田中将大がヤンキースのNo.1投手になる―。日本時間の4月7日に本拠地のヤンキースタジアムで行われる開幕戦「対トロント・ブルージェイズ戦」で開幕投手に決まったマー君。日本人選手としては野茂英雄、松坂大輔、黒田博樹に次ぐ4人目のオープニングゲームの先発で、名門・ヤンキースでは初となる快挙となります。田中は「登板日が正式に決まったということなので、そこに向けてベストな調整をしていきたい」と報道陣に意気込みを語りました。
ア・リーグのサイヤング賞の候補にも名前が挙がっている田中。ブックメーカーのオッズによると3番手となる13.00倍が付いています（サイヤング賞については後述）。日本人大リーガーで最も今シーズン話題をさらうことになるでしょう。
センバツ高校野球も、日本のプロ野球も始まりました。さあ、メジャーリーグの球春到来です。
米大リーグ「MLB」の2015年シーズンが現地時間の5日（日本時間の6日午前9時5分）に「セントルイス・カージナルス対シカゴ・カブス」の試合で幕を開けます（MLB日程：4月5日～10月4日）。6年連続開幕投手を務めてきたC.C.サバシアからその座を奪ってヤンキースのオープニング投手を務める田中は、日本時間の7日午前2時5分からブルージェイズと対戦します。そのヤンキースから今シーズン移籍したイチローがいるマイアミ・マーリンズは、日本時間の7日午前5時10分から本拠地でアトランタ・ブレーブスと対戦します。
＜関連＞2015年スポーツカレンダー（日程）4月（MLB）
日本人メジャーリーガーで今シーズン最も期待されていたテキサス・レンジャースのダルビッシュ有が、トミー・ジョン手術を3月に行い、今シーズンはマウンドに立つ姿を見ることが出来ないのが残念です。しかし、チームメイトの藤川球児がきっとダルビッシュの分までカバーする活躍を見せてくれるでしょう。ボストン・レッドソックスの上原浩治＆田澤純一、シアトル・マリナーズの岩隈久志、昨年ワールドシリーズを経験したサンフランシスコ・ジャイアンツの青木宣親、ブルージェイズの人気者・川崎宗則などの活躍にも注目です。
さて、日本人メジャーリーガーの活躍にも注目ですが、何と言っても「今シーズン、どのチームが優勝するのか？」という順位予想はMLBを楽しむ上で外せない重要な要素だと思います。予想といえば、日本語に対応したブックメーカー（スポーツブック）「188BET」が今シーズンのメジャーリーグの優勝オッズを発表しましたので、それを見ながら優勝の行方を展望してみましょう。
ア・リーグ
【MLB2015ア・リーグ優勝オッズ】
※オッズは３０日午後５時現在
ア・リーグの優勝候補筆頭に挙げられているのが、ロサンゼルス・エンゼルスで6.00倍のオッズが付いています。上原と田澤が所属するボストン・レッドソックスが7.00倍で2番手、デトロイト・タイガースが7.50倍で3番手、岩隈所属のシアトル・マリナーズが8.00倍であとを追う展開となっています。川崎所属のトロント・ブルージェイズが5番手となる10.00倍、昨年のワールドシリーズ出場した青木の前所属先のカンザスシティ・ロイヤルズが11.00倍となっていますが、田中が開幕マウンドに上がるニューヨーク・ヤンキースは15.00倍で11番手、ダルビッシュが戦線離脱したテキサス・レンジャースは26.00倍で13番手と厳しいオッズが付いています。
昨シーズン98勝64敗とリーグ最高勝率をマークしてポストシーズンに突入したエンゼルスは、主力投手のケガで失速し、ディビジョンシリーズで青木宣親率いるカンザスシティ・ロイヤルズに3連敗を喫しました。今シーズンこそはとリーグ制覇とワールドシリーズ制覇をもくろんでいます。エンゼルスは何と言っても打撃力。若き主砲のマイク・トラウトがその中心を担います。トラウトは昨シーズン、本塁打36、打点111で打点王に輝き、ハンク・アーロン賞を受賞すると、MVP投票では全米野球記者協会会員30人の1位票を独占するかたちでア・リーグMVPも初受賞しました。
【マイク・トラウト】
日本語対応のブックメーカー「William Hill（ウィリアムヒル）」が毎年発表している「MVPプレーヤーオッズ」で、トラウトはア・リーグMVPの最有力候補（2.25倍）に選ばれています。投手力はそれほど高くない（ア・リーグで中間くらい）ですが、昨シーズンの総得点773点はMLB全体のトップと打撃力で他を圧倒しています。
下記にア・リーグMVP候補のオッズを示します。シカゴ・ホワイトソックスのホセ・アブレイユが5.00倍で2番手、シアトル・マリナーズのロビンソン・カノが9.00倍でそのあとを追っています。
【MLB2015ア・リーグMVPオッズ】
※オッズは３０日午後５時現在
