歳のフアン・マルティン・デル・ポトロ(アルゼンチン、同5位)など「打倒・ジョコビッチ」の急先鋒たちが虎視眈々と優勝を狙っています。
現在世界ランキング17位で、世界のトップ10入りを目指す錦織には21番目となる616.120倍の優勝オッズが付いています。錦織は2012年の同大会でキャリアハイとなるベスト8入りを果たしており、今年こそは優勝候補の一角を崩して4強入りへと躍進してほしいですね。
今シーズンの錦織は、ブリスベン国際では第1シードのマシュー・エブデンを破って2年連続となる4強入りを果たしました。現在行われているAAMIクラシックでは、本日9日に行われた試合で世界ランキング7位のトマス・ベルディフ(チェコ)に4-6、1-6で敗れましたが、全豪オープンに向けてギアチェンジをしてくれるものと思います。
全豪オープンのドロー(組み合わせ)は10日に発表される予定です。発表されましたら下記に掲載する予定です。
【全豪オープン男子シングルスドロー】
※tennis365.netより抜粋
全豪オープンの女子シングルスについては大会前日の12日に記事を配信する予定です。全豪オープンについては「ブックメーカー情報局」の公式Facebookページ(https://www.facebook.com/bookmakerinfo)や@KiyoTamiyoshiで、試合のオッズ情報などを随時配信していく予定です。お楽しみに!