【888sport】英ダービー&オークス2018:ディープインパクトを父に持つ2000ギニー馬サクソンウォリアーがブックメーカーオッズで1番人気!

英ダービー

日本のG1戦線、特に春のクラシック路線は佳境を迎えることとなりましたが、競馬の祖国イギリスは、まさにこれからが3歳クラシックの本格的始動となります。

その火ぶたを切ることとなるのが、エプソム競馬場で開催される6月1日の第240回を迎えるイギリスオークス(海外G1、2410㍍・芝)。そして6月2日の第239回イギリスダービー(海外G1、2410㍍・芝)両レースです。

英ダービーロゴ

ダービー、そしてオークスの始まりは1700年代。世界で最も歴史のあるレースのひとつですが、さらに驚きなのが開催されるエプソム競馬場で初めて競馬が行われたのが1661年。日本はちょうど江戸時代だったと考えると、その歴史の古さには驚かされます。

日本同様にダービー、そしてオークスを手中に収めるのはもちろん欧州競馬に携わる全ホースマンの憧れの一戦。しっかりと注目出走馬をお伝えしていきます。

イギリスオークス2018

冒頭でお伝えしてお分かりいただけたかもしれませんが、実はダービーより1年ほど歴史の古いオークス。近年ではマインディングやイネーブルなど、このレースを勝利した牝馬が後に世界トップクラスの活躍を見せています。

また2010年には、日本のエリザベス女王杯で圧倒的な強さを見せたスノーフェアリーも勝利しているオークス。最早「活躍するためにはオークスを勝利するのは必須」とまで言えるでしょう。

888sport今年は果たしてどの牝馬が栄光を手にするのか。まずはブックメーカー「888sport」のオッズをご確認いただきましょう。

【イギリスオークス2018オッズ】
イギリスオークス2018オッズ※オッズは26日午前11時現在

日本時間25日に発表のオッズでは、3.00倍と1頭抜けたオッズとなっているのがラティダ(Lah Ti Dar)でした。

ラティダ

デビュー戦は6馬身差の圧勝。続くニューマーケット競馬場で行われたプリティポリーステークス(海外G1、2012㍍・芝)においても3馬身差で完勝。一気にオークスの主役候補として名前が挙がることとなりました。

この圧倒的なパフォーマンスに加えて、父は名種牡馬ドバウィ。母はドバイシーマクラシックであのブエナビスタを破るなど活躍したG13勝馬の名牝ダーレミという良血。

そして管理するのはイネーブルを管理していたことでも有名な名伯楽J.ゴスデン調教師、手綱を取るのはF.デッドーリ騎手と正に豪華絢爛。

デッドーリ騎手とゴスデン調教師(右)

レース内容はもちろんですが、こういった「周りの付加価値」も加味しての1番手評価でしょう。

しかし、ラティダは現地25日朝に行った血液検査で満足のいく結果が出ずに、オーナーの判断もあってオークスを欠場することになりました。とても残念です。

そんな中で5.00倍の1番手評価となっているのがワイルドイリュージョン(Wild Illusion)。昨年の2歳フランス女王決定戦であるマルセルブサック賞(海外G1、1600㍍・芝)を勝利しています。

ワイルドイリュージョン

マルセルブサック賞自体7頭立てと少ない頭数だったにもかかわらず6番人気と伏兵扱いだったワイルドイリュージョン。しかし結果は早めのスパートから後続を完封と見事な一戦でした。

この実績から、今年の初戦となったイギリス1000ギニー(海外G1、1600㍍・芝)では2番人気に推されることに。しかし着差こそ大きく離されてはいないものの4着と振るわない結果に終わりました。今回一気の距離延長となりますが、フランス2歳女王の意地をかけてイギリスオークス獲りに向かいます。

