松山英樹、世界への挑戦!
世界6大ツアーのトップ選手だけが出場できる世界選手権「WGCキャデラック選手権」が、アメリカはフロリダ州のトランプナショナルドラールで日本時間の本日6日開幕します。本会場は昨年に不動産王として名をはせているドナルド・トランプ氏が買収し、それ以前から「ブルーモンスター」の異名を持つほどの難関コースと知られています。
日本勢としては世界ランキング22位の松山のみが出場します。松山は前週の米国男子ツアー「ザ・ホンダ・クラシック」で元々不安のあった左手首を痛め、途中棄権を余儀なくされました。本大会後は一時日本に帰国し、精密検査を受けるそうです。
コースが改修されて、さらに進化を遂げた「ブルーモンスター」で練習ラウンドを終えた松山は「フルスイングをできる状態ではない」としながらも、「(左手首が)痛ければ、ボールを打てない」と今回は豪快なドライバーショットよりも、アイアンやバターなどの技術でカバーする考えのようです。
松山は、本大会後4週に渡ってツアー出場をせずに、4月のマスターズ出場を予定しているため、本大会が最後の調整の場となるわけです。それでも松山はこう言います。「1か月(試合が)空いて自分のゴルフが崩れるようではいけない。試合勘は気にしない」と。実に頼もしい言葉ですね。
初日の組み合わせで松山は、ルーク・ドナルド(イングランド)とピクター・デュビッソン(フランス)の欧州実力者コンビとラウンドします。
世界へと飛び出した松山は、もはやアジアではトップの評価を得ているようです。日本語対応のブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」は「アジア選手の中でトップの選手は誰か?」についてのオッズを発表していますので、それをご紹介しましょう。
【WGCキャデラック選手権アジア選手トップオッズ】
※オッズは6日午後3時現在
松山は、欧州男子ツアーでの優勝経験もあるベテランのトンチャイ・ジャイディー(タイ)を凌いで1番人気となっています。アジアから世界へ!松山にはまずはしっかりアジア勢に負けないようにしてほしいものですね。
では、世界の強豪だけが集まる本大会の優勝候補は誰なのでしょうか?同じく日本語対応のブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」の発表を見てみましょう。
【WGCキャデラック選手権優勝オッズ】
※オッズは6日午後3時現在
昨年の同大会では難コースをもろともせずに「19アンダー」でぶっちぎって優勝し、過去7度優勝しているタイガー・ウッズ(アメリカ)が意外の3番人気のオッズとなっています。
世界ランキング1位で本来ならば、優勝最有力に挙がるところでしょうが、ウッズは前週のザ・ホンダ・クラシックの最終日のラウンド中に腰痛を訴えて、思わず崩れ落ちました。そうです。おそらくブックメーカーはウッズの腰痛の影響から本調子ではないと予想して、1番手から外したのではないかと思われます。
本大会の練習ラウンドでも自慢のフルショットは影をひそめ、万全で連覇を狙うことが出来ない状況のようです。そのウッズは初日に世界ランキング2位で2番人気のアダム・スコット(オーストラリア)と同3位のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)と同組でラウンドします。
今回、優勝候補の筆頭に挙げられているのが世界ランキング6位のローリー・マキロイ(北アイルランド)です。前週のザ・ホンダ・クラシックでは、プレーオフの末に敗れて2位に甘んじましたが、現在最も調子のいいゴルファーとして支持が集まっているのではないでしょうか。4大メジャートーナメントで通算2勝を挙げている24歳の活躍にも期待です。
マキロイは、初日に世界ランキング5位のフィル・ミケルソン(アメリカ)、同4位で世界選手権連勝を狙うジェイソン・ディ(オーストラリア)と同組で回ります。顔ぶれだけでも超豪華ですね。
最後に、優勝を含めた「トップ10入り」のオッズをブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表しているので、ご紹介しておきましょう。
【WGCキャデラック選手権トップ10入りオッズ】
※オッズは6日午後3時現在
松山は優勝オッズでは51.0倍でしたが、トップ10入りオッズでは5.50倍とかなり高いオッズ評価となっています。このように、ゴルフのベッティングでは優勝予想のほかにも「トップ10入り」「トップ5入り」といった様々なオッズが用意されているので、自分の予想に沿うようなオッズをいろいろと探してみるのも、ブックメーカーの遊び方の楽しみの一つなのではないでしょうか。
海を越えて、一人のサムライゴルファーが世界に挑みます。松山の奮闘に期待しましょう!