【bet365】オークス(優駿牝馬)2017:大混戦必至!リスグラシュー、アドマイヤミヤビ、ソウルスターリングの3頭が単勝オッズ3.5倍で一番人気!

レーヌミノル

『まったくもって一筋縄では行かなかった』という言葉が正にうってつけだった今年のクラシック一冠目、桜花賞(G1、1600㍍・芝)そして、皐月賞(G1、2000㍍・芝)。

特に、桜花賞において圧倒的支持を得ていたソウルスターリングが敗れ去った瞬間は、ため息をついた競馬ファンも少なくはなかったのではないでしょうか。

【2017桜花賞(勝ち馬:レーヌミノル)】


衝撃的だった桜花賞の興奮冷めやらぬ中、今週末5月21日(日)には、牝馬クラシック二冠目となる優駿牝馬(G1、2400㍍・芝)が東京競馬場にて開催されます。

【オークス(優駿牝馬)2017枠順】※18日午後3時更新
1-1 モズカッチャン(牝3、和田竜二・鮫島一歩)
1-2 ソウルスターリング(牝3、C.ルメール・藤沢和雄)
2-3 フローレスマジック(牝3、戸崎圭太・木村哲也)
2-4 ミスパンテール(牝3、四位洋文・昆貢)
3-5 モーヴサファイア(牝3、北村友一・池添学)
3-6 ハローユニコーン(牝3、田辺裕信・鮫島一歩)
4-7 ディアドラ(牝3、岩田康誠・橋田満)
4-8 ホウオウパフューム(牝3、松岡正海・奥村武)
5-9 ディーパワンサ(牝3、内田博幸・松下武士)
5-10 ブラックスビーチ(牝3、北村宏司・角居勝彦)
6-11 レッドコルディス(牝3、吉田豊・高橋義忠)
6-12 ブラックオニキス(牝3、大野拓弥・加藤和宏)
7-13 レーヌミノル(牝3、池添謙一・本田優)
7-14 リスグラシュー(牝3、武豊・矢作芳人)
7-15 ヤマカツグレース(牝3、横山典弘・池添兼雄)
8-16 アドマイヤミヤビ(牝3、M.デムーロ・友道康夫)
8-17 カリビアンゴールド(牝3、田中勝春・小島太)
8-18 マナローラ(牝3、蛯名正義・鮫島一歩)

東京競馬場

桜花賞が1600mなのに対し、優駿牝馬は4ハロン延長となる2400m。更に牝馬限定戦は2000m以上のレースが極端に少ないため、正味な話「どの馬が勝利に近いのか」を考えるのは、毎年頭を悩ませる点です。

ベット365そういった「距離適性」の話も交えつつ、今回の出走馬をご紹介させていただきます。まずはブックメーカー「bet365」が発表しているオッズをご覧ください。

【オークス(優駿牝馬)2017オッズ】
オークス(優駿牝馬)2017オッズ
※オッズは17日午前8時現在

オークス(優駿牝馬)2017最新オッズ情報(bet365発表)

今年の優駿牝馬において注目したいのは桜花賞の1着馬レーヌミノル、2着馬リスグラシュー、3着馬ソウルスターリングの3頭でしょう。

ご存知の方も多いとは思いますが、この3頭は昨年行われた阪神ジュベナイルフィリーズ(G1、1600㍍・芝)において3着、2着、1着だった馬たちです。

一冬越えて着順が入れ替わった形とはなりますが、今回は桜花賞よりも4ハロン長くなる2400mという長丁場になります。まずはこの3頭をオッズとともにご紹介していきたいと思います。

まずは桜花賞馬レーヌミノル(8.00倍)。一冠目を制したにもかかわらずオッズは上位陣からはやや離れた4番手評価となっています。

これまで、阪神ジュベナイルフィリーズにおいての3着や、京王杯2歳ステークス(G2、1400㍍・芝)、フィリーズレビュー(G2、1400㍍・芝)において2着に入線。

