【Marathonbet】ブエルタ・ア・エスパーニャ2017:ダブルツールに挑むフルームがブックメーカー発表優勝オッズで最有力!引退レースのコンタドールは?

引退レースとなるアルベルト・コンタドール

Marathonbet ロゴ情熱の国スペインを熱狂の渦に巻き込む3週間が間もなく始まろうとしています。8月19日から9月10にかけて行われる今年のブエルタ・ア・エスパーニャ。スペインの誇る名サイクリスト、アルベルト・コンタドールの引退レースとなり、例年以上の盛り上がりを見せる今年のブエルタ・ア・エスパーニャの総合優勝オッズをブックメーカー「Marathonbet」(マラソンベット)が発表していますので、ご紹介していきます。

ブエルタ・ア・エスパーニャとは

2017年コース図

グランツールの一つにして、情熱の国スペインを駆け巡る自転車の祭典ブエルタ・ア・エスパーニャ(以下ブエルタ)。今回で実に72回目を迎えます。距離は3200kmほどで、ツールドフランス(以下ツール)やジロ・デ・イタリア(以下ジロ)よりも多少短く、山の多い国柄も相まって山岳コースが多く設定されています。

今年のレースのスタート地は、フランス西部のニーム。そこから地中海沿いに南下しスペインに入国します。東部から南部に駆け抜けたのち、空路で北部へ。北部の山岳地帯を抜けたら最後は首都マドリッドへ向かい、フィナーレを迎えます。

2016年はキンタナがフルームを差し切る

ナイロ・キンタナ

2016年のブエルタを制したのはコロンビアのナイロ・キンタナ(モビスター・チーム)。2015年には4位と悔しい成績に終わった雪辱を見事果たすことができました。複合賞も同時に獲得しています。

2位はイギリスのクリス・フルーム(チーム・スカイ)。その差は1分23秒でした。ツール・ド・フランスでは無類の強さを見せるフルームですが、ブエルタはこれで2位が3回目。なかなか勝利をつかむことができていません。

2015年王者のファビオ・アルーは今大会不参加。日本人選手では別府史之(トレック・セガフレード)が第18ステージで敢闘賞を受賞しています。

コンタドール、最後の舞台

今回のブエルタをもって、スペインの英雄アルベルト・コンタドールが引退を表明しました。史上6人しかいない全グランツール制覇者にして、その合計数7回(ブエルタ3回、ツール2回、ジロ2回)は歴代4位タイの記録を誇ります。昨シーズンのブエルタでも4位、今年のツールでも9位に入るなど、引退するとはいえ決して衰えたわけではありません。

同じスペイン人のロベルト・エラスが持つブエルタ最多4回優勝の記録に並ぶ最後のチャンスでもある今大会、コンタドール最後の舞台が幕を開けようとしています。

オッズはフルームがニバリ、コンタドールを抑えトップに

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2017優勝オッズ】
ブエルタ・ア・エスパーニャ2017優勝オッズ
※オッズは18日午前8時現在

ブックメーカー「Marathonbet」によるブエルタ優勝候補筆頭、それはクリス・フルームとなりました。ダブルツールに挑むフルームのオッズは1.92倍が付けられています。2番手は2010年ブエルタ王者のヴィンチェンツォ・ニバリで5.00倍。3番手は引退を表明しているアルベルト・コンタドールで12.00倍となりました。

なお、昨年度の王者ナイロ・キンタナはジロ、ツール連戦の影響で今年は不参加となっています。

フルームはダブルツール達成なるか

クリス・フルーム

昨年度王者のキンタナを欠く今年のブエルタで、フルームの優位は大きなものとなるでしょう。過去4回のブエルタ出場で2位が3回、4位が1回と、優勝には及んでいないものの常に好成績を出しています。いよいよ5度目の正直となるか、注目が集まります。

ツール・ド・フランス連覇中のフルームにとって、今年も昨年に続いてグランツールの同年2冠、ダブルツールのチャンスとなります。過去にダブルツールを達成したのは12人。ツール・ド・フランスとブエルタの達成者は1963年のジャック・アンクティルと1978年のベルナール・イノーの2人だけです。つまり、今年フルームが達成することができれば実に39年ぶりの大記録となります。すでに歴史にその名を多く刻みこんでいるフルームですが、この記録を達成することでさらに上のステージに立つことになるはずです。

2015年の雪辱を果たしたいニバリ

ヴィンチェンツォ・ニバリ

全グランツール制覇者の1人であるニバリ。その実績を高く評価され、バーレーン王国の王子肝いりで今年結成された新チーム、バーレーン・メリダの目玉選手としてアスタナから加入しました。チームメートには日本の新城幸也もいます。移籍初年度である今年は4月のツアーオブクロアチアで優勝、5月のジロで3位と調子を上げてきています。

ブエルタでは2010年に初参加で見事制覇。グランツール最初のタイトルとなりました。最後に参加した2015年には大規模落車に巻き込まれた挙句、サポートカーにつかまってスピードアップする反則を犯してしまい、失格となりました。再び挑むスペインの大地で、ニバリはかつての苦い記憶を消し去る活躍ができるでしょうか。

コンタドール、そして伝説へ

アルベルト・コンタドール

34歳にして、ついに引退の日を迎えることとなったコンタドール。スペインの英雄の最後の舞台として、ブエルタはまさに最高のものといえるでしょう。大勢のファンがコンタドールの姿を目に焼き付けようと、沿道に集まるはずです。例年以上に大きな声援が彼に注がれ、大きな後押しとなることでしょう。

過去4回参加したブエルタで優勝3回。昨年初めて優勝を逃し、4位という結果に終わりました。2年連続でブエルタに参加するのは今回が初めてとあり、その影響も気になるところです。

現役生活の最後に母国でグランツールに勝利し、有終の美を飾る。出来すぎともいえる終わりかもしれませんが、コンタドールほどの英雄になら見合う終わり方といえるのではないでしょうか。