11月14日からNitto ATPファイナルズがイタリア・トリノで開催されます。Nitto ATPファイナルズはシーズン最終戦であり、年間の大会獲得ポイント上位8選手が出場できるというこの大会、年間王者とも言える称号を手にするのはどの選手でしょうか。
同大会は意外にも第一回目にあたる大会が1970年に日本・東京都体育館で「ペプシ・グランプリ・マスターズ」であることが驚きでありますが、タイトルスポンサーも日東電工であったりと日本との関連が少しあり、大きな大会とはいえ親しみがあります。先述にもATPポイント上位8位であることでしか出場資格がないため、かなり限られたものが出場できるというさらにハードルが高い同大会、出場選手は以下の8名となっています。
N・ジョコビッチ（セルビア）
D・メドベージェフ（ロシア）
S・チチパス（ギリシャ）
A・ズベレフ（ドイツ）
A・ルブレフ（ロシア）
M・ベレッティーニ（イタリア）
C・ルード（ノルウェー）
H・フルカチュ（ポーランド）
大会展望を「賭けっこリンリン」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
今年こそはジョコビッチの復活優勝なるか？
先述にもありましたが14日から21日まで開催されるシーズン最終戦で、ロジャー・フェデラーと並び歴代1位となる通算6度目の優勝を目指すジョコビッチは、チチパスのほかアンドレイ・ルブレフとキャスパー・ルードと同じグループで戦うことになり、いっときも気を緩めることができません。オッズはグループ内でも優勝はダントツでジョコビッチの1.40倍で、決勝へいくのは堅いと予想されています。
もう一つのグループはメドベージェフ、ズべレフ、ベレッティーニに初出場のフルカチュの組み合わせです。グループ内優勝はATPランキング2位のメドベージェフで1.88倍とこちらもダントツのオッズになっています。オッズ通りで行くとジョコビッチとメドベージェフの一騎打ちとなりそうです。
しかし、ATPファイナルズ優勝経験もあり、NextGenファイナルズでも優勝し、系統的に相性のいいチチパスも可能性としてはかなり高いと思えます。優勝オッズではジョコビッチ2.35倍とメドベージェフに3.70倍やズべレフは6.00倍と支持としては4番目になりますが9.50倍とそう悪くないオッズと言えるでしょう。2021年の集大成を気持ちよく優勝で終了できるのではどの選手でしょうか。
【ATPファイナルズ2021優勝オッズ】
※オッズは１３日午後１２時現在
初出場のフルカチュは健闘なるか？
フベルト・フルカチュは今回5日、ロレックス・パリ・マスターズ（室内ハード、ATP1000）でベスト4進出を果たしたことにより今回初出場を自力で決めました。プレースタイルとはというとビックサーバー兼オールラウンダーテニスで、長身を大きく使うサーブでサービスゲームでは常に優位を築いています。だからといって、リターンゲームも安心して見られるほどのトップ選手と言える安定感のあるリターン。パワーショットを出してゲームメイクするタイプではないので器用なプレースタイルで見ていて次は何をするのかとファンの想像力を掻き立てます。初出場で優勝などということもありえない話ではないと期待したいところです。オッズは20.00倍で可能性としては非常に厳しいところでありますが、初出場初優勝と輝かしい夢ある成績も期待したいです。
