UEFAチャンピオンズリーグ2016-2017(欧州CL)の決勝トーナメントが間もなく始まろうとしています。世界中からトップクラスの選手たちが集まるヨーロッパで最強のクラブを決める本大会。そのレベルはワールドカップさえもしのぎ、まさに世界最高の大会であると言っても過言ではありません。今シーズンは香川真司、岡崎慎司の両日本人選手の所属クラブも決勝トーナメントに進出しており、日本人初の欧州CLチャンピオンの誕生も決して夢ではありません。興奮の決勝トーナメントは現地時間2月14日から始まり、決勝戦は6月3日、カーディフのウェールズ国立競技場で行われます。
昨シーズンの結果
イタリア・ミラノのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァで行われた決勝戦はレアル・マドリッドとアトレティコ・マドリッドの“マドリッド・ダービー”となり、PK戦までもつれ込んだ激闘を制したレアル・マドリッドが史上最多を更新する11回目の欧州CL制覇を成し遂げました。
世界一レベルの高いサッカートーナメントとも言われる欧州CL。今シーズンその高みに達するクラブはどこになるでしょうか。イギリスのブックメーカーで日本語対応の「10Bet」が優勝オッズおよび初戦の勝敗オッズを発表していますので、ご紹介していきます。
欧州CL優勝オッズ
【ヨーロッパチャンピオンズリーグ2016-2017優勝オッズ】
※オッズは6日午後2時現在
リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの最強トリオ“MSN”を擁するバルセロナが4.40倍で優勝最有力候補として挙げられています。続く2番手は昨シーズンベスト4のバイエルン・ミュンヘンで5.00倍、昨年チャンピオンでクラブワールドカップも制したレアル・マドリッドは5.75倍で3番手につけています。
日本人選手の所属クラブでは、7番手に香川真司のボルシア・ドルトムントが14.00倍、11番手に岡崎慎司のレスターが46.00倍のオッズが付けられています。
欧州CL初戦オッズ
【ヨーロッパチャンピオンズリーグ2016-2017決勝T初戦オッズ】
※オッズは6日午後2時現在
ベンフィカ対ドルトムント
ポルトガルの古豪ベンフィカの勝利が3.40倍、引き分け3.35倍、香川擁するドルトムントの勝利が2.10倍と、ドルトムント有利のオッズとなりました。
パリサンジェルマン対バルセロナ
スペインで名を馳せた名監督ウナイ・エメリ率いるパリサンジェルマンの勝利が3.40倍、引き分けが3.45倍、ルイス・エンリケ率いるバルセロナの勝利が2.10倍と、バルセロナ有利のオッズとなりました。
レアル・マドリッド対ナポリ
ジヌディーヌ・ジダン率いるレアル・マドリッドの勝利が1.48倍、引き分け4.45倍、元レアルのホセ・マリア・カジェホン擁するナポリの勝利が5.95倍と、レアル・マドリッドが大幅に有利なオッズとなりました。
バイエルン・ミュンヘン対アーセナル
カルロ・アンチェロッティ率いるバイエルンの勝利が1.48倍、引き分け4.40倍、アーセン・ベンゲル率いるアーセナルの勝利が6.20倍と、名将対決はバイエルンが大幅に有利なオッズとなりました。
マンチェスター・シティ対モナコ
ペップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティの勝利が1.52倍、引き分け4.20倍、2004年に欧州CL決勝進出経験のあるモナコの勝利が5.90倍と、マンチェスター・シティが大幅に有利なオッズとなりました。
バイヤー・レバークーゼン対アトレティコ・マドリッド
ドイツの強豪レバークーゼンの勝利が3.50倍、引き分け3.15倍、闘将ディエゴ・シメオネ率いるアトレティコ・マドリッドの勝利が2.15倍と、アトレティコ・マドリッドが大幅に有利なオッズとなりました。
セビージャ対レスター
清武弘嗣の所属していたセビージャの勝利が1.43倍、引き分け4.25倍、岡崎擁するレスターの勝利が7.50倍と、レスターには厳しいオッズとなりました。
ポルト対ユヴェントス
ジョゼ・モウリーニョのもと2004年に欧州CLを制したポルトの勝利が3.45倍、引き分け3.10倍、イタリア王者ユヴェントスが2.25倍と、ユヴェントス有利のオッズとなりました。
<ヨーロッパチャンピオンズリーグ最新オッズ情報(bet365発表)>
欧州CL優勝候補
バルセロナ
