ブラジルW杯まであと10ヶ月。日本は大丈夫だろうか?
14日に宮城スタジアムで行われた国際親善試合で、日本代表(世界ランク37位)はウルグアイ代表(同12位)と対戦し、2-4で完敗しました。前半27分、29分に立て続けにウルグアイ代表のディエゴ・フォルランに2得点、後半7分にはルイス・スアレスに追加点を許し、両FWに日本代表DF陣が完全に崩されました。ゴールエリア付近までボールを持ち込まれると、かなりの確率でシュートを打たれ、それを得点に結びつけるウルグアイ代表の攻撃の厚みに、日本代表は成すすべなく敗れてしまった、そんな印象を持ちました。
AFP通信(フランス通信)によると試合後、ザッケローニ・日本代表監督は「ウルグアイを褒めなくてはならない」と語り、「彼らは世界の強豪のひとつだ。(6月の)コンフェデ杯で準決勝まで勝ち残った実力を再び示していた」とウルグアイ代表を賞賛していたそうです。そう言わざるを得ないほどのゲームだったということですね。
厳しい見方をするならば、4失点以上取られていてもおかしくはなかったのではないかと思います。逆に言うと、日本代表GK・川島永嗣が再三のピンチを良く防いだなということでしょう。川島が忙しいということは、それだけシュートをゴール枠内に入れられているということです。後半7分のスアレスのゴールは、CBの吉田麻也の不用意なクリアボールを拾われてのものでした。コンフェデ杯で露呈した守備力の不安が、再びホームゲームで格上相手に・・・ということです。
守りに不安があると、攻撃にもリズムが生まれません。この試合ワントップに入った日本代表FWの柿谷曜一朗は得意の抜け出しから、相手GKとの一対一の場面を何度か作りましたが、ことごとく防がれてしまいました。守備的になっていたので、いつもよりもワンテンポ遅かったことが得点できなかった一つの原因なのではないかと思います。それでも、0-3で迎えた後半9分、日本代表はようやく積極的に攻撃に厚みをかけることでMF・香川真司が押し込んで1点を返すと、27分にはMF・本田圭佑がフリーキックをねじ込んで日本代表は2点を返しました。後半序盤までの3失点が悔やまれる試合となりました。
試合後に「コンフェデ杯での課題が修正できていない」と語った香川。今年1月のFIFA世界ランキングでは21位だった日本代表が、今では37位まで落ち込んでいます。「堅守から攻撃のリズムを作ること」をシンプルにやっていくことが今の日本代表にとって必要なことなのではないでしょうか。
下記画像をクリックすると、日本―ウルグアイのダイジェスト映像をご覧いただけます。ブラジルW杯まで“まだ”10ヶ月あります!
代表戦がひとまず幕を閉じると、今度は各国のリーグ戦が始まります。すでにJリーグやドイツのブンデスリーガ(8月10日開幕)はスタートしていますが、イギリスの「プレミアリーグ」とスペインの「リーガ・エスパニョーラ」が今週末に開幕します。もちろんイギリス発祥のブックメーカーでは、一番のオッズ対象となっています。今回は「プレミアリーグ」の今シーズンの展望を、日本語対応のブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」の優勝予想オッズを参考に見ていきたいと思います。
「プレミアリーグ」は1992年に創設されたリーグで、世界中で10億人以上に視聴されているといわれるほど人気が高いリーグです。2012-2013シーズンは、日本代表の香川も活躍するマンチェスター・ユナイテッドが勝ち点89を挙げて、13回目の同リーグ優勝を果たしました。マンチェスター・ユナイテッドといえば、「マンU」の愛称で知られており、7月にはアジアツアーで来日し、横浜Fマリノスと香川の古巣であるセレッソ大阪と試合を行いました。オランダ代表FWとしても活躍するロビン・ファン・ペルシが26得点を挙げてリーグ得点王に輝き、チームをけん引しました。
