【ウィリアムヒル】ロイヤルアスコット2019:プリンスオブウェールズステークスでディアドラは26倍オッズ!ブックメーカーが全レースのオッズ発表

ロイヤルアスコット

日本競馬においては有力馬が休養に入る夏のシーズンですが、海外競馬はむしろここからが有力馬たちの季節。特にクラシックディスタンスを主戦場としている馬たちには凱旋門賞が控えるだけに、陣営もあわただしく動きを見せ始めます。

そんな秋シーズンに先駆けて開催されるのがイギリス競馬が最も盛り上がる1週間「ロイヤルアスコット開催」です。

1711年に第1回が開催され、300年以上の歴史を誇るロイヤルアスコット開催。5日間で述べ30レース、G1レースは8レースが組まれており、世界最大級の「ターフレースイベント」となっています。今年の日程は以下の通りです。

【ロイヤルアスコット週間2019日程(G1レース)】
<6月18日>
セントジェームズパレス
キングズスタンドステークス
クイーンアンステークス
<6月19日>
プリンスオブウェールズステークス
<6月20日>
ゴールドカップ
<6月21日>
コモンウェルスカップ
コロネーションステークス
<6月22日>
ダイヤモンドジュビリーステークス

ウィリアムヒルイギリスの老舗ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」がロイヤルアスコット2019のレースのオッズを発表しました。上記レース日程のレース名をクリックすれば最新のブックメーカー発表オッズがご確認いただけます。

スプリント戦から世界で最も長距離平地レースであるゴールドカップまで様々なレースが開催されるロイヤルアスコット開催から、今年はメイン的存在であり日本馬の遠征もあるプリンスオブウェールズステークス(海外G1、2000㍍・芝)、そして各国の快速3歳馬が顔をそろえたセントジェームズパレスステークス(海外G1、1600㍍・芝)の2レースの見どころをお伝えいたします。

プリンスオブウェールズ2019

ロイヤルアスコット開催の中で最も賞金が高く設定されており、メイン的位置づけにあるプリンスオブウェールズステークス。「芝の2000m」というカテゴライズの中では、欧州のみならず世界的に見ても最上位に値するレベルの馬たちが顔をそろえます。今年も相当な高メンバーがそろい踏みとなりました。

出走各馬のご紹介へ移る前に、まずはブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」から発表されているオッズをご確認いただきましょう。

【プリンスオブウェールズステークス2019オッズ】
プリンスオブウェールズステークス2019オッズ※オッズは17日午前8時現在
ウィリアムヒル 登録方法

3連勝中と勢いに乗って挑むのはアイルランド、A.オブライエン厩舎が送り込むマジカル(Magical)。オッズは1番人気の3.00倍となりました。

マジカル

もし、マジカルが昨年のプリンスオブウェールズに参戦していたとしたら、決してここまでの注目を集めることはなかったでしょう。そうお伝えできるほどに1年間で「充実」の一途をたどっています。

昨年の凱旋門賞において10着と惨敗。しかしその後イギリスチャンピオンズフィリーズ&メアズステークス(G1、2400㍍・芝)を勝利したのちは別馬のように進化。続くブリーダーズカップターフ(G1、2400㍍・芝)においても、あわやエネイブルに大金星を挙げる手前まで迫る好走をみせました。

迎えた2019年シーズンはここまで地元アイルランドにおいて3戦3勝。加えて、3戦とも2000m前後にシフトをしての調整。正にプリンスオブウェールズを淡々と狙ったローテーションを組んできたとも考えられるだけに、ここは結果を求める一戦となりそうです。

エネイブルという馬を比較対象として考えた際、マジカルよりもさらにエネイブルに「近づいた馬」が、半年以上の休養明けから挑むシーオブクラス(Sea of Class)。3.50倍のオッズで2番手につけています。

シーオブクラス

アイルランド、そしてヨークシャーの両オークスを制覇して挑んだ2018年の凱旋門賞においては、当時現役最強の名をほしいままにしていたエネイブルにわずか「クビ」差。

【凱旋門賞2018 (勝ち馬:エネイブル)】

そのレース内容も素晴らしい末脚で追い詰めていただけに「負けたはしたものの最大限に評価が出来る内容だった」と、考えられます。

ただ陣営にとっての大目標はあくまで「凱旋門賞」であることに変わりはないでしょう。長期休養明けの初戦であり、主戦場ではない2000mでの戦いとなるとなるプリンスオブウェールズステークスということを考えると、評価が難しい一頭です。

