ヨーロッパ最強のクラブチームを決める戦い「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)」が再開。好カードが揃う決勝トーナメントが、いよいよ2月18日から始まります。
各国のリーグを制したチャンピオンおよび、好成績をおさめたクラブのみが集い、ハイレベルな戦いを繰り広げてきましたが、舞台は決勝トーナメントを残すのみ。
果たして、ビッグイヤーを掲げ、ヨーロッパ最強の称号を手にするのはどのチームになるのでしょうか。
世界約200ヶ国で利用され、世界有数の規模と人気を誇るイギリスのブックメーカー「bet365」がUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメントの優勝オッズを発表。そのオッズをもとに注目のクラブを紹介していきます。
好カードが続出!今年のCL決勝トーナメントも見逃せない!
世界中から有力な選手たちが集まり、しのぎを削るヨーロッパ各国のトップリーグ。チャンピオンズリーグはその名の通り、各国の優勝クラブと上位に入ったクラブ、そしてプレーオフを勝ち抜いたクラブのみが出場できる、まさにトップオブトップを決める大会。そのグループリーグを勝ち抜いた16クラブの戦いとなる決勝トーナメントは、まさに世界最高峰の戦いと言えるでしょう。
今年の決勝戦は5月30日、トルコの首都イスタンブールにあるアタテュルク・オリンピヤト・スタドゥで開催されます。
プレミア勢同士の戦いとなった昨年はリバプールが6度目のCL制覇!
昨年の決勝の舞台はスペインのマドリード。アトレティコ・マドリードのホームスタジアムであるワンダ・メトロポリターノ(エスタディオ・メトロポリターノ)で開催されました。
イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー。手の内を知る者同士の戦いは、試合序盤にいきなりリバプールが先制します。リバプールFWサディオ・マネのクロスがトッテナムMFムサ・シソコの腕に当たり、PKの判定。これをリバプールエジプト代表FWモハメド・サラーがきっちりと決め、試合を優位に進めていきます。
先制されたトッテナムもボールを保持し攻勢をかけるも、リバプールの守備陣の前に沈黙。トッテナムはイングランド代表MFデレ・アリ、韓国代表FWソン・フンミンらがシュートを放つも決めきれず、逆に試合終盤にCKからのこぼれ球をリバプールのデボック・オリジが決めて万事休す。このまま試合終了となり、リバプールが14年ぶり6度目の優勝を飾っています。
優勝はシティ、リバプールのプレミア勢?バルセロナ、パリ・サンジェルマンが続く
【UEFAチャンピオンズリーグ2019-20優勝オッズ】
※オッズは10日午前2時現在
今年のチャンピオンズリーグの優勝候補筆頭に挙げられたのはイングランドのマンチェスター・シティで5.00倍です。組み合わせに恵まれた感はあるものの、グループリーグを4勝2分で突破。負傷離脱していた主力選手もメンバー登録入りしており、悲願のチャンピオンズリーグ制覇に向けて万全を期して臨みます。
対抗として推されたのは、昨年の覇者リバプールで5.50倍。グループリーグ初戦でナポリに屈するも、4勝1分1敗の首位で突破を決めています。プレミアリーグで連勝街道をひた走る勢いのまま、CL連覇を狙います。
3番手にはリオネル・メッシ率いるバルセロナが7.00倍となっており、パリ・サンジェルマン、バイエルン・ミュンヘンが8.00倍で続いています。クリスティアーノ・ロナウド擁するユベントスは11.00倍。過去最多13度の優勝を誇るレアル・マドリードは17.00倍となっています。
シティ悲願のCLタイトルの獲得なるか?!主力が復帰した
2008年にUAEの投資グループに売却されて以降、圧倒的な資金力を背景に積極的な補強を敢行。あまたのワールドクラスの選手たちを引き入れ、瞬く間に世界屈指の強豪クラブへと変貌を遂げました。
今シーズンは主力の負傷離脱もあり、プレミアリーグでは下位クラブ相手に取りこぼしも見受けられましたが、守備の要であるDFアイメリク・ラポルテや、スピードあふれるドリブルを武器にプレミアで2年連続二桁得点をあげたレロイ・サネもCL決勝トーナメントのメンバー入り。プレミアリーグ最多ハットトリック記録を保持するエースのセルヒオ・アグエロをはじめ戦力は十分。また、知将ペップ・グアルディオラ監督の采配にも注目が集まります。
決勝トーナメント初戦は難敵レアル・マドリードとなりますが、ここを突破できれば、マンチェスター・シティ悲願のチャンピオンズリーグ優勝が大きく近づくことでしょう。
黄金時代の到来か?!レアル・マドリード以来となる連覇を狙うリバプール
昨シーズンのチャンピオンズリーグを制し、今年もプレミアリーグで無敗記録・連勝記録を更新するなど、リバプールの強さに陰りは見当たりません。ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、エジプト代表FWモハメド・サラー、マリ代表FWサディオ・マネの超強力3トップに加え、オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク、ブラジル代表GKアリソンを中心とした守備も健在。さらに今シーズン、超高精度なキックでアシストを量産し、急成長を続けるイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドの存在などを考えると、総合力は昨年よりも向上しているでしょう。
また、今冬にザルツブルクからリバプールに移籍した日本代表FW南野拓実も決勝トーナメントのメンバーに入っており、決勝トーナメントで躍動する姿が見られるかも知れません。
ロナウドがユベントスに24年ぶりのCLタイトルをもたらすか?!
昨シーズン、現代サッカーにおいて世界最高の選手の1人であるクリスティアーノ・ロナウドを獲得したユベントスでしたが、CLでは去年のサプライズチームであるアヤックスに敗れ、ベスト8で姿を消しました。
今シーズン、チェルシーやナポリを率いたマウリツィオ・サッリが監督に就任すると、堅守のチームから、細かくパスをつなぎながらゴールを目指す攻撃的なサッカーにシフトチェンジ。システム変更でリーグ序盤では不安定な戦いが散見されましたが、試合を重ねるごとに改善されています。
また、昨シーズンに絶不調に陥っていたアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラが復調。現時点で、昨年の10ゴール4アシストを越える、11ゴール6アシストを記録しており、グループリーグのレヴァークーゼン戦で発動したロナウド、ゴンサロ・イグアインとの「トリデンテ」は、どのクラブにとっても脅威となるでしょう。