レッドソックスは昨シーズン71勝91敗で地区最下位に沈み、屈辱的なシーズンとなりました。オフシーズンに大型補強を敢行し、一気に優勝候補へと返り咲いた印象です。主軸のオルティスを挟むように、ハンリー・ラミレスとパブロ・サンドバルの強打者をFAで獲得し、打線に厚みを持たせました。投手陣はトレードで昨年15勝を挙げたリック・ポーセロを獲得し、先発の軸を作りました。上原と田澤がいるリリーフ陣は安定しているので、先発陣が試合をある程度作ることが出来れば、レッドソックスも復活のチャンスありでしょう。
タイガース、マリナーズ、ブルージェイズもオッズの差は小さく、ア・リーグは混戦の模様を呈しています。
ナ・リーグ
【MLB2015ナ・リーグ優勝オッズ】
※オッズは３０日午後５時現在
一方、ナ・リーグは3強の争いとなるのではないかとの見方が強いようです。優勝候補最有力はワシントン・ナショナルズで3.50倍、続いてロサンゼルス・ドジャースの4.00倍、そしてセントルイス・カージナルス7.00倍となっています。昨年のワールドシリーズの覇者であるサンフランシスコ・ジャイアンツは11.00倍で4番手タイ、全米の報道陣の中では優勝候補にも挙がっているイチロー所属のマイアミ・マーリンズは9番手タイとなる21.00倍のオッズが予想されています。
昨シーズン96勝66敗で東地区を制したナショナルズが、初のワールドシリーズ制覇に近いと言えるでしょう。まずは何と言っても投手力が素晴らしいです。特に先発陣を担うであろう投手のうち6人が昨シーズン二けた勝利を挙げているのです。さらに、デトロイト・タイガースからマックス・シャーザーを獲得しました。シャーザーは昨シーズン18勝5敗、防御率3.15、奪三振252と驚異的な数字を残しています。ストラスバーグ、ジマーマン、ゴンザレス、フィスターの5枚看板で、打線の主力で本塁打26本、92打点のアダム・ラローシュがホワイトソックスへ移籍して若干落ちる感のある攻撃力をカバーできるでしょう。
【MLB2015サイヤング賞受賞オッズ】
※オッズは３０日午後５時現在
ナショナルズのライバルになる昨シーズン94勝68敗で西地区1位のドジャースには、昨シーズン21勝3敗で最多勝を挙げ、シーズンMVPを獲得したクレイトン・カーショウが軸です。ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表している「サイヤング賞オッズ」では、ナショナルズのシャーザーの9.00倍を凌いで、カーショウが5.00倍で1番人気となっています。カーショウは2011年、2013年、2014年と歴代5位タイとなる3度のサイヤング賞を受賞しており、今シーズン3年連続の受賞を狙っています。
【クレイトン・カーショウ】
左のカーショウと、昨シーズン17勝8敗の成績を挙げて今シーズンの「サイヤング賞オッズ」では8番手となる13.00倍のオッズが予想されている右のザック・グレンキーの2枚看板が健在のドジャース。攻撃力ではチームを代表する選手であったマット・ケンプを放出、盗塁王のゴードンもチームを去って若干の戦力ダウンは否めませんが、やはり投手力でカバーできるチームと言えるでしょう。
カージナルスも3番手ながら十分に優勝を争える力を持っていますが、気になるのがイチロー所属のマーリンズです。ブックメーカーのオッズでは評価が低いのですが、全米では優勝候補に挙げられるなど話題となっています。マーリンズには今シーズンのナ・リーグMVPの最有力候補に挙がっているジャンカルロ・スタントンがいます。ブックメーカー「ウィリアムヒル」のオッズでは4.50倍でMVP最有力となっています。昨シーズン37本塁打を放ち、ナ・リーグの本塁打王に輝いた25歳の若きスラッガーは、イチローとともにマーリンズの外野を固める存在です。今シーズンは50本塁打を打つのではないかと目されるスタントンを中心に、マーリンズ打線に火が付けば面白い存在になることは間違いありません。
【MLB2015ナ・リーグMVPオッズ】
※オッズは３０日午後５時現在
ア・リーグ、ナ・リーグともに楽しみな2015年シーズンとなりそうですね。では、両リーグで優勝したチーム同士で争われる「ワールドシリーズ」を制するのはどのチームでしょうか？アジアを代表するブックメーカー「188BET」が発表していますので見てみましょう。
【MLB2015ワールドシリーズ制覇オッズ（アウトライトオッズ）】
※オッズは３０日午後５時現在
ナショナルズが6.50倍で優勝最有力に目されています。そして、同じくナ・リーグのドジャースが7.50倍で続きます。ロサンゼルス・エンゼルスが11.00倍、タイガースとカージナルスがともに13.00倍、レッドソックスが17.00倍であとを追っている展開です。
メジャーリーグの試合は、オープン戦も含めてワールドシリーズまで毎日全試合のオッズが発表されます。自分の勝敗予想を試したり、好きなチームを応援したりするためにも、スポーツベッティングは最適なのではないでしょうか。
【MLB2014ワールドシリーズ第7戦ジャイアンツ優勝】