14戦して着外はゼロ、そして現在重賞2連勝中と勢いづいているのは、5.00倍オッズのクリスタルオーシャン(Crystal Ocean)。

クリスタルオーシャン

昨年のロイヤルアスコットはハードウィックステークス(海外G2、2390㍍・芝)を見事に勝利、今年は満を持して悲願のG1勝利を目指すことになります。

今回手綱を取るのは名手L.デットーリ。

デットーリ騎手

同馬とは初のコンビとなるものの、調教でも背にまたがり感触を確かめて万全の状態で本番へ挑みます。

日本からはこの伝統ある1戦にディアドラ(Diadora)が参戦予定。26.00倍のオッズがついています。

ディアドラ

近年、日本馬はスピルバーグやエイシンヒカリがこの舞台へチャレンジ、あまり良い結果を残せませんでしたが、ディアドラと上に挙げた2頭には大きな違いがあります。それが「血統面」。

スピルバーグ、エイシンヒカリの両頭の父は日本競馬界の雄ともいえるディープインパクト産駒でした。日本競馬界ではトップサイアーとして名を馳せていますが、スピード能力よりもパワーが問われる海外の馬場への適性は疑問視されていたことも事実です。

その一方で、ディアドラの父は元々イギリスで活躍していたハービンジャー。

ハービンジャー

種牡馬入り後に早くから日本で繁用されたため、ハービンジャー産駒のイギリスの馬場適性に関しては未知数であることも確かですが、日本の競馬ファンのみならず、ハービンジャーの現役時代を知る現地の競馬ファンたちからも暑い視線を集めているというそんな裏側もあります。

上位陣はかなりの実績馬ぞろい、しかし日本のディアドラにも期待がかかる1戦です。

セントジェームズパレスステークス2019

プリンスオブウェールズステークスも大きな注目を集めますが、こちらもお勧めしたいのが3歳マイルの一流馬が集まるセントジェームズパレスステークス(海外G1、1600㍍・芝)。

まずはこちらも、ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」のオッズをご確認いただいてから出走各馬の紹介へ移ります。

【セントジェームズパレスステークス2019オッズ】
セントジェームズパレスステークス2019オッズ※オッズは17日午前8時現在

セントジェームズパレスステークスでの注目ポイントはアイルランド2000ギニー(海外G1、1600㍍・芝)を制した、1番人気の2.75倍オッズのフェニックスオブスペイン(Phoenix of Spain)と、そのレースで2着に敗れた2番手3.25倍となっているトゥーダーンホット(Too Darn Hot)の2頭による「ライバル対決」。

フェニックスオブスペイン

調整中の頓挫もありアイルランド2000ギニーが今年の初戦となったフェニックスオブスペインでしたが、強敵たちを退けて見事な勝利。「レース後も食欲も旺盛だし、ひとたたきされて状態も上向き」と、順調なコメント。充実の一途で2つ目のG1勝利を目指します。

そのフェニックスオブスペインに前走こそ敗れはしたものの2歳時にしっかり勝ち切っているのが、昨年の最優秀2歳牡馬にも選出されたトゥーダーンホット。

トゥーダーンホット

それまで1400~1600mを使われていた同馬でしたが、前々走ではイギリスダービーを目標としていたためにダンテステークス(海外G2、2100㍍・芝)へ参戦。単勝オッズなんと1.00倍に推されるも、大幅な距離延長だったこともあってか2着に敗れました。

そこからまたマイルのアイルランド2000ギニーに戻して2着。3歳馬にとっては非常にタフなローテーションの組み方となりましたが、陣営も腹を決めた形で「マイル」に絞ってのセントジェームズパレスステークス参戦といったところでしょう。真価が問われる1戦です。

その他の注目馬としては、イギリス2000ギニー(海外G1、1600㍍・芝)において、今回メンバー最先着となる3着入線を果たしたスカードゥ(Skardu)や、フランス2000ギニー(海外G1、1600㍍・芝)で2着入線のシャーマン(Shaman)らも参戦予定。各国のギニーで好走した馬たちがレースの中心となりそうです。

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