ワイルドカードの4試合が8日に行われ、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)はヒューストン・テキサンズとピッツバーグ・スティーラーズが、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)はシアトル・シーホークスとグリーンベイ・パッカーズがディビジョナルラウンドラウンドへと進出しました。
【今後のNFLプレーオフ日程(現地時間)】
1)14日・15日:「ディビジョナルラウンド」
2)22日:「カンファレンスチャンピオンシップ」
3)2月5日:「第51回スーパーボウル」
次の「ディビジョナルラウンドラウンド」を占う上でもワイルドカード4戦を振り返ってみましょう。まず、AFCは第5シードのレイダース対第4シードのテキサンズは14対27、第6シードのドルフィンンズ対第3シードのスティーラーズは12対30という危なげない形でシード上位のチームが勝ち進んでいます。
NFCでは、第6シードのライオンズ対第3シードのシーホークスが6対26、第5シードのジャイアンツ対第4シードのパッカーズが13対38とこちらもシード上位が危なげなく勝利しました。この勝敗だけ見るとレギュラーシーズンの強さがそのまま結果に現れており、今のところ波乱の要素が見当たりません。
この4戦の中での注目は、やはりQBアーロン・ロジャース率いるパッカーズでしょう。
QBイーライ・マニング率いるジャイアンツが先制したものの、前半で逆転したパッカーズはロジャースの好調なパスオフェンスで差を広げて圧勝とも言える結果を残しました。この好調さを次のレギュラーシーズン好調であったカウボーイズ戦につなげて勝利できるのかに注目です。
また、勝敗予想の上で注目なのが、スティーラーズのQBベン・ロスリスバーガー、RBリビオン・ベル、WRアントニオ・ブラウンの “トリプレット”です。
なぜ注目かというと、ロスリスバーガーが試合終了間際に負傷し、次戦のチーフス戦に出場との情報は出ていますが、本当にプレーに支障がでないのかここは次戦を占う上では非常に注目すべきニュースとなっています。
では、次戦以降の勝敗予想についてブックメーカー「10Bet」がオッズを発表しているので見てみましょう。
【NFLプレーオフ2017ディビジョナルラウンド勝敗オッズ】
※オッズは12日午前9時現在
この予想を見る限り、「ディビジョナルラウンド」も順当のシード上位が優勢とみて取れます。ただ、テキサンズ対ペイトリオッツの試合のみが大差をつけての予想で、他の3試合はハンデをみても最高で4.5点差なので、フィールゴール1本差以上タッチダウン1本差未満という非常に微妙なハンデさをみると接戦になるとみています。
この「ディビジョナルラウンド」でやはり注目すべきはペイトリオッツの攻撃陣でしょう。
今年のQBトム・ブレイディは開幕4戦出場停止という状況の中、復帰以降でレギュラーシーズンを通して2度しかパスをインターセプトされていません。経験の浅いオフェンスラインを率いてここまでの成績を残したブレイディは絶好調です。このレギュラーシーズン終了後から「ディビジョナルラウンド」までの期間もベテランのブレイディであれば調子を崩すということも考えられず「スーパーボウル制覇候補」の筆頭です。
では、スーパーボウルの勝利予想も「10Bet」がオッズを発表していますので、見てみましょう。
【スーパーボウル2017優勝オッズ】
※オッズは12日午前9時現在
ペイトリオッツ 2.60倍
カウボーイズ 5.75倍
パッカーズ 8.00倍
ファルコンズ 8.50倍
スティーラーズ 9.00倍
チーフス 9.00倍
シーホークス 11.00倍
テキサンズ 71.00倍
となっており、前述したようにやはりブレイディ率いるペイトリオッツが頭一つ抜けた優勝候補となっています。
では、他のチームはどうかというと今シーズンの注目でいえばやはりカウボーイズに注目しないわけにはいきません。特にQBダック・プレスコットとRBエゼキエル・エリオットの「新人コンビ」の活躍は今シーズンのNFLの1番のニュースといっても過言ではないでしょう。
そして、ここに咋シーズンまでのエースQBであるトニー・ロモが復帰して、シーズン最終戦試合は黒星だったものの昨シーズンと変わらぬプレーを見せて、カウボーイズの今年の強さを印象付けました。
そして、なんと言ってもレギュラーシーズン2敗したジャイアンツがワイルドカードで敗退したことも少し有利な条件かもしれません。運を味方につけることも今シーズンの好調さゆえでしょうか。
今シーズンのNFLも残りあと7試合です。「パスオフェンス」中心のチームが多い中、どれだけ「ランオフェンス」で勝利の道をこじ開けてくるのか、カウボーイズの試合に注目したいと思います。