【ブックメーカー】ジョコビッチ対マレーで準決勝か！？錦織は世界トップ10入りを目指す―全米オープン開幕

昨年の決勝が今回は準決勝で見られそうです。ノバク・ジョコビッチ（セルビア）対アンディ・マレー（イギリス）―。

テニスのグランドスラムの今シーズン最後を飾る「全米オープンテニス」が２６日、アメリカはニューヨークのアーサー・アッシュ・スタジアム（USTAナショナル・テニス・センター、ハードコート）で開幕し、９月８日までの約２週間熱戦が繰り広げられます。賞金総額（男女シングルス優勝賞金（2012年）：１９０万ドル）や観客動員数でも世界トップ規模を誇る大会で、今年の最後の顔になるのは誰なのか？に世界中が注目する大会と言えるでしょう。

昨年の男子シングルス決勝では、マレーがジョコビッチを破って4大大会5度目の決勝進出で悲願のグランドスラム初優勝を飾り、またイギリス人選手としては同大会７６年ぶりにその栄冠を手にしました。この決勝戦は、7-6, 7-5, 2-6, 3-6, 6-2のフルセットまでもつれ、全米オープン決勝史上最長タイとなる4時間54分に及ぶ激闘でした。この歴史的一戦をもう一度見てみましょう。下記画像をクリックすると、昨年の決勝戦のダイジェスト映像がご覧いただけます（英語）。

今年の全米オープンもこの２６歳同級生２人が優勝争いの軸になることは間違いないでしょう。第３シードのマレーは7月のウィンブルドンをイギリス人選手としては77年ぶりに制し、第１シードのジョコビッチはグランドスラム開幕戦となる全豪オープンで優勝し、大会３連覇を果たしました。ドロー（組合せ）を見ると、順当に両者が勝ち上がれば準決勝で昨年の決勝の再現が見られそうです。

この２人に加えて、今年の全仏オープンで４連覇、通算8回目の優勝を決めた第２シードのラファエル・ナダル（スペイン）が加わってきそうですね。ナダルは全仏オープンに象徴される「クレー（赤土）」に強いという印象がありますが、この全米オープンに向けて8月のモントリオールとシンシナティ（共にハードコート）で優勝し、調子を上げてニューヨークに乗り込んでいます。

もちろん我らが錦織圭も第１１シードで出場します。今大会の目標を「ベスト８入り」と言っていました。2008年の４回戦進出が過去最高の全米オープンでの戦績ですが、本人のもう一つの目標である「世界トップ１０入り」を果たすためにも、この全米オープンで大暴れして欲しいですね。２３日は、ジョコビッチとセンターコートで練習した錦織はテレビインタビューで「調子は良く、（世界）ランキングも（12位と）と過去最高です。自分の思ったようなテニスができれば、結果もついてくると思う」と自信を見せていました。

今年の全米オープンの男子シングルスは誰が制するのでしょうか？現在『ブックメーカー情報局』が推奨している４つのブックメーカー「bet365」「888sport」「William Hill（ウィリアムヒル）」「Pinnacle Sports（ピナクルスポーツ）」と、日本語対応のブックメーカー「M88」の５つの優勝者予想のオッズを比較しながら見ていきたいと思います（２６日午後４時現在）。

【５つのブックメーカーの優勝者予想オッズベスト５】

①ナダル：2.87倍

②ジョコビッチ：3.00倍

③マレー：4.53倍

④デルポトロ：11.00倍

⑤フェデラー：12.00倍

※錦織：251.00倍
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①ジョコビッチ：3.0倍

①ナダル：3.0倍

③マレー：4.5倍

④デルポトロ：10.0倍

⑤フェデラー：14.0倍

※錦織：300.0倍
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①ナダル：2.75倍

②ジョコビッチ：3.0倍

③マレー：4.5倍

④デルポトロ：13.0倍

④フェデラー：13.0倍

※錦織：251.0倍
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①ナダル：2.98倍

②ジョコビッチ：3.04倍

③マレー：4.75倍

④デルポトロ：14.04倍

⑤フェデラー：14.81倍

※錦織：552.58倍
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①ジョコビッチ：2.8倍

①ナダル：2.8倍

③マレー：4.5倍

④フェデラー：12.0倍

⑤デルポトロ：13.0倍

※錦織はオッズ外
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マレー、ジョコビッチ、そしてナダルの３選手がどのブックメーカーにおいてもトップ３に入っていますね。それに世界ランキング６位で第６シードのフアン・マルティン・デルポトロ（アルゼンチン）と、世界ランキング７位で第７シードのロジャー・フェデラー（スイス）が加わっています。デルポトロは2009年の全米オープン王者であり、フェデラーは2004年から2008年まで５連覇を果たした元世界ランキング１位です。

各ブックメーカーのトップ５に挙げられた選手に共通することは何だと思いますか？それは、全米オープンの過去５年（2008年～2012年）でそれぞれ１回ずつ優勝を経験しているということです。その中で現在世界ランキング１位のジョコビッチを優勝筆頭と推すのが「M88」で、同２位のナダルを推すのが「bet365」と「Pinnacle Sports（ピナクルスポーツ）」です。そして、甲乙付けがたい同率1位と予想するのが「888sport」と「William Hill（ウィリアムヒル）」です。今回の優勝予想は各ブックメーカーも悩んでいるようですね。

３番手には５つのブックメーカー共にマレーをほとんどオッズ差なく予想しています。しかし、マレーとジョコビッチは準決勝で対戦することが濃厚なので、どちらかは必ず決勝の舞台に立つことが出来ないわけです。ジョコビッチはさらに準々決勝では数多くの怪我か復帰し、調子も上がっている４・５番手のデルポトロ戦が待っています。デルポトロと４番手争いをするグランドスラム通算１７回の優勝を誇るフェデラーは、最近の１４大会で１度しか優勝しておらず、準々決勝でナダルと対戦する可能性があります。

いずれにせよ、ここに挙げた優勝候補を倒さない限りは今年最後のグランドスラムを制することは出来ないのです。公式会見でジョコビッチは「優勝への自信はある」と述べ、マレーは「世界No.1になることが私の目標だ」とこちらも譲りませんでした。ナダルは「１回戦に集中したい」と一戦必勝を誓い、フェデラーは「しっかり準備ができれば自分にも優勝のチャンスはある」と言い、虎視眈々と優勝を狙っています。

オッズの上でも２００倍以上が付いて、この世界トップ選手たちには及んでいない錦織ですが、目標であるベスト８入りを果たしてくれるのではないかと期待しています。順当に勝ち上げあれば、４回戦でフェデラーと対戦する可能性があります。世界のトップ１０入りを果たすためには超えなければいけない壁です。錦織は、ナダルのようにまずは「１回戦に集中」しなければなりませんね。

錦織の初戦は、日本時間の２７日午前０時頃から行われる予定で、予選を勝ち上がってきた世界ランキング１７９位のダニエル・エヴァンス（イギリス）と対戦します。テニスのベッティングメニューが豊富な「bet365」は、錦織―エヴァンズ戦のオッズを発表しています（２６日午後４時現在）。錦織勝利：１．１０倍、エヴァンス勝利：７．００倍となっています。また、「セットカウント何対何でどちらが勝つか？」では、「錦織が３－０のストレート勝ち」に１．６６倍のオッズがついています。