【Sportsbet.io】MLB2018後半戦展望:アストロズ、レッドソックス、ヤンキースの3強の争いか?ブックメーカーがオッズ発表!

大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)

白熱の展開が続くMLBも前半戦が終了。オールスターを挟み、7月20日(金)から後半戦が始まります。

日本人も多く参戦するこの世界最高リーグの後半戦を勝ち抜いてポストシーズンに進出し、そしてワールドシリーズも制して世界一の称号を手にする球団はどこなのでしょうか?

sportsbetioビットコインなどの仮想通貨が使用できるブックメーカー「Sportsbet.io」がアメリカンリーグ(以下、ア・リーグ)、ナショナルリーグ(以下、ナ・リーグ)、およびワールドシリーズの優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に後半戦の展望をご紹介していきます。

ア・リーグは順当な結果の前半戦となった

田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)

ア・リーグ東地区で首位に立ったのは昨年地区優勝のボストン・レッドソックス。リーグトップの67勝、勝率0.691の好成績で折り返しを迎えました。続く2番手は首位と3.5ゲーム差で追撃する田中将大擁するニューヨーク・ヤンキース。3位との差は17ゲーム差となっており、優勝はこの2チームに絞られたと見ていいでしょう。

中地区は昨年同様クリーブランド・インディアンスが首位。2位のミネソタ・ツインズとのゲーム差は7.5と、昨年レギュラーシーズン終了時に2位に17ゲーム差つけた勢いそのままに今シーズンも勝ち星を重ねています。

西地区の首位は昨年度ワールドチャンピオンのヒューストン・アストロズ。ここまで東地区首位のレッドソックスにも迫る64勝を挙げています。2位でイチローが在籍するシアトル・マリナーズは首位と5ゲーム差と、十分逆転優勝可能な位置で前半戦を終えました。大谷翔平擁するロサンゼルス・エンゼルスは首位と14ゲーム差の4位と厳しい状態となっています。

ポストシーズン進出を競うワイルドカード争いは1位のヤンキースと2位のマリナーズがゲーム差0で並び、3位のオークランド・アスレチックスが4ゲーム差、4位のタンパベイ・レイズが8.5ゲーム差、5位のエンゼルスが9ゲーム差となっています。

ナ・リーグは全ての地区で混戦模様に

前田健太(ロサンゼルス・ドジャース)

ナ・リーグ東地区は首位のフィラデルフィア・フィリーズと2位のアトランタ・ブレーブスのゲーム差は1.5と、接戦を繰り広げています。昨年シーズン終了時に2位に20ゲーム差も付けていたワシントン・ナショナルズは首位と6.5ゲーム差の3位となりました。

中地区はダルビッシュ有擁するシカゴ・カブスが首位に立ち、ミルウォーキー・ブリュワーズが1.5ゲーム差で追う展開となっています。ここまで1勝3敗と苦戦するダルビッシュは後半戦で巻き返しを図れるでしょうか。

西地区は日本人所属チーム同士の首位争いに。平野佳寿擁するアリゾナ・ダイヤモンドバックスと、前田健太擁する昨年度ワールドシリーズ準優勝のロサンゼルス・ドジャースのゲーム差はわずか0.5。3位のコロラド・ロッキーズとは2.5、4位のサンフランシスコ・ジャイアンツとも3.5しか差がなく、混戦状態となっています。

ワイルドカード争いは首位がブリュワーズ、2位ブレーブス、3位ドジャースとなっています。

ア・リーグ優勝オッズは3球団が三つ巴となる

【MLB2018ア・リーグ優勝オッズ】
ア・リーグ優勝オッズ※オッズは19日午前9時現在

ブックメーカー「Sportsbet.io」が発表したア・リーグ優勝オッズでトップに立ったのはレッドソックス。3.00倍と高いオッズが付けられました。しかし2番手のヒューストン・アストロズが3.05倍、3番手のニューヨーク・ヤンキースも3.20倍と、高いレベルでの三つ巴の争いとなりそうです。

