伝統の一戦「Army対Navy」が現地12日に行われ、APトップ25で18位のNavy(ネイビー)がArmy(アーミー)を21-17で破り、これでNCAAカレッジフットボールのレギュラーシーズンの日程をすべて終えました。そして13日には「ハイズマントロフィー」の受賞者が発表され、今シーズンはアラバマ大のランニングバックであるデリック・ヘンリーが獲得しました。
ヘンリーは今季ランで1986ヤードを獲得し、SECの新記録を樹立し、さらには23個のタッチダウンをきめるなどの活躍を見せ、アラバマ大をSECチャンピオンに導きました。ブックメーカー「ウィリアムヒル」が開幕前にハイズマントロフィーの受賞者オッズによると、ヘンリーは8番手となる17.00倍のオッズとなっていました。人気上位のQB選手たちの活躍を大きくしのぐジャンプアップとなりました。
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◆NCAAカレッジフットボール2015:オハイオ州立大がプレイオフ連覇へ挑む!ブックメーカーが優勝オッズを発表、ハイズマントロフィー争いにも注目
レギュラーシーズンが終了しました。さあ、ここからがさらに全米を熱くさせるカレッジフットボールのポストシーズン「ボウルゲーム」が日本時間の20日午前4時から始まるニューメキシコボウル「アリゾナ大対ニューメキシコ大」を皮切りに順次開幕します。ブックメーカー「bet365」がNCAAカレッジフットボールのボウルゲームのオッズを発表していますので見てみましょう。
【ニューメキシコボウル勝敗オッズ】
※オッズは14日午後6時現在
ボウルゲームは年末から年始にかけて行われる試合で、カレッジフットボールプレイオフに進出する4チーム以外は、この試合が今季のラストゲームとなります。ブックメーカースポーツライターの清崎民喜が注目するいくつかのボウルゲームについてここでは皆さんにご紹介したいと思います。なお、ブックメーカーはすべてのボウルゲームについて勝敗オッズを発表していますので、あなたのごひいきのチームなどのオッズは下記日程を参考にぜひチェックしてみてください。
【NCAAカレッジフットボール2015ボウルゲーム日程(日時はアメリカ東部時間)】
※「Yahoo Sports」より抜粋
カレッジフットボールプレイオフに進出する4チームを決定する「CFB選考委員会」が発表するカレッジフットボールプレイオフランキング(左)とAP通信が発表するAPトップ25の最新のランキングを上記に示しています。カレッジフットボールランキングの上位4チーム(1位クレムゾン大、2位アラバマ大、3位ミシガン州立大、4位オクラホマ大)がカレッジフットボールプレイオフに進出しました。このカレッジフットボールプレイオフについての詳細は今月末に記事配信する予定ですので、楽しみにしておいてください。この4チーム以外で今季の成績や地域性などでボウルゲームの対戦カードが決まります。
【CFB選考委員会ランキングとAPトップ25ランキング(12月6日付)】
※「Yahoo Sports」より抜粋
フェスタボウル「ノートルダム大対オハイオ州立大」
(日本時間:2016年1月2日午前3時~)
【フィエスタボウル勝敗オッズ】
※オッズは14日午後6時現在
ビッグ10東地区2位でAPランク7位のオハイオ州立大(11勝1敗)とインディペンデント1位で同8位のノートルダム大(10勝2敗)との一戦となりました。ブックメーカー「bet365」発表のオッズでは、オハイオ州立大勝利が1.38倍、ノートルダム大勝利が3.15倍となっています。
オハイオ州立大は今シーズンの優勝候補筆頭にも挙がっていましたが、ミシガン州立大に14-17で惜敗し、プレイオフ進出を逸しました。セイフティーのヴォン・ベルが今シーズンの「オール・アメリカ」に選出されるなど、やはり戦力的にノートルダムを上回っています。一方、ノートルダム大はAPランク1位のクレムゾン大に22-24とあと一歩のところまで追い詰め、またスタンフォード大戦での36-38の2点差で敗れた「勝ちに等しい負け」のみなので、オハイオ州立大も簡単に勝つことはできないでしょう。
ローズボウル「スタンフォード大対アイオワ大」
(日本時間:2016年1月2日午前7時~)
パック12を制したAPランク6位のスタンフォード大(11勝2敗)とビッグ10覇者で同5位のアイオワ大(12勝1敗)の組み合わせとなりました。ともにカレッジフットボールプレイオフに進出してもおかしくない成績を収めました。「bet365」のオッズでは、スタンフォード大勝利が1.37倍、アイオワ大勝利が3.20倍とスタンフォード大が有利との見方を示しています。
スタンフォード大は、開幕ゲームで格下のノースウェスタン大に6-16で敗れるという波乱のスタートを切りましたが、その後はUSCやUCLA、ノートルダム大など強豪校に勝ち続けるなどすべての試合で30点以上を挙げる攻撃力で勝ち上がってきました。対照的にアイオワ大は開幕から12連勝でプレイオフ進出も間違いないとの見方が多かったのですが、リーグチャンピオンシップではミシガン州立大に13-16で惜敗し、リーグ優勝とともにプレイオフ進出を逸しました。最優秀ディフェンスバックに送られる「ジムトロフィー」を獲得したデスモンド・キングを中心にスタンフォード大の攻撃をいかにしのぐかがポイントになりそうです。
シュガーボウル「オクラホマ州立大対ミシシッピ大」
(日本時間:2016年1月2日午前10時30分~)
ビッグ10の北地区2位でAPランク16位のオクラホマ州立大(10勝2敗)とSECの西地区2位で同12位のミシシッピ大(10勝2敗)との対戦となりました。スポーツブック「bet365」の勝敗オッズでは、ミシシッピ大勝利が1.34倍、オクラホマ州立大勝利が3.35倍とミシシッピ大が優勢との見方が強いようです。
開幕から70得点以上取って2連勝スタートを切ったミシシッピ大でしたが、対戦当時APランク25位で今シーズンのSEC東地区を制したフロリダ大に10-38で完敗し、ランキングを3位から大きく落としたのが痛かったです。とはいえ、SECを制したアラバマ大に今季唯一土を付けた力は健在です。SECでもまれた勝負強さを発揮できればというところでしょう。一方、オクラホマ州立大は開幕から連勝街道をひたすら突っ走っていましたが、最後の2戦でベイラー大、そしてリーグチャンピオンシップでのオクラホマ大とのライバル対決に23-58と大敗したことでチームの調子が下がっているのではないかと見られているようです。QBメイソン・ルドルフが足のケガの回復具合があまり良くないようで、ボウルゲームに出場できるか微妙なところもミシシッピ大優勢の見方を強める原因となっているのでしょう。
冒頭でも述べましたが、ボウルゲームはここに挙げた3試合だけではありません。「ヒューストン大対フロリダ州立大」「フロリダ大とミシガン大」など面白いカードが目白押しです。ぜひ、ブックメーカーでオッズをチェックしながら年末年始を「ボウルゲーム」で楽しんでみてはいかがでしょうか?