来シーズンから日本の楽天がユニフォーム胸スポンサーとなることが決まっているバルセロナ。近頃は所属選手の脱税疑惑が騒がれており、ピッチ上よりも外に問題が起こっています。いわば爆弾を抱えた状態でシーズンを過ごしているわけで、それが爆発しようものならチームがどうなってしまうかわからないものがあります。
しかし、チームの戦力はさすがに極上。全てのポジションに高いレベルの選手をそろえています。特にキーとなるのはハビエル・マスチェラーノ。本来のポジションは中盤ですが、バルセロナではセンターバック起用が多い選手です。ここのところは怪我で戦列を離れているスペイン代表MFアンドレス・イニエスタと同じくスペイン代表MFセルジ・ブスケッツの穴をふさぐ見事な活躍を中盤で見せています。
ここ11年で4度も欧州CL優勝を果たしている実力をいかんなく発揮できれば、やはり優勝候補の最右翼はバルセロナであると言えるはずです。
バイエルン・ミュンヘン
監督として5回、選手として2回欧州CLを制しているカルロ・アンチェロッティ率いるバイエルン・ミュンヘン。当代屈指の優勝請負人である彼を招聘したことからも、今シーズンバイエルンの欧州CLにかける意気込みは確かなものでしょう。
注目はライバルのドルトムントから獲得したドイツ代表DFマッツ・フンメルス。元々バイエルンの下部組織出身選手なので帰還したともいえます。昨シーズンのブンデスリーガでシーズン17失点という驚異の成績をたたき出した守備陣がさらに強化されたことに間違いありません。
またその他の考慮すべき事項としては、中盤の要にして世界最高のバランサーの一人であるシャビ・アロンソが今季限りでの引退を発表していることでしょうか。ファンからも愛される偉大な男なだけに、彼の引退の花道を飾るためにチームも大いに奮起することでしょう。6回目の欧州戴冠は近いかもしれませんね。
レアル・マドリッド
昨シーズンの欧州CLを制し、日本で行われたクラブワールドカップでは鹿島アントラーズを破って世界一の座を手にしました。クラブレジェンドであるジヌディーヌ・ジダン監督のもと、リーグ戦でも首位を快走しており、欧州CLでも連覇が期待されます。懸念事項としては大エースであるクリスティアーノ・ロナウドの衰えが指摘され始めていることが挙げられるでしょうか。またガレス・ベイルも怪我で長期欠場中です。
とはいえ、レアルの攻撃陣は控えにもマリアーノ、ルーカス・バスケス、アルバロ・モラタといった他のクラブでならエースになれるレベルの若手選手がおり、大きな問題とはならないでしょう。
1月にセビージャに敗れるまで公式戦40試合無敗記録を打ち立てるなど、安定した強さをいかんなく発揮しているレアル・マドリッド。今年も歴代最多優勝記録を更新する可能性は高いでしょう。
ボルシア・ドルトムント
シーズン開幕前には近年の躍進を支えたフンメルスをバイエルン、イルカイ・ギュンドアンをマンチェスター・シティ、ヘンリク・ムヒタリアンをマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれ、多くの主力選手が相次いで流出してしまいました。そのため今シーズンの成績が大いに懸念されましたが、リーグ戦4位、欧州CL決勝トーナメント進出と一定の成果を収めることに成功しています。
2012-13シーズンには現リヴァプール監督のユルゲン・クロップのもと欧州CL決勝に進出するも同国のライバル、バイエルン・ミュンヘンに敗れており、その雪辱を果たしたいところでしょう。主将としても長く活躍したフンメルスを奪われたということもあり、今年は何がなんでもバイエルンを上回ろうとしてくるはずです。
チームの鍵を握るのは香川真司。クロップの時とは打って変わり、現監督のトーマス・トゥヘルとは不仲が噂され、そのせいもあってか出場機会に恵まれていない香川ですが、そのクオリティは確かなもの。過密日程になりがちなシーズン終盤、重要なところで必ず出番はあるはずです。
レスター・シティ
昨シーズン英国プレミアリーグを奇跡的に制したレスターは、初めての欧州CLの舞台でも見事決勝トーナメントに進出することに成功しました。リーグ戦では一転して降格すらある状況にあるため、日程によっては欧州CLには戦力をあまり割くことができない状況も予想されます。かなり難しい状況ですが、侍ストライカー岡崎慎司を筆頭に泥臭く戦い抜けば、昨年のような奇跡を再び起こせるかもしれません。優勝オッズ46.00倍は通常ならまず当たりませんが、昨シーズン的中させたリーグ戦優勝オッズ5001倍に比べればたいしたことではないでしょう。