最も世界で成功しているクラブであると言われているマンチェスター・ユナイテッドが、リーグ連覇を果たすのか?「William Hill(ウィリアムヒル)」は、リーグ優勝チーム予想でマンUに3番目となる3.5倍のオッズを付けています(16日午前11時現在)。過去最多の優勝を誇るマンUが一番ではないの?そんな声があちこちから飛んできそうですが、どうもそうではなさそうです。
「William Hill(ウィリアムヒル)」は、優勝最有力としてチェルシーとマンチェスター・シティにそれぞれ3.25倍のオッズを付けています。マンUと大きなオッズの差ではないのでこの3チームによる優勝争いになるのは、4番目のアーセナルが11.0倍のオッズであることも加味すると、ほぼ間違いないとは思います。しかし、マンUが他チームに1番を譲ったことに驚きがありますね。どうやらイギリスの各紙には「レッドからブルーへ変わるのではないか」という論調が多いらしいのです。
そうです。レッドはマンUのユニフォームの色を表し、ブルーはチェルシーとマンチェスター・シティのユニフォームの色を表しているのです。昨シーズン3位のチェルシーは、オーストラリア代表GKのマーク・シュワルツァーなどバックアップ選手の補強にも成功し、さらに新監督には欧州3大リーグで優勝を成し遂げた唯一の監督であるジョゼ・モウリーニョを迎えて、優勝へ万全の準備が整っています。
昨シーズン2位だったマンチェスター・シティは、リーグナンバーワンの戦力であるとの見方が強く、こちらも新監督にリーガ・エスパニョーラで実績を挙げているマヌエル・ペジェグリーニを迎えて、戦力補強ともども「打倒マンU」に準備万端といったところですね。
「レッド・デビルス」が2つのブルーに飲み込まれてしまうのか?リーグ終了時には、昨シーズンと同じレッドオーシャンが見られるのか、それともブルーオーシャンがドーハ海峡に広がっているのか?楽しみですね!
それでは、日本人選手が活躍するチームの開幕戦の「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表している勝敗オッズを紹介しておきます。宮市亮が所属するアーセナルは、昨シーズン15位のアストン・ヴィラと日本時間の17日午後11時30分から対戦します。オッズは、アーセナル勝利:1.36倍、引き分け:4.80倍、アストン・ヴィラ勝利:8.50倍となっています。また同時刻に、吉田麻也が所属する昨シーズン14位のサウザンプトンが同8位のウェスト・ブロムウィッチと対戦し、サウザンプトン勝利:3.20倍、引き分け:3.30倍、ウェスト・ブロムウィッチ勝利:2.25倍となっています。
日本時間の18日午前1時30分から行われる香川所属の王者・マンUと、昨シーズン9位のスウォンジー・シティーのゲームには、マンU勝利:1.91倍、引き分け:3.40倍、スウォンジー・シティー勝利:4.00倍のオッズが予想されています(16日正午現在)。
サッカーはブックメーカーが最も大きなマーケットを持つスポーツで、世界各国のリーグ戦や代表戦などがそのオッズの対象となっています。今週末開幕のスペインの「リーガ・エスパニョーラ」や、来週末に開幕を控えるイタリア「セリエA」など、随時『ブックメーカー情報局』の記事で紹介していく予定ですので、楽しみにしておいて下さい。
せっかくなので、一つだけ「Jリーグ」のオッズを紹介します。17日の午後7時からキンチョウスタジアムで行われる、日本代表FWの柿谷擁するセレッソ大阪対清水エスパルスの試合は、日本語対応のブックメーカー「Pinnacle Sports(ピナクルスポーツ)」発表のオッズでは、セレッソ大阪勝利:1.926倍、引き分け:3.710倍、清水エスパルス勝利:4.150倍となっています(16日正午現在)。
各国のリーグ戦も熱を帯びてくる季節になってきましたね!!