地球の裏側、南米の地で大陸最強の国を決める大会コパ・アメリカが開始の時を迎えようとしています。
6月14日から7月7日にかけて開催される今回のコパ・アメリカ2019。日本代表も招待国として参戦するこの世界屈指のハイレベルな大陸選手権を制し、その実力を世界に知らしめるのはどの国なのでしょうか。
仮想通貨(ビットコインやリップル等40種類以上)を使ってベッティングすることができる世界初のブックメーカー「Sportsbet.io」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。
サッカーに熱狂する大陸、南米の最強王者を決める大会コパ・アメリカ
南米選手権とも呼ばれるコパ・アメリカは南米サッカー連盟(CONMEBOL)が主催する大陸選手権で、アジアにおけるアジアカップ、ヨーロッパにおけるEUROに相当する大会です。
出場国はCONMEBOLに加盟する10か国に加え、招待国の2か国。2019年大会は日本とカタールが招待されました。日本は1999年以来20年(5大会)ぶりの参加。FIFAワールドカップ2022の開催国として招待されたカタールはアラブ圏から初めての参加となります。
2019年大会の開催国はブラジル。決勝戦はリオ・デ・ジャネイロにある巨大スタジアムで、2016年のリオ・デ・ジャネイロオリンピックや2014年のFIFAワールドカップブラジル大会の決勝戦でも使用されたエスタジオ・ド・マラカナンで行われます。
2015年大会はアルゼンチンをPKの末下したチリが初の栄冠に輝く
チリで開催された2015年のコパ・アメリカで決勝戦に進出したのは、開催国のチリと前年の2014年FIFAワールドカップで準優勝のアルゼンチン。チリにとっては初優勝、アルゼンチンにとってはワールドカップの雪辱を果たす機会となりました。
リオネル・メッシ、セルヒオ・アグエロ、アンヘル・ディ・マリアの3トップに加え、控えにはエセキエル・ラベッシ、ゴンサロ・イグアイン、カルロス・テベスら豪華な面々をそろえたアルゼンチンがチリのゴールを攻め立てるも得点には至らず。
チリもアレクシス・サンチェスやアルトゥーロ・ビダルらを中心にアルゼンチンゴールを狙いますがどちらも無得点のまま、試合はPK戦に。
チリが連続でPKを決める一方で、アルゼンチンは1人目のメッシが決めた後はイグアインとエベル・バネガが連続で失敗。チリの4人目サンチェスがGKセルヒオ・ロメロをあざ笑うようなコロコロのシュートを決め、見事チリが南米王者の座に輝きました。
なお、大会最優秀選手にはメッシが選出されていましたが、辞退したため受賞者なしという結果に。また、このときチリを優勝に導いたホルヘ・サンパオリ監督(アルゼンチン人)はその後セビージャを経て2017年にアルゼンチン代表に就任しています。
グループCはウルグアイが最右翼!日本は最下位の14倍となる
【コパ・アメリカ2019グループC首位突破オッズ】
※オッズは13日午前8時現在
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ブックメーカー「Sportsbet.io」によるグループC首位突破オッズのトップはウルグアイ。オッズは1.95倍となりました。ルイス・スアレスやディエゴ・ゴディンら豪華なメンバーをそろえる強豪が1番手に上がっています。
2番手は前回大会の王者チリで2.65倍。絶対的エースのアレクシス・サンチェスをトラブルで欠くことになったことがウルグアイとの差となっているとみていいでしょう。
3番手はエクアドルで7.20倍。そして4番手に日本で14.00倍となっています。
優勝候補筆頭は開催国ブラジル!アルゼンチン、ウルグアイが追う
【コパ・アメリカ2019優勝オッズ】
※オッズは13日午前8時現在
ブックメーカー「Sportsbet.io」によるコパ・アメリカ優勝オッズのトップは開催国ブラジル。オッズは2.10倍となりました。
2番手はブラジルの永遠のライバル、アルゼンチンで4.40倍。続いて2大国を猛追するウルグアイが3番手で7.60倍。4番手に昨年のワールドカップで日本と対戦したコロンビアで9.40倍、前回王者のチリが5番手で11.50倍となっています。
日本は10番手となるオッズ46.50倍。ヤングスターたちの逆襲に期待したいところです。
絶対的エースのネイマールを欠くブラジル、その影響はいかほどか
世界一サッカーに熱狂する国民性を背景に、リオ五輪に続く地元優勝を狙うブラジル。豪華なメンバーをそろえるブラジルの不安な要素といえば、エースのネイマールが足首の怪我により離脱を余儀なくされていることでしょう。
性的暴行疑惑も持ち上がり、公私ともに揺らいでいるエースがチームを離れたことが、ブラジル代表にとって吉と出るか凶と出るか、ふたを開けるまで分かりません。
ブラジルは2016年のリオ・デ・ジャネイロ五輪に続き、聖地マラカナンで栄冠をつかむことができるのでしょうか。
右膝手術から約1か月、ウルグアイはエースの復活に期待がかかる
ウルグアイの今大会における成否のカギを握るのはなんといってもルイス・スアレスが復調できているか否か、でしょう。
5月に右膝の内側半月板を損傷し、手術を受けたスアレス。これによって25日のコパ・デル・レイ決勝も欠場し、コパ出場も危ぶまれていましたが無事召集を受け、8日の親善試合パナマ代表戦ではFKからゴールも記録しました。
そこから本大会までの間にどこまでコンディションを高めることができているのか、各国のスカウト陣も固唾を飲んで彼のプレーを見守っているはずです。
若手主体の日本は強敵ぞろいの南米勢を相手に貴重な経験を積みたい
2011年、2015年と続けて招待を受けつつも都合により参加を辞退せざるを得なかった日本代表。満を持しての参加となった今大会では、日本はフルメンバーではなく、将来への経験として若手中心のメンバーで臨むこととなりました。
18歳久保建英や清水エスパルスの大型CB立田悠悟(20歳)、法政大学3年上田綺世(20歳、鹿島アントラーズ内定)など、次世代を担う若手を中心に構成されたヤング日本代表がどこまでやれるのか、注目が集まります。