イタリアのプロサッカートップリーグであるセリエAの２０１３－２０１４年シーズンが日本時間の２５日午前1時から、ヴェローナ対ACミランの試合で開幕します。１８９８年に創設されたセリエAは現在２０チームにより構成され、各チーム年間３８試合をホーム＆アウェイ方式の２回戦で行われ、勝ちは３点、引き分けは１点、負けは０点の勝ち点が与えられます。リーグ終了時に最も多いチームにスクデット（小さな盾）が与えられ、リーグ優勝となります。
優勝チームを含む上位３チームには、各国リーグ戦の上位チーム３２チームでヨーロッパNo.1を決めるUEFAチャンピオンズリーグへの出場権、４位から６位までの3チームにUEFAヨーロッパリーグへの出場権が与えられます。そして、下位３チームがセリエBへと降格します。近年は、優秀な選手がセリエAから国外へ流出している傾向にありますが、90年代にはセリエAのチームがUEFAチャンピオンズリーグのファイナルに７年連続で進出するなど、世界を代表するサッカーのトップリーグであることは間違いありません。
セリエAにはかつては日本人選手として、三浦知良（ジェノバ）や中田英寿（ペルージャなど）、中村俊輔（レッジーナ）など日本代表の名プレイヤーたちが活躍していました。特に、中田が1998年にペルージャ移籍が発表された時は、日本中のサッカーファンが日本のサッカーが世界に近づいたことに熱狂したことを思い出します。現在は、日本代表最強サイドバックの長友佑都がインテルで2011年から活躍しています。
セリエAの２０１３／２０１４シーズンの参加全20チームの紹介映像が、下記画像をクリックするとご覧いただけます。
セリエAのリーグ優勝の最有力として「36BOL」は、ユヴェントスに１．３９倍のオッズを付けています。３連覇＆星３つの可能性は非常に高いとブックメーカーは予想しています。
1度もセリエBに降格することはなかったユヴェントス。2005－2006シーズンに審判への買収・脅迫行為が発覚して優勝を剥奪、初のB降格処分がなされるなど憂き目にあった時代もありましたが、アントニオ・コンテが２０１１年に監督に就任すると２０１１－２０１２年シーズンは無敗で優勝、２０１２－２０１３も連覇を果たしました。“コンテ・システム”とも呼ばれるようになった３バックシステムを構築するなど、高い守備力がチームの大きな特徴です。今シーズンはこの堅守に加えて、アルゼンチン代表FWのカルロス・テベスをマンチェスター・シティから獲得するなど、攻撃力にも厚みが増しました。
この王者・ユヴェントスに対抗する筆頭チームとして、「36BOL」はACミランに４．８倍のオッズを付けています。ACミランは、昨シーズン途中（今年の１月）に移籍金2000万ユーロ、４年半契約でイタリア最強のFWとも称されるマリオ・バロテッリをマンチェスター・シティから獲得し、つまずいた序盤戦を取り戻すかのように順位を３位まで上げました。ユヴェントスとは対照的に、ACミランはこのバロテッリを中心に３トップを採用し、攻撃的なサッカーを仕掛けてくるでしょう。
「ユヴェントスの鉄壁の守り」対「ACミランの３トップの破壊力」を軸にセリエAは進んでいくような気がします。これら２強のあとを追うのが、昨シーズン２位で７．５倍のオッズが付いたナポリです。しかし、昨シーズンの得点王に輝きチームの２位躍進の原動力になったウルグアイ代表FWのエディンソン・カバーニと、ワルテル・マッツァーリ監督がチームを去り、新たなチームとして生まれ変わる予感がします。そのマッツァーリを新監督として迎えたインテルに９．５倍のオッズが、ASローマに１５．０倍がそれぞれ付いており、優勝争いに絡んできそうです。
昨シーズンのセリエAの名ゴールシーンがまとめられた映像を、下記画像をクリックすればご覧いただけます。セリエAの試合が待ち遠しくなりますよ！
それでは、セリエA開幕戦の主な勝敗オッズを日本語対応のブックメーカー「36BOL」が発表したオッズをまとめておきたいと思います。
○8月25日午前1時：ACミラン：1.72倍、ヴェローナ：3.91倍、引き分け：3.80倍
○8月25日午前3時45分：ユヴェントス：1.48倍、サンプドリア：5.45倍、引き分け：4.15倍
○8月26日午前1時：インテル：1.63倍、ジェノア：4.41倍、引き分け：3.85倍
○8月26日午前3時45分：ナポリ：1.39倍、ボローニャ：6.64倍、引き分け：4.35倍
※オッズはすべて21日午後5時現在
みなさんに朗報です！ユヴェントスの開幕戦が「Ustream」で無料放送されることになりました。下記画像をクリックすると生中継がご覧いただけます。優勝大本命のユヴェントスの力をこの目で見て確かめましょう。
最後に一言。セリエAは「ジャイアントキラー」と呼ばれる下位が上位に勝ってしまう“大物食い”がよく発生することで知られています。いきなり開幕戦からあるかもしれません。
Good luck!