ナ・リーグ優勝オッズはカブスとドジャースが本命に挙がる

【MLB2018ナ・リーグ優勝オッズ】
ナ・リーグ優勝オッズ※オッズは19日午前9時現在

ナ・リーグの優勝オッズはドジャースが3.95倍で最有力。続いて2番手にはカブスで4.55倍となりました。続いてフィリーズで7.80倍、ブリュワーズが7.90倍、ダイヤモンドバックスが8.00倍となっています。

ワールドシリーズ優勝オッズはア・リーグの3球団が上位独占

【MLB2018ワールドシリーズ優勝オッズ】
ワールドシリーズ優勝オッズ※オッズは19日午前9時現在

ブックメーカー「Sportsbet.io」が発表したワールドシリーズの優勝オッズ上位3チームはア・リーグ優勝オッズの上位がそのまま占める形となりました。アストロズが最有力の4.75倍、続いてレッドソックスが4.95倍、ヤンキースが5.30倍のオッズを付けられています。

続いてナ・リーグのドジャースが8.00倍、カブスが9.00倍、インディアンスが15.00倍となりました。

二けた勝利カルテットがレッドソックスを頂点に導く

リック・ポーセロ(レッドソックス)

レッドソックスは前半戦98試合を戦い、勝率はなんと.694。これはシーズン全体で見れば112勝ペースとなります。MLB記録である2001年シアトル・マリナーズ(イチローMLB初年度)の116勝にも手が届くかもしれないレベルのハイペースです。

投手陣を見ればリック・ポーセロとエドゥアルド・ロドリゲスが11勝、デヴィッド・プライスとクリス・セールが10勝と、実に4人も10勝超えの投手がいます。

野手を見れば打率(.272)、打点(505)はMLB全体でトップ、本塁打(134)は同2位、その他の数字もどれもトップレベルと、まさにMLB最強打線といって過言ではありません。2013年以来となる世界一へ、抜群の陣容が整ったレッドソックスの進撃を阻むチームは現れるのでしょうか。

9年の雌伏を経て、ヤンキースが球界の盟主の座に返り咲くか

ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)

球界の盟主とされるヤンキースも2009年のワールドシリーズ制覇以降は一度もワールドシリーズに進出できず、それどころか地区優勝も2012年を最後に途絶えています。

今季はマイアミ・マーリンズからメジャー屈指の大砲ジャンカルロ・スタントンを獲得。シーズン序盤は苦戦したもののだんだんと調子を取り戻し、打率.275、本塁打23、打点55ともう一人の主砲アーロン・ジャッジにも並ぶ成績を残しています。

スタントンのさらなる活躍が見込める後半戦はヤンキースにとって逆襲の時となるでしょう。すでにリーグ最多14勝を挙げているルイス・セベリーノや7勝の田中など、先発陣にも期待が持てます。

ヤンキースが再びそのあるべき場所、ワールドチャンピオンの地位に返り咲く時が来たのかもしれません。

カブスはダルビッシュの復活が何よりもの補強となる

ダルビッシュ有(シカゴ・カブス)

昨年はリーグ優勝決定シリーズで涙を飲んだカブス。ひとまず目先の目標である中地区3連覇に向けてはここまで順調に来ているとみていいでしょう。

気になるのは先発の状況。エースのジョン・レスターが11勝2敗、2番手のホセ・キンタナが8勝6敗と先発で貯金を作れているのがこの2人のみ。カイル・ヘンドリックスが6勝8敗、マイク・モンゴメリーが3勝3敗、タイラー・チャットウッドが3勝5敗と満足できない結果となりました。

中継ぎのペドロ・ストロップが4勝1敗、ランディ・ロサリオが4勝0敗と勝ち星を得ているのも先発の不安定さを感じさせます。

やはり待たれるのは5月下旬からけがで欠場しているダルビッシュの復帰でしょう。今季に大型契約で加入したばかりのダルビッシュが期待通りの活躍をすれば、一気にチームも勢いづくはず。ダルビッシュはカブスの救世主となれるでしょうか。