【ピナクル】プロ野球2017展望:優勝候補筆頭はソフトバンク!ブックメーカーが優勝オッズ発表!!日ハム、広島、巨人があとを追う

日本一となり胴上げされる栗山監督

惜しくもアメリカに敗れたもののベスト4に進出し、日本中を興奮に巻き込んだワールドベースボールクラシックが終わり、2017年シーズンの開幕が近づいてきました。過去15年でパ・リーグ11回、セ・リーグ4回の日本一とセ・パの格差が叫ばれて久しい近年ですが、今年もパのチームが今年も日本一を手にするのか、それともセが意地を見せるのか。さあ、3月31日にいよいよセ・パ両リーグ同時に球春到来です。

2016年の結果

優勝パレードを行う日本ハムナイン

2016年のパ・リーグは福岡ソフトバンクホークスとの激しいデッドヒートを制した北海道日本ハムファイターズが、セ・リーグではシーズン序盤から独走態勢を築いた広島東洋カープが、リーグ1位の座を手にしました。広島は実に25年ぶりのリーグ優勝でした。

クライマックスシリーズではソフトバンクを4勝2敗で破った日ハムと、読売ジャイアンツを撃破して勝ち上がったリーグ3位の横浜DeNAベイスターズに4勝1敗で勝利した広島の2チームがリーグ戦順位通りに勝ち上がりました。

日本シリーズでは、大エース黒田博樹の引退に花を添えるべく燃える広島を4勝2敗で抑え、日ハムが見事日本野球の頂点の座を手に入れています。

優勝オッズ

【プロ野球2017優勝オッズ】
プロ野球2017優勝オッズ
※オッズは27日午前8時現在

ピナクル ロゴブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」がプロ野球2017の優勝オッズを発表し、昨年日本一の日本ハムがオッズ3.500倍で2番手に挙げられました。大谷翔平を筆頭に各ポジションに高いレベルの選手をそろえ、在任6年目を迎える栗山英樹監督のもと強力な戦力を誇ります。

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優勝候補の筆頭には、パ・リーグ2位のソフトバンクで2.790倍。総合力ではソフトバンクが日本で一番だと評価する向きも強く、資金力では断トツだといってもいいレベルです。

3番手にはセ・リーグ王者の広島が5.140倍で挙げられています。キクマルコンビやベテラン捕手石原らに支えられた安定感ある戦力が魅力です。

4番手は巨人が6.330倍。古くから球界の盟主たる戦力を誇りますが、昨年の賭博問題などもあり今年も不安定なシーズンとなりそうです。

北海道日本ハムファイターズ

大谷翔平

昨年はトレイ・ヒルマン監督時代の2006年以来となる日本一を勝ち取った日ハム。日本一2連覇中だったソフトバンクをリーグ戦、クライマックスシリーズ共に打ち破っての制覇とあって、大きな自信になったことでしょう。2連覇に挑む新シーズンでは、やはりキーとなるプレーヤーは大谷翔平でしょう。故障によりWBCを欠場しましたが、打者としては特に問題がなく、しっかりと準備した状態でシーズンに臨めるはずです。昨シーズンは二刀流でありながら、主砲で日本代表の中田翔を上回る打撃成績を収めています。

懸念点は外野でしょうか。中核を担っていた陽岱鋼が巨人に移籍し、空いたスタメンの穴を誰が埋めることができるかが問題です。岡大海、近藤健介など実力派の選手が多く日ハムには在籍していますが、やはり期待したいのは巨人からトレードで加入した大田泰示。東海大相模時代から将来を嘱望され、巨人では55番を与えられてゴジラの後継者として期待されたもののこれまでずっと期待を裏切り続けてきました。若手選手育成に定評のある日ハムで、彼がその潜在能力をついに発揮することができれば、日ハムは去年以上に隙の無い強力なチームとなるはずです。

福岡ソフトバンクホークス

松田宣浩

昨シーズンは日本一の大本命と目されながらも日ハムの前に屈したソフトバンク。孫正義オーナーの大号令のもと、大規模な補強が行われるかと思いきや、FAでの選手獲得はなし。むしろ森福允彦投手が巨人に移籍してしまいました。とはいえ、これは長期計画に基づいた強化計画が順調に推移しており、1年や2年の失敗程度で変更する必要があるものではないという余裕の表れなのかもしれません。

ドラフトでは目玉中の目玉だった田中正義(創価大)を引き当て、さらには補強ポイントだった長距離砲には千葉ロッテマリーンズから主砲アルフレド・デスパイネを引き抜き、さらに強力なチームを築き上げました。

あえて問題点を挙げるとするなら、若手野手があまり出てきていないことでしょうか。特にサードは日本代表の松田宣浩が怪我でもしようものなら代役に困ることになりそうです。そこさえ埋めることができれば長期にわたって黄金期を築き上げることも見えてくるはずです。

広島東洋カープ

野村祐輔

昨シーズンはエース前田健太がメジャーに移籍し、Bクラス予想も多かった中、見事セ・リーグを制した広島。次の目標は1979年、80年以来となる史上2回目の2連覇と、1984年以来となる日本一の称号でしょう。

キーとなるのはやはり引退した黒田博樹の穴埋めでしょうか。大エースの精神的な支柱としての役割はもちろん、10勝投手の抜けた穴は決して小さなものではありません。

16勝を挙げて最多勝利、最高勝率を獲得した野村祐輔と15勝を挙げて外国人としては1962年のジーン・バッキー(阪神)以来52年ぶりとなる沢村賞を獲得したクリス・ジョンソンの2本柱が今シーズンもしっかりと活躍した上で、それに加えて先発ローテーションを埋める選手が出てくる必要があります。

期待が集まるのは大卒2年目右腕の岡田明丈です。昨シーズンは主に先発として18試合に登板し、防御率3.02で4勝を挙げました。

他にも2013年ドラフト1位の大瀬良大地や2010年ドラフト1位の福井優也など、近年くすぶりつつも能力の高い先発投手が控えています。野村も昨シーズンまでは思うように結果が出ない時期を過ごしながらもついに大きく開花しました。同様に彼らがその真価を発揮すれば広島を大きく後押しする力となるはずです。

東京読売ジャイアンツ

菅野智之

黒い霧事件を彷彿とさせる賭博問題に加えて誰もが驚いた高橋由伸監督の引退即監督就任と、崩壊必至とも思われた巨人の2016年シーズンですが、蓋を開ければ2位とまずまずの結果を残しました。とはいえクライマックスシリーズではDeNA相手に敗退し、首脳陣にとっては満足のいくシーズンとはいえなかったことでしょう。

今年は巻き返しを期し、FA市場で久しぶりに巨人らしい補強を敢行しました。日ハムから陽岱鋼、DeNAからエースの山口俊、ソフトバンクから中継ぎエースの森福允彦とまさに大盤振る舞い。覇権奪回に架ける強い思いを感じさせるものです。

しかしながら、ここまで巨人はよくないオフシーズンを過ごしています。WBCでエース・菅野智之やラッキーボーイの捕手・小林誠司を欠く中とはいえ、オープン戦では3月23日時点で4勝13敗と大きく負け越して最下位、FA補強した3選手も怪我などの影響でキャンプから主に3軍で過ごすあり様です。戦力は十分優勝を争えるものがあるだけに、シーズン開幕までにどこまでチームを整えられるかが大きな課題となるでしょう。