JRAの競馬の春を告げる「第75回桜花賞」(G1、1600㍍・芝)が阪神競馬場で12日、午後3時40分に発走します。“ブランデーをジンジャーエールで割ったカクテル”を意味する本命馬・ルージュバックは、4枠8番から無傷の4連勝Vを狙います。
早速ですが、9日にJRAから発表された注目の桜花賞2015の枠順をご紹介したいと思います。桜花賞は金曜日の馬券発売はありませんが(皐月賞はありますが、笑)、イギリスの老舗ブックメーカー(スポーツブック)の「William Hill(ウィリアムヒル)」が11日土曜日の夜に発表する予定ですので、発表され次第下記にて更新します。
注:ウィリアムヒルからの発表はありませんでした(12日更新)
【桜花賞2015枠順とウィリアムヒル発表の単勝オッズ】
1-1 コンテッサトゥーレ(C.ルメール):
1-2 ムーンエクスプレス(松山弘平):
2-3 ノットフォーマル(黛弘人):
2-4 トーセンラーク(吉田隼人):
3-5 ペルフィカ(菱田祐二):
3-6 レッツゴードンキ(岩田康誠):
4-7 クルミナル(池添謙一):
4-8 ルージュバック(戸崎圭太):
5-9 アンドリエッテ(川田将雅):
5-10 アースライズ(幸英明):
6-11 キャットコイン(柴田善臣):
6-12 ローデッド(川島信二):
7-13 クイーンズリング(M.デムーロ):
7-14 テンダリーヴォイス(福永祐一):
7-15 ココロノアイ(横山典弘):
8-16 メイショウメイゲツ(吉田豊):
8-17 レオパルディナ(武豊):
8-18 クールホタルビ(小牧太):
(カッコ)内は騎乗騎手
※単勝オッズは、ウィリアムヒルから発表され次第更新します。
本命馬と目されているのが史上7頭目となる無敗Vを狙うルージュバックです。3戦3勝の牝馬は、前走のきさらぎ賞(G3、1800㍍・芝)では牡馬相手に圧巻のレースで51年ぶりの牝馬V、デビューから3連勝です。京都競馬場の直線に入ると一段階ギアを上げて一気に前の馬を抜き去りました。恐ろしい末脚でした。阪神競馬場でもこの末脚がさく裂すれば、他馬を圧倒する力でそのまま勝ち抜けそうな勢いを感じます。
【きさらぎ賞2015(優勝:ルージュバック)】
大竹正博調教師はルージュバックの調子を「いつも通り」と言い、関西への移動についても「不思議と競馬場に入ってからの方がカイバの食いがいい」と大舞台にも負けない度胸が、ルージュバックの大物ぶりを表しているかのようです。騎乗の戸崎圭太騎手は「精神的にどっしりしていて、心配するところはない」と自信たっぷり。ルージュバックは2004年のダンスインザムード以来の無敗の桜花賞馬を射止めます。
ルージュバックに待ったをかけるのが、横山典弘騎乗の7枠15番ココロノアイでしょう。アルテミス(G3、1600㍍・芝)と前走のチューリップ賞(G3、1600㍍・芝)の2つの重賞を勝って桜花賞へと挑みます。未勝利戦からずっとマイル路線を走って、阪神ジュベナイルF(G1、1600㍍・芝)では3着でしたが、距離適性は最もあるのではないかと思います。雨の中行われたチューリップ賞でも直線で差し切ってたたき合いでの強さを見せました。
【チューリップ賞2015(優勝:ココロノアイ)
「前走(チューリップ賞)は順調にステップを踏めればと思っていたが、結果も出して改めて能力と成長を感じた。もちろん1回使った上積みも感じる」と順調な仕上がり具合に手ごたえを口にした尾関知人調教師。阪神競馬場のレースも経験しているという点もアドバンテージになるでしょう。ベテランの横山騎手がどうココロノアイを桜花賞馬へ導くか。その手綱さばきにも注目です。
もう一頭ルージュバックの対抗馬を挙げるとすれば、7枠13番クイーンズリングでしょう。ミルコ・デムーロ騎手が鞍上を務めます。ルージュバックと同じ3戦3勝の馬で、前走の18頭立てで争われたフィリーズレビュー(G2、1400㍍・芝)でも1番人気の期待に応えました。後方大外からの直線となりましたが、そこから見事にゴール前で差し切るレースは3歳馬とは思えない芸当を見た気がします。
【フィリーズレビュー2015(優勝:クイーンズリング)】
フィリーズレビューではマイナス20キロでのレースとなり、桜花賞まで1か月もない中でのローテーションとなるため、今回の桜花賞ではその影響が出るかもしれません。しかし、前走のマイナス体重について吉村哲哉調教師は「体が締まって10キロくらい減るだろうなと思っていた。あとは初の当日輸送だった分」と想定内のマイナス体重だったようです。鞍上のデムーロ騎手も「凄くいい感じ。状態は問題ない」とクイーンズリングの走りに一抹の不安を感じていない様子です。関西馬の無敗馬も史上7頭目の無敗桜花賞馬を射程圏内にとらえています。
その他、クイーンC(G3、1600㍍・芝)の勝ち馬で3戦3勝のキャットコイン(柴田善臣騎乗)や、怒涛の末脚を見せたチューリップ賞2着のアンドリエッテ(川田将雅騎乗)も面白い存在ですね。桜花賞2015は12日午後3時40分にファンファーレが阪神競馬場に響き渡ります。
【桜花賞2014(優勝:ハープスター)】