アジアチャンピオンズリーグ2016決勝トーナメントがいよいよ5月17日から始まります。昨年優勝した広州恒大は予選敗退するという波乱の幕開けとなったグループリーグ同様、ダークホースが勝ち上がる可能性は十分あり得ます。日本勢は4チーム出場していましたが、サンフレッチェ広島とガンバ大阪はグループリーグで姿を消しました。
【アジアチャンピオンズリーグ2016決勝トーナメント表】
※「サンスポ」より抜粋
日本語対応のブックメーカー「10Bet」がアジアチャンピオンズリーグの優勝オッズを発表しましたので見てみましょう。
【アジアチャンピオンズリーグ2016決勝トーナメント優勝オッズ】
※オッズは16日午前10時現在
オッズを見ると一番の優勝候補は上海上港の4.35倍。次いで全北現代モーターズとアルヒヤルリヤドが7.25とほぼ団子状態と言っていいオッズです。本来であれば中国の広州恒大が優勝の最有力候補となるところでしたが、グループリーグで敗退してしまったためばらける形となってしまいました。広州恒大はグループリーグが始まる32チームの段階で5.00倍というオッズがついていたのでかなり評判がよかったと言えます。
アジアチャンピオンズリーグ開幕当初グループHは死のグループと言われていたものの、広州恒大ともう1チームとみられていました(しかも、浦和レッドダイヤモンズか浦項スティーラーズと言う見方が強かった)。ところが蓋を開けてみたら突破チームはシドニーFCと浦和でした。このことから分かるのは、どのチームにも可能性があるということです。
日本勢のオッズを見てみると浦和レッズが8.50倍、FC東京が18.00倍とまずまずの位置をつけていると言ってもいいでしょう。
まず、浦和レッズに焦点を当ててみると初戦の相手はFCソウル。オッズも全く一緒と言うところから見て力は互角と言ってもいいでしょう。しかし、グループリーグを見てみるとFCソウルは抜群の成績を上げていて、最初の3試合で14点もあげています。一度波に乗ったら止まらないチームなので爆発力はアジア一と言っても過言ではないかもしれません。やはり浦和も初戦に大量失点を食らわず粘り強く勝つと言うことが必要になってくるでしょう。浦和の強みは死のグループで粘り勝ちしたというところでしょう。広州恒大を抑えた、2点差以上の負けが無い、グループリーグで一敗しかせず突破したというのは絶対強みになるでしょう。粘れることは証明できたので後はチャンスをものにするのが絶対条件です。
次に、FC東京に焦点を当ててみると、1回戦で当たるのは優勝最有力候補の上海上港。ここで勝つようなことがあると一気に二番手、三番手くらいまでに上がってくる可能性があります。更にFC東京はグループリーグで全北現代モーターズと同じ勝ち点を挙げ、中国の強豪江蘇を抑えているので短期決戦に力強さを随所に見せています。しかし欠点もあり、グループリーグで格下とされるベトナムのビンズオン相手に辛勝したり、ホームではそのビンズオン相手にしか勝利をしていないというところが不安材料です。特徴は失点が少ないところなので、初戦のホームで0-0で引き分けることが出来たらきっと上海上港も「嫌な展開だ」と思わざるを得ないでしょう。
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アジアチャンピオンズリーグは異なるゾーン(東アジアおよびオーストラリアと中東などの西アジア)のチームは決勝まであたることがありません。そのため、比較的強いチームが多いとされる東アジアのゾーンの方が激戦区と言っていいでしょう。そのため自動的に決勝まで1枠が確保されている西アジアの方が有利です。と言ってもここでもずば抜けたチームは存在せず、どこが決勝まで上がって来てもおかしくありません。オッズではアルヒラルが一番有力視されていますが、そのアルヒラルをグループリーグで抑えたトラクター・サジ、圧倒的な力で勝ち上がったゾブ・アハンは定評があります。グループリーグをトップで突破したロコモティブ・タシュケントは面白い存在ですが、常にアラブのチームと対戦しなければいけない為、不利な要素が重なっていると言ってもいいでしょう。
グループリーグでひと際異彩を放ったチームがあります。それはオーストラリアのシドニーFCです。死のグループに組み込まれ予選突破は難しいとされる中なんと1位で突破。大抵こういうチームは初戦に勝って波に乗ってあれよあれよと言う間に勝ち上がったという展開なのですが、初戦は浦和に0-2で負けています。それにもかかわらず残りの5試合で2失点しかしない堅守でグループリーグ首位をもぎ取りました。広州恒大にも勝利したことから強い相手チームにも実力が発揮できることを証明しています。すごいのはそれだけでなく、6試合で4得点しかしていないのです。オーストラリアと言ったらフィジカル重視のゴリゴリ攻めてきて空中戦で点を取るというイメージを持たれがちですが、洗練された守備で得点を許さないといった特徴を持っています。山東魯能は実にいやなチームと当たってしまったという印象を持ったはずです。上海魯能は格上とされているものの、速めに点を取らないと食われる可能性があるでしょう。
毎年優勝チームを予想するのは難しいものですが、今年の特徴はやはり絶対的なチームが存在しないところです。例えば、広州恒大がグループリーグを突破していたら恐らく3.5~3.75くらいのオッズがつき、「広州恒大vs.その他のチーム」という構図ができたでしょうが、今回はそれがありません。そのためオッズが低い(倍率が高い)チームへの期待値が例年よりも高いはずです。
最後に、17日にスタートするアジアチャンピオンズリーグ決勝トーナメントベスト16初戦の対戦オッズを紹介しておきましょう。ブックメーカー「bet365」が発表した最新オッズを、ブックメーカー情報局の「最新オッズ情報」で下記のように簡単に確認いただけます。毎試合発表されますので、ぜひチェックしながら優勝の行方を追ってみてはいかがでしょうか?
【アジアチャンピオンズリーグ決勝トーナメント開幕戦オッズ】
※オッズは16日午前10時現在
アジアチャンピオンズリーグ決勝トーナメントの日程は、ベスト16を終えてから準々決勝が9月13日から、準決勝が10月18日から、そして決勝戦は11月19日と26日に行われます。