冬季オリンピックに美しく咲く華、フィギュアスケート。冬季オリンピックにおいて、日本で最も人気の高い競技といってもいいこの氷上の舞踏会がいよいよ始まろうとしています。男子シングル、女子シングルともに金メダルが強く期待される今大会の金メダル獲得オッズをブックメーカー「William Hill（ウィリアムヒル）」が発表していますので、その数字を参考に優勝展望をご紹介していきます。
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フィギュアスケートは江陵アイスアリーナで開催
2018年ピョンチャンオリンピックにおけるフィギュアスケート競技は開会式を行う2月9日（金）に団体からスタートし、12日間の日程で閉会式を行う2月25日（日）に全ての競技を終了します。会場は江陵アイスアリーナ。12000人を収容する大型アリーナです。この会場ではフィギュアスケートの他、ショートトラックスピードスケートも開催されます。
日本代表は9選手を選出
＜男子＞
宇野昌磨（トヨタ自動車）
田中刑事（倉敷芸術科学大学）
羽生結弦（ANA）
＜女子＞
宮原知子（関西大学）
坂本花織（シスメックス）
＜ペア＞
須﨑海羽（木下グループ）／木原龍一（木下グループ）
＜アイスダンス＞
村元哉中（木下グループ）／クリスリード（木下グループ）
前回ソチ五輪では羽生結弦が見事金メダルを獲得
2014年に行われた前回大会であるソチオリンピック。日本からは男子シングルは羽生結弦、町田樹、高橋大輔。女子シングルは浅田真央、鈴木明子、村上佳菜子。ペアは高橋成美と木原龍一。アイスダンスはキャシーとクリスのリード兄弟と、合わせて10選手が参戦しました。
男子シングルで金メダルを獲得したのは日本の羽生。ショート、フリーともに1位を獲得し、圧巻の滑りで2位のパトリック・チャンを上回り、アジア人として初めて男子シングルの金メダルを獲得しています。町田樹は5位、高橋大輔は6位となりました。
女子シングルでは金メダルを期待された浅田真央がショートでミスを連発し16位と大きく出遅れ、フリーである程度盛り返すも6位に終わりました。鈴木明子は8位、村上佳菜子は12位となっています。
その他、ペアの高橋・木原は18位、アイスダンスのリード兄弟は21位となりました。また、今大会から導入された団体戦では、日本は5位に入賞しています。
男子シングルは4つ巴の展開となる
【2018年ピョンチャンオリンピック男子シングル金メダルオッズ】
※オッズは９日午前９時現在
ブックメーカー「William Hill（ウィリアムヒル）」が発表した2018年ピョンチャンオリンピック男子シングルの金メダル獲得候補筆頭は、2017年に公式大会で史上初となる5回の4回転ジャンプに成功したネイサン・チェン（アメリカ合衆国）。オッズは2.87倍となりました。僅差の2番手に日本の羽生結弦と宇野昌磨が3.25倍で追う形となっています。4番手には前回ソチ五輪でも4位だったハヴィエル・エルナンデス（スペイン）が6.50倍。安藤美姫の恋人として日本でも知名度の高い子の選手を含めた4人で金メダルが争われることとなるでしょう。
一方、表彰台オッズ（3位以内）でトップに立ったのは羽生結弦。オッズは1.61倍となりました。金メダルオッズでトップのネイサン・チェンは宇野昌磨と並ぶ2番手の1.67倍。4番手にハヴィエル・フェルナンデスが2.00倍と、0.39の差の間に4人がひしめく展開となっています。
女子はロシアの妖精が最高オッズに輝く
【2018年ピョンチャンオリンピック女子シングル金メダルオッズ】
※オッズは９日午前９時現在
2018年ピョンチャンオリンピック女子シングルの金メダル獲得候補筆頭はエフゲニア・メドベージェワ。日本のアニメをこよなく愛し、セーラームーンのコスチュームでエキシビションを踊ったこともあるロシアの18歳がオッズ2.00倍でトップに挙げられました。
続く2番手は欧州選手権覇者のアリーナ・ザギトワ（ロシア）で3.00倍、3番手はソチ五輪銀メダリストのケイトリン・オズモンド（カナダ）で5.00倍となっており、この3人が優勝候補とみてよいでしょう。日本の宮原知子は6番手タイとなる17.00倍、坂本花織は9番手の34.00倍となりました。
ペアはドイツと中国が僅差で激しく火花を散らす
【2018年ピョンチャンオリンピックペア金メダルオッズ】
※オッズは９日午前９時現在
2018年ピョンチャンオリンピックペアの金メダル獲得候補筆頭はアリオナ・サフチェンコとブリュノ・マッソのドイツペア。オッズは2.10倍となりました。2番手は僅差の2.20倍で隋文静と韓聰の中国ペア。3番手にはエフゲニア・タラソワとウラジーミル・モロゾフのロシアペアが5.50倍で挙げられています（「William Hill（ウィリアムヒル）」発表）。
欧州最強コンビがアイスダンスのトップオッズに
【2018年ピョンチャンオリンピックアイスダンスペア金メダルオッズ】
※オッズは９日午前９時現在
2018年ピョンチャンオリンピックペアの金メダル獲得候補筆頭は欧州選手権3連覇のガブリエラ・パパダキスとギヨーム・シゼロン（フランス）。オッズは1.73倍となりました。2番手は2017年世界選手権を制したテッサ・ヴァーチュとスコット・モイア（カナダ）で3.00倍。3番手は日系アメリカ人兄弟のマイア・シブタニとアレックス・シブタニで6.00倍となっています。
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男子66年ぶりの金メダル連覇に期待がかかる羽生
オリンピック2連覇に向けて、大きな期待がかかる羽生。現在は右足首の負傷からの復帰を目指しており、団体戦の欠場や、4回転ルッツの回避を明言するなど、100%の状態とは決して言えません。しかし、それでも4回転ルッツ以外のジャンプは非常に良い状態を維持しているとされ、コーチのブライアン・オーサーも金メダル獲得に太鼓判を押しました。男子66年ぶりとなる連覇は決して高すぎる目標ではないはずです。
「ミス・パーフェクト」宮原はパーフェクトな結果を目指す
1月下旬に行われた4大陸選手権では左足甲の炎症の影響で3位に終わり、悔しさをにじませた宮原。今はその痛みも癒え、充実した練習に取り組むことができるようになっています。団体戦への出場にも意欲を見せるなど、オリンピック本番に向けてモチベーションが高まっている様が見て取れるでしょう。安定した戦いぶりからミス・パーフェクトとも呼ばれる宮原はオリンピックの舞台でもその持ち味を見せ、パーフェクトな結果をおさめることができるでしょうか。
