UEFAチャンピオンズリーグに次ぐ欧州第2のカップ戦、UEFAヨーロッパリーグ(以下、欧州EL)のグループリーグが終了し、決勝トーナメントがまもなく始まろうとしています。優勝チームには欧州CL2018-19年グループステージ出場権に加えて、欧州CL2017-18年優勝チームと対戦する2018 UEFAスーパーカップ出場権を与えられるこの重要な大会の優勝オッズをブックメーカー「NetBet」が発表していますので、その数字を参考に優勝展望をご紹介していきます。
ラウンド32組み合わせ
昨年の12月11日に決勝トーナメント最初の戦いであるラウンド32の組み合わせ抽選会が行われました。第1戦は2018年2月13・15日、第2戦は2月21・22日に開催されます。
日本人所属クラブでは香川真司擁するボルシア・ドルトムント(ドイツ)がアタランタ(イタリア)と、南野拓実擁するレッドブル・ザルツブルグ(オーストリア)がレアル・ソシエダ(スペイン)と、酒井宏樹擁するマルセイユ(フランス)がブラガ(ポルトガル)と対戦する組み合わせとなりました。
ボルシア・ドルトムント対アタランタ
ニース対ロコモティフ・モスクワ
コペンハーゲン対アトレティコ・マドリード
スパルタク・モスクワ対アスレティック・ビルバオ
AEKアテネ対ディナモ・キエフ
セルティック対ゼニト・サンクトペテルブルク
ナポリ対RBライプツィヒ
レッドスター・ベオグラード対CSKAモスクワ
リヨン対ビジャレアル
レアル・ソシエダ対レッドブル・ザルツブルク
パルチザン・ベオグラード対ヴィクトリア・プルゼニ
ステアウア・ブカレスト対ラツィオ
ルドゴレツ・ラズグラド対ミラン
アスタナ対スポルティングCP
エステルスンド対アーセナル
マルセイユ対ブラガ
優勝オッズのトップはスペイン第3のクラブに
【UEFAヨーロッパリーグ2017-2018優勝オッズ】
※オッズは15日午前7時現在
<NetBet 登録方法>
「NetBet」発表の優勝オッズによると、2017-18年UEFAヨーロッパリーグの優勝候補筆頭に挙げられたのは、スペインの強豪アトレティコ・マドリッド。オッズは4.50倍となりました。続いて僅差のオッズ6.00倍でイングランドの名門アーセナルが挙げられています。
3番手はセリエAで首位を走るナポリで10.00倍。4番手は香川真司が在籍するボルシア・ドルトムントで11.00倍となっています。5番手は13.00倍で名門復活にかけるイタリアのACミラン、同じくイタリアの首都クラブであるラツィオが15.00倍で6番手、7番手は21.00倍でドイツの新興勢力RBライプツィヒとなりました。
その他日本人所属クラブでは、酒井宏樹擁するフランスきっての名門マルセイユが14番手の34.00倍、南野拓実擁するオーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルグが17番手の51.00倍のオッズが付けられました。
不屈の闘将のもとアトレティコは頂点のみを目指す
リーガ・エスパニョーラではバルセロナに次ぐ2位に付け、欧州ELも順調に勝ち進んでいるアトレティコ・マドリッド。来シーズンはUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦が新しい本拠地であるワンダ・メトロポリターノで開催されることもあり、その晴れの舞台に進出するためにも今年欧州のタイトルを獲得し、来年への弾みとしたいところでしょう。
ディエゴ・シメオネ監督の初年度に優勝して以来となる欧州ELのタイトルへ、アトレティコの進撃を阻むことができるクラブはいるのでしょうか。
アーセナル冬の大補強は実を結ぶか
ピエール・エメリク・オーバメヤンをドルトムントから、そして彼とともにドルトムント時代に輝きを放ったヘンリク・ムヒタリアンをマンチェスター・ユナイテッドから獲得し、攻撃陣の強化に成功したアーセナル。エースのアレクシス・サンチェスは失いましたが、その穴は十二分に埋まったとみていいでしょう。
ドイツ代表MFメスト・エジルやフランス代表FWアレクサンドル・ラガゼットら世界屈指のタレントと組み合わさった攻撃力は絶大なものとなるはずです。近年タイトルに見放されているアーセナルに今年こそとうとう春が訪れるかもしれません。
ナポリはマラドーナのいた黄金時代を超えることができるか
ディエゴ・マラドーナが君臨した黄金時代の1988-90年に欧州ELの前身であるUEFAカップを制したことがあるナポリ。今、ナポリはその当時すらしのぐ勢いで成長を続けています。
その中心にいるマレク・ハムシクは2007年のナポリ加入以降並み居るメガクラブからのオファーも退け、ナポリに忠誠を誓い続けてきました。もはやナポリの街でマラドーナ級の英雄となったハムシクに足りないのはビッグタイトルのみ。セリエAと欧州ELの2冠を達成するという目標に向け、ナポリは快進撃を続けています。
初の欧州EL戴冠へ、ドルトムントは流れを変えたい
今シーズン、日本でも現役時代にプレー経験のあることでも知られるピーター・ボシュ監督を迎えたものの、欧州CLではグループリーグ敗退、リーグ戦は首位に大きく差を付けられた4位(2月8日現在)と、今一つぴりっとしない戦いぶりを見せているドルトムント。
ボシュ監督も途中解任の憂き目にあいました。シーズン前には若手の成長株ウスマン・デンベレ、冬にはエースのオーバメヤンと主力を引き抜かれており、それもまたチーム構成の不備につながっているのかもしれません。実はまだ欧州ELの優勝経験のないドルトムント(欧州CLは1996-97年に制覇)。古株の1人となった香川はチームを一つにまとめ、初の戴冠に導くことができるでしょうか。