ヨーロッパの頂点に立つサッカークラブを決める大会、UEFAチャンピオンズリーグのグループリーグが終了し、いよいよ決勝トーナメントが始まろうとしています。
このトーナメントを勝ち抜き、優勝杯を天高く掲げることができるクラブはどことなるのでしょうか。UAEで開催される2018年のクラブワールドカップの出場権もかかったこの戦いのベスト16第1戦における勝敗オッズと、2戦合計でのベスト16突破オッズをブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」が発表していますので、ご紹介していきます。
決勝トーナメント日程
グループリーグを勝ち残った16クラブによる決勝トーナメントは、まず2月13日(火)から2月21日(水)にかけて第1戦が行われ、3月6日(火)から3月14日(水)にかけて行われる第2戦との合計で上回ったクラブがベスト8に進出します。
ベスト8は3月16日(金)に組み合わせ抽選が行われ、試合は4月3日(火)、4日(水)に第1戦、4月10日(火)、11日(水)に第2戦が開催。準決勝は4月13日(金)に組み合わせ抽選が行われ、試合は4月24日(火)、25日(水)に第1戦、5月1日(火)、2日(水)に第2戦が開催されます。
2017-18年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦開催地はウクライナの首都、キエフに位置するNSKオリンピスキ・スタジアム。ウクライナの強豪ディナモ・キエフの本拠地で、ウクライナとポーランドが共催したEURO2012の決勝戦の場ともなったスタジアムです。70000人を収容するこの東欧きってのスタジアムで、5月26日(土)にヨーロッパの頂点を決める一戦が行われます。
決勝トーナメント組み合わせと勝敗オッズ
【ヨーロッパチャンピオンズリーグ2017-2018優勝オッズ】
※オッズは7日午前11時現在
ブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」が発表したヨーロッパチャンピオンズリーグ2017-2018の優勝オッズによると、優勝候補筆頭にはマンチェスター・シティで4.359倍となりました。2番手にはパリ・サンジェルマンで5.860倍、3番手にはバイエルン・ミュンヘンで6.240倍、4番手にはバルセロナで7.020倍、そして5番手には連覇を狙うレアル・マドリッドで8.710倍と続いています。
ユヴェントス対トッテナム・ホットスパー
第1戦のオッズはホームのユヴェントス勝利が1.943倍、引き分けが3.340倍、アウェーのトッテナム勝利が4.750倍となりました。ベスト8進出オッズはユヴェントスが1.746倍、トッテナムが2.210倍となっています。
ユヴェントスは昨年決勝に進出したものの、圧倒的な力を誇ったレアル・マドリッドを相手に屈した苦い思い出を、今年歓喜で払しょくすることができるでしょうか。
バーゼル対マンチェスター・シティ
第1戦のオッズはホームのバーゼル勝利が10.140倍、引き分けが5.110倍、アウェーのマンチェスター・シティ勝利が1.367倍となりました。ベスト8進出オッズはバーゼルが9.700倍、マンチェスター・シティが1.034倍となっています。
プレミアリーグでも圧巻の独走劇を繰り広げ、4冠の可能性を残すマンチェスター・シティ。この冬も大金を投じ、アスレティック・ビルバオからクラブ史上最高額の6500万ユーロ(約87億円)でCBエメリク・ラポルトを獲得するなどさらなる強化に努め、巨大な戦力を築き上げました。その快進撃は留まるところを知りません。バーゼルはせめて一矢報いたいところです。
ポルト対リヴァプール
第1戦のオッズはホームのポルト勝利が3.160倍、引き分けが3.520倍、アウェーのリヴァプール勝利が2.360倍となりました。ベスト8進出オッズはポルトが2.950倍、リヴァプールが1.432倍となっています。
リヴァプールはエースのフェリペ・コウチーニョを失ったものの、その直後に無敗を守っていたマンチェスター・シティを撃破するなど、実力を見せつけました。2004-05年以来の欧州CL制覇も決して夢ではないでしょう。
レアル・マドリッド対パリ・サンジェルマン
第1戦のオッズはホームのレアル・マドリッド勝利が2.340倍、引き分けが3.850倍、アウェーのパリ・サンジェルマン勝利が2.969倍となりました。ベスト8進出オッズはレアル・マドリッドが2.280倍、パリ・サンジェルマンが1.704倍となっています。
リーグ戦では不振にあえぎ、昨年の強さが嘘のように消えてしまったレアル・マドリッド。ここでパリ・サンジェルマンを相手に敗退するとジヌディーヌ・ジダン監督の解任すら現実味を帯びてきます。後がない王者は巨大補強で力を増すフランス王者を退けることができるでしょうか。
チェルシー対バルセロナ
第1戦のオッズはホームのチェルシー勝利が3.620倍、引き分けが3.510倍、アウェーのバルセロナ勝利が2.150倍となりました。ベスト8進出オッズはチェルシーが3.940倍、バルセロナが1.260倍となっています。
リーグ戦で首位を独走するバルセロナに対し、今年は来年の欧州CL出場権獲得が現実的な目標となっているチェルシー。その状況下から、チェルシーはこの欧州のビッグタイトル獲得に注力してくると予想できるでしょう。昨年は出場すらかなわなかった雪辱を果たしたいところです。
バイエルン・ミュンヘン対ベジクタシュ
第1戦のオッズはホームのバイエルン・ミュンヘン勝利が1.183倍、引き分けが7.890倍、アウェーのベジクタシュ勝利が18.400倍となりました。ベスト8進出オッズはバイエルン・ミュンヘンが1.031倍、ベジクタシュが9.940倍となっています。
バイエルン・ミュンヘンの勝ち抜けが既定路線とも思えるこの一戦。リーグ戦では第21節終了時点で2位に勝ち点18も差をつけている余裕の展開ぶりから、欧州CLにも十分な余力を振り分けることができるでしょう。過去10年でベスト8を逃したのはわずかに1回(2010-11年)のみという安定した戦いぶりを今年も見ることができそうです。
セビージャ対マンチェスター・ユナイテッド
第1戦のオッズはホームのセビージャ勝利が3.260倍、引き分けが3.250倍、アウェーのマンチェスター・ユナイテッド勝利が2.440倍となりました。ベスト8進出オッズはセビージャが3.080倍、マンチェスター・ユナイテッドが1.400倍となっています。
近年大補強を敢行し、タイトルを狙ったものの今一つ結果が出ていないマンチェスター・ユナイテッド。今冬の移籍市場ではアーセナルからアレクシス・サンチェスを獲得するというビッグディールを成立させました。彼こそが、ユナイテッドが求めていた最後のピースとなり、2008年以来となる欧州の頂点に返り咲くことができるでしょうか。
シャフタル・ドネツク対ASローマ
第1戦のオッズはホームのシャフタル・ドネツク勝利が2.679倍、引き分けが3.350倍、アウェーのASローマ勝利が2.860倍となりました。ベスト8進出オッズはシャフタル・ドネツクが2.610倍、ASローマが1.540倍となっています。
欧州CLでの優勝経験がない両チーム。ともに優勝候補に名前が挙がるクラブではありませんが、2003-04年にポルトとモナコが決勝で対戦した時のように、ダークホースが勝ち上がることも決して珍しいことではありません。世界をあっと言わせるような、戦いぶりを見せてくれることに期待したいところです。