【10Bet】1着賞金約5億円!初開催「ジ・エベレスト2017」:ブックメーカー発表の単勝オッズで日本デビューのブレイブスマッシュは29倍!

ジ・エベレストロゴ

レッドファルクスのスプリンターズステークスの2連覇に沸いた日本競馬界。そんな中、オーストラリア競馬界では同じくスプリントレースにおいて歴史的な1戦であるジ・エベレスト(海外G1、1200㍍・芝)が開催されます。

今年2月にアメリカのガルフストリームパークで第1回が開催された世界最高賞金額レースである、ペガサスワールドカップ(海外G1、2000㍍・ダート)。

ペガサスワールドカップ

これまで、世界最高賞金額のレースと言えば日本でも今やおなじみの3月末に行われる「ドバイワールドカップ」の約1000万ドル(約11億円)でしたが、ベガサスワールドカップはさらに上を行く「1200万ドル(約13億7000万円)」ということで大きな話題になりました。

そんなペガサスワールドカップと同じく『芝の賞金最高額レース』として今年設立されたのがオーストラリアはロイヤルランドウィック競馬場においてジ・エベレスト(海外G1、1200㍍・芝)です。

ロイヤルランドウィック競馬場

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The Everest: Who’ll Gallop to Victory at Royal Randwick?(ブックメーカー情報局英語版「ジ・エベレスト2017」記事)

その賞金総額は1000万オーストラリアドル。日本円にして8億8000万円、1着馬にはそのうちの約5億円が賞金として支払われます。日本のジャパンカップや有馬記念の1着賞金が3億円であることからすると破格の条件のように感じるかもしれません。

しかし、ペガサスワールドカップと同じように出走権を購入する形式となっており、その金額は日本円にして1枠5300万円とかなり高額。フルゲートは12枠の為、賞金に足りない分は放映権や馬券売り上げで賄うこととなります。

こういった金額面もネックではあるのですが、時期的にも冒頭で名を挙げたスプリンターズステークス(G1、1200㍍・芝)と被っていることから、スプリント大国である香港競馬や日本から挑戦する陣営が出るのはなかなか難しいかもしれません。

しかし、記念すべき第一回の出走馬の中には喜ばしいことに日本競馬に縁深い馬が名を連ねることとなりました。

そんな注目馬や今回の出走有力馬をご紹介する前に、まずはブックメーカー「10Bet」が発表しているオッズをご確認いただきましょう。

【ジ・エベレスト2017単勝オッズ】
ジ・エベレスト2017単勝オッズ
※オッズは9日午後7時現在

10Bet ロゴまずご紹介したいのが、日本でデビューし、2歳時にはサウジアラビアロイヤルカップ(重賞、1600㍍・芝)を制した実績を持つブレイブスマッシュ(Brave Smash)です。日本時代は「トーセン」でおなじみの島川オーナーが所有していました。

ブレイブスマッシュ

実は現在、日本競馬界からオーストラリア競馬への移籍が非常に活発化しています。今年はブレイブスマッシュのほかにも重賞ウィナーであるアドマイヤデウスやアンビシャスが移籍することとなりました。

オーストラリア移籍後初戦こそG1勝利実績のあるベガマジック(Vega Magic)の2着と敗れましたが、2戦目となった9月の上旬に行われた準重賞を見事に勝利。これにより、陣営としてはジ・エベレストを目指すプランを打ち出します。

しかし、実はこの時点で陣営は出走枠を所持しておらず、オーナーグループが出走枠を所持している他のオーナーから譲り受ける形で出走を果たすこととなりました。

「出走できなかったはずの馬が出走できるようになる」。これもまた、ジ・エベレストのようなレース形態の魅力でもあります。29.00倍とオッズ的にはかなり低い評価ですが、この努力が実を結ぶことを陣営も期待していることでしょう。

そんなブレイブスマッシュがオーストラリアで唯一先着を許した相手が、6.00倍のオッズに付されているベガマジック(Vega Magic)。

ベガマジック

これまでG1レースを2勝。前走のメムジーステークス(海外G1、1400㍍・芝)では、こちらも日本から移籍してきたトーセンスターダムらを抑えて勝利し、4歳となった2017年はこれで負けなしの3連勝とノリにノっています。

そんなベガマジックを抑えて4.50倍の1番手評価となっているのがシーウィルレイン(She Will Reign)です。

キャリアは4戦と浅いものの、前走のゴールデンスリッパー(海外G1、1200㍍・芝)では道中後方からまくるように仕掛けていき、最後も余裕をもって突き放す横綱相撲。

【ゴールデンスリッパー2017(勝ち馬:シーウィルレイン)】


スタートこそあまりよくはありませんが、その後の道中で内側をスルスルと抜けてくる姿に、競馬センスの高さを感じます。

もう1頭、オーストラリア短距離界と言えばこの馬を忘れてはならないでしょう。これまでG1を7勝した実績を誇る世界的スプリンター・シャトークア(Chautauqua)です。

シャトークア

実績だけで見れば断然のトップ。しかし7歳と高齢であることや休み明け初戦となった前走では7着と結果が案外だった点など、調整面でやや評価を落としている印象です。

実績も然ることながら、豪快な差し脚を武器にファンも多い同馬。最後の直線で一気に後方から飛んでくる、そのようなシーンも決してありえない光景とは限りません。

その他には、前走のザショーツ(海外G2、1100㍍・芝)では、先ほどのシャトークアらを抑えて勝利したレッドゼル(REDZEL)が7.00倍。

更に、先行押し切り型の競馬に定評があるレッドカークウォーリア(Redkirk Warrior)が8.00倍で続いています。

ダートの最高賞金額レースとして開催されたペガサスワールドカップの優勝馬、アロゲートのように圧倒的な出走馬がいない本レース。まさにどの陣営にも莫大な賞金を手にするチャンスがあると言えるでしょう。

ジ・エベレストは10月14日土曜日に発走予定です。

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