重賞勝ち鞍こそなかったものの、安定感と実力は世代でも上位の一頭であるにもかかわらず、桜花賞で8番人気と低評価に留まっていたのは、桜花賞では結果を残せていない『フィリーズレビュー組である』といったローテーションの面もあってのことでしょう。

池添謙一

それでも、一頭だけスパッとした切れ味で着差以上に強い印象のある勝利。テン乗りで騎乗した池添謙一騎手の好騎乗も光る一戦でした。

そんなレーヌミノルですが、優駿牝馬においては非常に大きな『欠点』が散見されます。それがダイワメジャー産駒であるという点です。

ダイワメジャー産駒はここまで重賞を25勝していますが、1勝を除きすべてが1600m以下での勝利。唯一対象外の1勝も、1800mと、マイル以外での距離では実績がほとんどありません。

正にレーヌミノルほど、今回の優駿牝馬を迎えるにあたって『距離の壁』を乗り越えることが出来るか否かが焦点になる馬はいないともいえます。

レーヌミノルとはうってかわって、距離延長が歓迎材料になりそうなのが桜花賞において2着だったリスグラシュー(3.50倍)。

リスグラシュー

血統的に考えると父であるハーツクライは、2014年に優駿牝馬(ヌーヴォレコルト)→日本ダービー(ワンアンドオンリー)と、両レース制覇を達成するなど日本を代表する中長距離種牡馬とも言えます。

ですが、そうなるともう一頭気になるのは、同じハーツクライ産駒のアドマイヤミヤビ(3.50倍)の存在です。

アドマイヤミヤビ

桜花賞では2番人気に推されながらほとんどいいところなく敗れ去ることに。このことに関しては、アドマイヤミヤビの勝ちパターンである『スローからの切れ味勝負』にならなかったことが敗因ではないかと言われています。

また、早期から活躍していた牝馬としては珍しく2000m戦の経験があり、スタミナ面にも一定の評価を下すことが出来ると言えるでしょう。

そして絶大な支持を得ながら桜花賞では3着に敗れたのが2歳女王ソウルスターリング(3.50倍)。

ソウルスターリング

日本ではデータがあまりにも少なすぎるフランケル産駒の同馬。これまで圧倒的な強さを見せていたにもかかわらず桜花賞において勝ち切ることが出来なかったその理由は、主に2つほど挙がっています。

ひとつめは、当日の馬場状態が悪かったという意見。

ですが、たった1回のレースで馬場適性を見抜くというのは時期尚早な部分もあります。

実際に馬場状態が悪い状態でも好走しているフランケル産駒も存在しない訳でもなく、むしろ欧州の競馬場は日本の高速コースに比べて柔らかい馬場をしている為、場合によっては日本馬より得意である可能性もあります。

ふたつめは、直線走路でややモタれていたという意見。

この点は確かに動画を確認しても見て取れます。スムーズさを欠いていたというのもありますが、これまでのレースにおいて「内ラチを頼って走らせていたことが多かった」ということの弊害が、大一番で出てしまったようにも思えます。

それでも秘めている能力は出走馬随一であることに加え、スタミナ十分の血統構成を考えれば期待できる一頭であることは疑いようがないでしょう、一変の走りも十二分にあり得ます。

優駿牝馬においてもうひとつ注目しなくてはならないのが『フローラステークス組』です。

フローラステークス(G2、2000㍍・芝)を制したのは12番人気と伏兵扱いだったモズカッチャン(15.00倍)でした。

モズカッチャン

低評価だったとはいえ、2、3、4着が逃げ粘っていた3頭なのに対し、モズカッチャンは中団から上がり最速の脚でまとめるという、レース内容は非常に濃いもの。ただのフロック扱いでとどめるには怖い存在です。

また、2着馬のヤマカツグレース(21.00倍)は兄に重賞を多数勝利しているヤマカツエースが、3着馬のフローレスマジック(10.00倍)は姉に2014年のエリザベス女王杯を制したラキシスを持つという良血の2頭。こちらにも注目が集まります。

桜花賞の結果が結果だったために、非常に難解なレースとなった今年の優駿牝馬。発走時刻は15時40分を予定しています。