リオ五輪女子バレーボールが8月6日に開幕します。5月に行われた五輪最終予選での日本の激闘を覚えている方も多いでしょう。今大会でオリンピック3連覇を目指す開催国のブラジル、世界ランキング1位のアメリカ、ワールドカップの覇者・中国など、各国がメダルと国の威信を懸けて戦います。
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リオ五輪の女子バレーボールは出場12か国がグループA、Bの2組に分かれグループリーグを戦います。各グループの上位4か国が8月17日から始まる決勝トーナメントに進み、8月21日の決勝で金メダル、オリンピックチャンピオンの称号を目指し戦います。
年々、戦術が高度になり、ゲーム展開もスリリングになっていくバレーボール。男子バレーよりもラリーの頻度が高く、バレーボールの「つなぐ」面白さを楽しめるのも女子バレーの魅力です。熱戦の期待が高まるリオ五輪の女子バレーボールの各グループの組み合わせは下記のとおりです。
【リオ五輪女子バレーボールグループリーグ表】
※「TBS」より抜粋
イギリスに本社を置く、ブックメーカー大手「bet365」が発表するリオ五輪女子バレーの金メダルオッズとグループリーグオッズ（Group Betting）を見ていきましょう。
【リオ五輪女子バレーボール金メダルオッズ】
※オッズは２日午後１時現在
金メダルの本命は開催国のブラジルでオッズは2.37倍となっています。世界ランキングこそ2位のブラジルですが、オリンピック2連覇中、そして今回は地元開催となるので3連覇の可能性は十分に有り得るでしょう。対抗はアメリカでオッズは3.75倍です。前回、前々回と決勝でブラジルに敗れ、2大会連続の銀メダルに終わっているアメリカ。3度目の正直を期す今大会にかける思いは相当強いはずです。3番手は昨年のワールドカップを制覇した中国で4.50倍となっており、ヨーロッパの強豪国、ロシアとセルビアが11.00倍で後に続いています。日本は51.00倍とオッズ上では8番手といった状況です。
続いて、グループリーグのオッズおよび展望を見ていきましょう。
グループA
【リオ五輪女子バレーボール グループAオッズ】
※オッズは２日午後１時現在
日本はグループAに入りました。このグループには、金メダルの本命でオリンピック3連覇を目指す開催国のブラジル、ヨーロッパ予選を勝ち上がったロシア、日本と同じく最終予選を勝ち上がった韓国、南米予選1位のアルゼンチン、そしてアフリカ予選1位のカメルーンが入っています。
グループAはブックメーカー「bet365」発表のオッズによると、ブラジルが1.20倍と圧倒的な人気となっています。昨年のワールドグランプリでは3位に終わったブラジルですが、今年のワールドグランプリで優勝。MVPを獲得したナタリア・ペレイラをはじめ、有力選手が揃っています。しかも母国開催であるため、その優位性は揺るがないでしょう。
2番手はロシアで4.20倍となっています。昨年のワールドグランプリでは2位、その大会ではブラジルを破っています。懸念されるのはロシアスポーツ界のドーピング疑惑。女子バレーはリオへの参加を認められましたが、数名の選手がドーピング使用の疑いで代表から除外という情報もあります。ロシア代表がどのようなチーム編成になるのかにも注目が集まります。
前回大会の銅メダル以上の成績を目指す日本は、12.00倍で3番手につけています。眞鍋政義監督はサーブレシーブをはじめとしたディフェンス力に重きをおいて選手を選んだとコメントしており、サーブレシーブからのコンビバレー、粘り強いレシーブからのラリーをものにしていければ可能性はあります。キャプテンの木村沙織の下、チームワークの良さを発揮してほしいところです。
日本に続く4番手には韓国がつけており、オッズは36.00倍となっています。世界的なエースとなったキム・ヨンギョンは高さとパワー、テクニックに加え守備もソツなくこなす選手。彼女の出来に韓国の浮沈がかかります。
近年、着実に力を付けているアルゼンチンですが、実力的に厳しいものがあります。オッズも451.00倍と実力差が反映された形です。アフリカ予選を制したカメルーンのオッズは3501.00倍、こちらはノーチャンスと見て良いでしょう。
グループB
【リオ五輪女子バレーボール グループBオッズ】
※オッズは２日午後１時現在
グループBは強豪国が集まるグループになりました。世界ランキング1位のアメリカ、昨年のワールドカップ優勝国で世界ランキング3位の中国、同じくワールドカップ準優勝のセルビア、最終予選を勝ち上がったイタリア、オランダ、そしてプエルトリコがグループBに入っています。
グループBはブックメーカー「bet365」発表のオッズによると、トップはアメリカで2.10倍です。もともとブロックと中心とした守備に定評があったアメリカは、自身も選手としてオリンピックを2連覇、さらにビーチバレーも制したカーチ・キライが監督に就任。スピーディーな攻撃を取り入れ、高いレベルで攻撃と守備が融合したチームへと変貌。ブラジルを抜いて世界ランキング1位となりました。7月に行われたワールドグランプリでは決勝でフルセットの末、ブラジルに敗れはしたものの銀メダルを獲得。前回の世界選手権MVPで、ワールドグランプリでも好調だったキンバリー・ヒルらを擁するアメリカの優位は変わらないでしょう。
そのアメリカに続くのは3.00倍の中国です。190cm台の選手を揃える中国は世界No.1の高さといわれ、ベテランと若手が融合したチームは昨年のワールドカップで優勝。唯一負けた相手がアメリカでした。この大会でMVPを獲得したシュ・テイは21歳。彼女が順調に成長すれば、アメリカを倒すチャンスはあるでしょう。
3番手はセルビアで7.00倍となっています。準優勝となった昨年のワールドカップでは中国とロシアに敗れはしたものの、アメリカを破る活躍をみせており十分に期待できる存在です。19歳の新鋭、ティヤナ・ボシュコビッチに注目です。
4番手は20年ぶりのオリンピック出場となるオランダで8.00倍のオッズとなっています。先月行われたワールドグランプリで見せた、高さと粘りのバレーがアメリカ、中国を脅かすことが出来るのか楽しみなところです。
5番手はイタリアで9.50倍と続きます。世代交代が上手くいかず、近年は苦しんでいましたが、名将ボニッタが監督に復帰してからはアメリカ、ロシアを破るなど、強豪国とも十分に渡り合えるチームとなっています。プエルトリコは401.00倍となっており、残念ながらチャンスはほぼ無いと見て良いでしょう。
4年に一度の大舞台で一番輝くメダルを手にするのはどの国になるのでしょう。ブラジルがキューバ以来となる3連覇を成し遂げるのか？アメリカがそれを阻むのか？ロシア、中国、そして日本が優勝経験国としての意地を見せるのか？熱い戦いが予想されるリオ五輪女子バレーは8月6にスタートします。
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