2017年のテニスシーズンがいよいよ始まりました。今シーズン初めてのグランドスラム、全豪オープンテニスがオーストラリア、メルボルンにて始まります。今シーズンは、アンディ・マレー(イギリス)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)のどちらが最終的に覇者になるのか?ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)のケガからの復活はあるのか?
また、錦織圭のグランドスラムやマスターズ1000での初優勝があるのか?ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、スタン・ワウリンカ(スイス)、錦織の誰が2強に食い込むのか?ドミニク・ティエム(オーストリア)、ニック・キリオス(オーストラリア)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)など若手の台頭がどこまであるのかなど、多くの注目点があります。これらの注目点を中心に試合を観戦しますとさらに全豪オープンテニス2017が面白くなります(日程:1月16日~1月29日、現地時間)。
【全豪オープン2017男子シングルスドロー表】※13日14時更新
※「WOWOW Tennis Online」より抜粋
<全豪オープン男子シングルス最新オッズ情報(bet365発表)>
錦織圭は、全豪オープンテニス大会の前哨戦であるオーストラリアで行われたATP250ツアーのブリスベン国際(1日~8日)では準決勝でワウリンカに勝ちました。決勝ではラオニッチを準決勝で退けたグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に敗れ、準優勝でした。この大会は、同じ南半球のオーストラリアで行われる大会なので、マレーとジョコビッチを除くほとんどの有力な選手がエントリーしています。それだけに、錦織の準優勝は、調子の良さとさらに実力のついた証のような気がします。
【ブリスベン国際2017男子シングルス準決勝ハイライト】
特に準決勝は、ワウリンカも調子が良く、第1セットはタイブレークまでもつれ、かなり伯仲したものでした。第2セットは、錦織に余裕ができ、ストレートでワウリンカを下しています。決勝でディミトロフに敗れたのは、ディミトロフの調子が良かったこともありますが、錦織は左脇腹を痛めたらしく、全豪オープンのために無理を避けたからと思われます。
錦織圭のグランドスラムやマスターズ1000での初優勝への期待が非常に高まってきました。イギリスの老舗ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」は錦織圭に関する特別オッズを発表し、「錦織圭が2017年にグランドスラム制覇するか?」というオッズを出しています(2017年1月16日に締め切りです!)。現在、8.00倍となっていますが、これはかなり優勝の確率が高い方だと思います。可能性が高いのは、これまでのグランドスラムでの錦織の戦いぶりからすると、全米、全豪、全仏、全英の順でしょう。ケガがなく、バックのストレートの精度がかなり高くなっていることが前提です。
【錦織圭が2017年にグランドスラム制覇を達成するか?】
※オッズは10日午後2時現在
「全豪オープン2017」では、ファン・マルティン・デル・ポトロ(アルゼンチン)が棄権する予定です。したがって、錦織の強敵は、マレー、ジョコビッチ、フェデラー、ナダル、ラオニッチ、ワウリンカ、マリン・チリッチ(クロアチア)といったところでしょう。このうち、ナダルやワウリンカよりは今の錦織の方が実力はありそうです。
「全豪オープン2017」はハードコートで、すべて5セットマッチです。今回ベスト8までに残れる選手はマレー、ジョコビッチ、フェデラー、ナダル、ラオニッチ、ワウリンカ、チリッチくらいでしょう。錦織の総合力が、彼らに対してどのくらい対抗できるか、たいへん興味深いです。今のテニス界では、特にマレーとジョコビッチの力が抜きん出ており、結局、錦織は彼らと相まみえることになると思います。錦織は、特にバックハンドからのストレート、フォアハンドからのストレート、セカンドサービスの3点の強化が、グランドスラム制覇にはどうしても必要です。ブリスベン国際では、特にバックハンドからのストレートが良くなっておりプレーの幅を広げています。その意味では、今年の錦織には期待ができそうです。
今回の全豪オープンテニス男子シングルスを制するのは誰でしょうか?ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」がオッズを発表しておりますので見てみましょう。
【全豪オープン2017男子シングルス優勝オッズ】
※オッズは10日午後2時現在
ウィリアムヒルのオッズから見ると、全豪オープンではジョコビッチが2.37倍、マレーが2.62倍と優勝候補の1、2番手に挙げられています。やっとマレーがジョコビッチと同じように評価されてきましたが、依然としてマレーには少し厳しすぎるオッズだと考えられます。
次に、ナダルとワウリンカが13.00倍となっています。ナダルがそこまで回復しているとは思えないのですが、依然としてブックメーカーの評価は維持している印象です。
【全豪オープン2016男子シングルス決勝】
その次のグループが、ラオニッチとフェデラーで21.00倍なのは、最近のラオニッチの実力からして当然でしょう。フェデラーについては、回復の程度がよくわからないので何とも言えません。
その次に錦織が26.00倍で続き、ニック・キリオス(オーストラリア)とブリスベン国際で錦織を破ったディミトロフで34.00倍となっています。その後はチリッチで51.00倍、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が67.00倍と続きます。
<全豪オープン女子シングルス最新オッズ情報(bet365発表)>
番狂わせを演出する若手としては、ズベレフ、ドミニク・ティエム(オーストリア)、キリオスなどでしょう。特にズベレフがどこまで成長するかは誰もが楽しみにしているところでしょう。