【bet365】全米オープンテニス2016:リオ五輪で銅メダルの錦織圭がグランドスラム初制覇に挑む!ブックメーカーが優勝オッズ発表

リオ五輪で銅メダルを獲得した錦織圭

いよいよ待ちに待った「全米オープン2016」が、アメリカのナショナルテニスセンターで行われます。今年度の最後のグランドスラム大会である全米オープンは、ハードコートでの世界一を決める場所でもあります。グランドスラム大会の中でも一番面白い大会です。また、日本人にとっては、錦織圭に向いているコートで、グランドスラムの中では彼が最も良い結果を残す可能性が高い大会でもあります(日程:8月29日~9月11日)。

全米オープン2016男子シングルス最新オッズ
全米オープン2016女子シングルス最新オッズ

【全米オープンテニス2016男子シングルスドロー表】
全米オープンテニス2016男子シングルスドロー表全米オープンテニス2016男子シングルスドロー表
※「WOWOW Tennis Online」より抜粋

錦織圭は、リオ五輪ではみごと銅メダルを獲得しました。ラファエル・ナダル(スペイン)との試合が最も印象的で、錦織はすでにナダルと互角以上に戦えることがわかりたいへん心強く感じました。もちろん、ナダルは手首に爆弾を抱えていて全力が出せなかった事、後半にパワー全開となるとさすがに錦織は力負けする事などは感じましたが、それでも錦織の圧倒的なスピード感を強く感じました。

全米オープンロゴ「全米オープン2016」ではロジャー・フェデラー(スイス)が、腰の故障で欠場するとのことで残念です。したがって、3強+スタン・ワウリンカ(スイス)、フアン・マルティン・デル・ポトロ(アルゼンチン)、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、マリン・チリッチ(クロアチア)が錦織にとっての強敵です。ハードコートにおいては、ラファエル・ナダル(スペイン)、ワウリンカ、チリッチに対しては、スピードを中心とした総合力で錦織の方が優れているような気がします。

ノバク・ジョコビッチ

ハードコートでは球足が速いのでビッグサーバーが有利ですが、「全米オープン」では、すべて5セットマッチなので、ビッグサーバーでもグランドストロークの優れた選手しか残れません。今回ベスト8までに残れるビッグサーバーはデル・ポトロ、ワウリンカ、チリッチ、ラオニッチくらいでしょう。錦織のディフェンス力が、彼らの強いサーブをどれだけ凌げるか、たいへん興味深いです。これをしのげれば、錦織はまたノバク・ジョコビッチ(セルビア)かアンディ・マレー(イギリス)と戦うようになるのではないでしょうか。どちらの選手も錦織と戦う時は、本気モードになってたいへん面白いです。

リオ五輪でのマレーやロジャーズカップのジョコビッチには、錦織は完膚なきまでに負けたように見えますし、本人もそのように感じているようですが、実際にはその差はかなり小さいです。錦織は、フォアハンドでもバックショットでもストレートのショットの精度をあげる事が重要です。ストレートが正確に入る時は、相手の守る範囲が広くなり、錦織に勝てる選手は非常に少なくなります。錦織の調子を見るのには、このショットの精度に注目するといいでしょう。

ベット365今回の全米オープンテニス男子シングルスを制するのは誰でしょうか?世界的に有名な、英国の老舗ブックメーカー「bet365」がオッズを発表しておりますので見てみましょう。

【全米オープンテニス2016男子シングルス優勝オッズ】
全米オープンテニス2016男子シングルス優勝オッズ
※オッズは22日午後2時現在

bet365のオッズから見ると、全米オープンではジョコビッチが1.90倍で優勝候補の筆頭に挙げられています。ウィンブルドン大会での3回戦敗退、リオ五輪でのデル・ポトロに対してのストレート負けを考えると随分甘い気がします。このオッズは、これまでの実績というところでしょう。次のマレーが3.00倍でリオ五輪の優勝の結果からみるとマレーには少し厳しすぎるオッズだと考えられます。

アンディマレー

リオ五輪でもマレーの実力はかなり上がっており、決勝でジョコビッチと争った時にはどちらが勝つかはやってみなければわからない状況と言えます。それほど両者の力は伯仲しています。

【全米オープン2015男子シングルス決勝】


3番手にラオニッチが13.00倍なのは、強いサーブと最近安定してきたストローク、ボレーなどのためでしょう。次に、ナダルが15.00倍で来ているのもうなずけます。リオ五輪の錦織との試合を見る限り、手首に負担がかからないように加減しているような気がします。

5番目が、ワウリンカとデル・ポトロで17.00倍です。リオ五輪で最も印象的だったのは、デル・ポトロが完全に復活したことでしょう。久しぶりに見たデル・ポトロは、強打一辺倒ではなくて、ボレーもレシーブもたいへん良くなっているので驚きました。ワウリンカもこれまでの実績からすれば、このくらいのオッズが妥当でしょう。

デルポトロ

7番手に26.00倍で錦織です。リオ五輪でナダルに勝った結果があまり評価されていないような気がして残念です。チリッチも同じく26.00倍で続きますが、ハードコートでは錦織との差はあまりありません。チリッチの次が、ニック・キリオス(オーストラリア)の41.00倍でこの二人の間の力の差は依然として大きいです。

最終的に誰がベスト4に残るでしょうか。ジョコビッチとマレーは実力が抜きん出ているのでまず間違いはないでしょう。あとは、デル・ポトロと錦織と見ています。これにラオニッチが加わる可能性があるでしょう。全米オープンでは若い有力な選手がたくさん出るので、番狂わせが起こる場合も多いです。

ドミニクティエム

番狂わせを演出する若手としては、ダビド・ゴファン(ベルギー)、ドミニク・ティエム(オーストリア)、キリオス、ジャック・ソック(アメリカ)、バセク・ポシュピシル(カナダ)などでしょう。これら若手が大きく成長する場所が今回の全米オープンです。