アイルランドが誇る名門のA.オブライエン厩舎からはガリレオ産駒のハッピリー(Happily)が出走を予定。10.00倍は4番手の評価となっています。

ハッピリー

2歳のデビュー戦こそ惨敗でしたが、その後は持ち直し5戦4勝2着1回。アイルランド、フランスの2カ国でG1勝利を挙げる大活躍を見せました。

ここで陣営は中1か月ながらアメリカ遠征を決断しブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズターフ(海外G1、1600㍍・芝)へ挑みます。しかし結果は14頭立て14着と想像以上に厳しい現実を突きつけられることとなりました。

ガリレオ産駒ということを考えれば距離延長は問題なさそうではありますが、ここまで8戦して1600mまでしか経験がないというのはやや割引材料とも考えられます。

ちなみに、このハッピリーを含めて、登録段階21頭中12頭がA.オブライエン厩舎の管理馬と、半数以上を占めることに。

オブライエン調教師

本命サイドでなかったとしても、やはりこの厩舎の馬からは目を離せないというのが実情でしょう。今年のクラシックもオブライエン厩舎の動きには注目です。

イギリスダービー2018

オークスの翌日に開催されるイギリスダービー。
今年は日本でも例年をはるかに上回る注目を集めることとなっています。

その注目の理由はあとでご紹介するとして、まずはオークスと同じくブックメーカー「888sport」のオッズをご確認いただきましょう。

【イギリスダービー2018オッズ】
イギリスダービー2018オッズ①

イギリスダービー2018オッズ②※オッズは26日午前11時現在

1.73倍とダントツの一番人気となっているのがサクソンウォリアー(Saxon Warrior)。海外競馬に興味がなくても、もしかしたら名前を聞いたことがある競馬ファンは多いのではないでしょうか。

サクソンウォリアー

実はサクソンウォリアー、生産は日本の「ノーザンファーム」そして父は「ディープインパクト」と、血統面だけを見れば完全に日本馬ということで大きな話題を呼びました。

3戦3勝で迎えた今年のイギリス2000ギニー(海外G1、1600㍍・芝)も危なげなく勝利。結果として日本国生産馬で初めての「海外クラシック制覇」を達成することとなりました。

これまで1600m以上の経験がないサクソンウォリアーですが、日本でのディープインパクト産駒を見ればわかるように、2400mはほぼ問題なし。これまでのパフォーマンスを考えれば1.73倍の人気を集めるのも納得がいくといったところでしょうか。

対抗馬の筆頭候補が6.00倍のロアリングライオン(Roaring Lion)。

ロアリングライオン

イギリス2000ギニーではサクソンウォリアーの前に敗れ去りましたが、イギリスダービーの主要前哨戦であるダンテステークス(海外G2、2100㍍・芝)では4馬身半差をつけて完勝。中距離以上への高い適正を示しました。

やや気になるのは今年の4月からダービーで4戦目とかなりスケジュールがタイトな点。実力をどこまで発揮できるでしょうか。

距離適正の面ではこちらも注目なのが11.00倍のヤングラスカル(Young Rascal)。

ヤングラスカル

キャリアは3戦2勝と浅いですが、未勝利戦は2200m、更に前走勝利したG3のチェスターヴァーズステークスは2500mと、クラシックディスタンスで着実なレースぶりを見せています。この点はロアリングライオンにもサクソンウォリアーにもないストロングポイントでしょう。

古くはサドラーズウェルズ。近年ではガリレオも制した「出世レース」であるアイリッシュダービートライアルステークス(海外G3、2012㍍・芝)を制してダービーに挑むのがハザープーア(Hazapour)。オッズは15.00倍となっています。

ハザープーア

オッズこそやや控えめですが、トライアルでは地元オブライエン厩舎の3頭出し、しかもサクソンウォリアーを除けば厩舎でも期待のクラシック候補であったペンタゴン(The Pentagon、17.00倍)やデラノルーズベルト(Delano Roosevelt、13.00倍)を抑えての勝利。価値ある1勝と言っても過言ではないでしょう。

果たして日本生産馬初となるイギリスダービー制覇なるか。それとも欧州由来の血統馬たちが意地を見せるのか。大注目の一戦です。