【ブックメーカー】リオ五輪2016②「陸上」（１）：ボルト対ガトリンの男子100m・200mの注目オッズ発表！ケンブリッジ、桐生＆山縣の日本初の9秒台は？

世界史上最も速く走る男がリオオリンピック（リオ五輪）で再び驚異の走りを見せるのか？男子100㍍で9秒58の世界記録を持ち、北京、ロンドンに続き同種目3連覇に挑むウサイン・ボルト（ジャマイカ）のリオ五輪陸上競技は現地8月12日にスタートします。

ボルトのライバルと目されるのが34歳を迎えるジャスティン・ガトリン（アメリカ）です。世界陸上2015では0.01秒差の9秒80でボルトの後塵を拝したガトリンは、自己新記録となる9秒74をマークするなど、ボルトの五輪3連覇を阻止する急先鋒でしょう。

世紀の対決「ボルト対ガトリン」に世界中から注目が集まりますが、もちろんブックメーカーもリオ五輪男子100㍍のオッズを発表しています。日本語にも対応しているブックメーカー「10Bet」が発表した金メダルオッズを見てみましょう。

【リオ五輪男子100㍍金メダルオッズ】

※オッズは１８日午後２時現在

ロンドン五輪でオリンピック記録となる9秒63をマークして圧勝したボルトが1.57倍で金メダル最有力となっています。2番手には2004年のアテネ五輪以来となる金メダルを目指すガトリンで2.60倍と完全に“2強の対決”と見られています。3番手にはロンドン五輪で銀メダルを獲得したヨハン・ブレーク（ジャマイカ）で10.00倍、4番手には世界陸上2015銅メダリストのトレイボン・ブロメル（アメリカ）とアンドレ・ドグラス（カナダ）がそれぞれ19.00倍、21.00倍となっています。

金メダル争いにも注目なのですが、それ以上にある意味で日本中から熱い注目が集まりそうなのが「日本人初の9秒台」なのではないでしょうか？日本からは6月の日本選手権で優勝したケンブリッジ飛鳥、涙の同3位で五輪派遣設定記録を10秒01で突破している桐生祥秀、そしてロンドン五輪で準決勝進出を果たした山縣亮大に期待がかかります。メダル獲得は厳しいとしても「決勝進出」が大きな目標となるでしょう。現地13日から男子100㍍は行われ、予選から各レースのオッズもブックメーカーから発表されると思われますので注目したいところです。

また、7月18日現在では金メダルオッズに日本の名前が登場していない男子4×100㍍リレー（400㍍リレー）では、スポーツブック「10Bet」発表のオッズではボルト率いるジャマイカが1.44倍で最有力、2番手にはアメリカで2.60倍と「ジャマイカ対アメリカ」の対決となりそうです。とはいえ、日本は北京五輪同種目で初となる銅メダルを獲得しており、また今回のケンブリッジ、桐生、山縣の3選手の出場が濃厚で“過去最強のメンバー”と見られており、ブックメーカーのオッズにも顔を出してくるでしょうし、2大会ぶりのメダル獲得にも期待ができるのではないでしょうか。

【リオ五輪男子4×100㍍リレー金メダルオッズ】

※オッズは１８日午後２時現在

リオ五輪男子200㍍においても「ボルト対ガトリン」の2強の対決となりそうです。イギリス系のブックメーカー「Paddy Power」が発表した金メダルオッズでは、ボルトが1.50倍で金メダル最有力、2番手にはガトリンで4.00倍と火花を散らしています。この2強に挑むのが世界陸上2013で400㍍金メダルのラーション・メリット（アメリカ）で7.00倍、4番手にはロンドン五輪銀メダリストのブレークで9.00倍と続いています。

【リオ五輪男子200㍍金メダルオッズ】

※オッズは１８日午後２時現在

男子400㍍ハードルでは野澤啓佑が金メダル候補！

日本勢でリオ五輪の陸上競技の中でメダル獲得が期待されているのが男子400㍍ハードルの野澤啓佑です。今年5月のセイコーゴールデングランプリ陸上2016川崎では自己ベストとなる48秒67で優勝し、この記録は今季の世界ベスト記録上位にランクインして一気にメダル候補に躍り出ました。

ブックメーカー「Paddy Power」が発表したリオ五輪男子400㍍ハードルの金メダルオッズによれば、野澤は8番手となる15.00倍のオッズとなっています。ブックメーカーのメダルオッズに名を連ねるということは、その力が世界に認められている証拠とも言えます。ちなみに優勝候補の筆頭には今年のヨーロッパ選手権王者のヤズマニ・コペロ（トルコ）で2.10倍、2番手にはカーロン・クレメント（アメリカ）で4.33倍と続いています。金メダル最有力のコペロのヨーロッパ選手権優勝タイムが48秒79であったことを考えると、それを上回る記録を今季マークしている野澤にも十分にチャンスがあるのではないでしょうか。

【リオ五輪男子400㍍ハードル金メダルオッズ】

※オッズは１８日午後２時現在