【10Bet】インターナショナルステークス2019:日本から参戦のシュヴァルグランは23倍オッズ!クリスタルオーシャンやジャパンが上位人気に

インターナショナルステークス2019

ディープインパクト、キングカメハメハ。日本競馬界を昨今までけん引し続けてきた二大種牡馬が相次いでこの世を去ったという訃報。競馬ファンのみならず世間一般、そして世界競馬的にも大変な衝撃を受けたことでしょう。その一方で、新種牡馬たちの産駒が2歳戦で躍動。ひとつの時代が終わると同時に、また新たな競馬の時代が進んで行くのを感じます。

日本競馬界における「新時代」の話で言えば、種牡馬等の話だけではありません。昨今では「海外への挑戦」も多くみられ、これもまた時代の変化のひとつといえるでしょう。そういった中で今回は、日本馬が久々の挑戦となるイギリスはヨーク競馬場で開催される、英インターナショナルステークス(海外G1、2050㍍・芝)をご紹介いたします。

ゼンノロブロイ

日本競馬ファンにはあまり馴染みがないレース名かもしれませんが「2005年に前年、秋古馬三冠を達成したゼンノロブロイが挑んだレース」とお伝えすると、思い出す方もいらっしゃるかもしれません。その際は惜しくも2着入線となりました。

レースとしての歴史こそ浅いものの、毎年、凱旋門賞の前哨戦としてだけでなく欧州中のミドルディスタンス界のトップが名を連ねるレースでもあります。ですが、今年はそれに輪をかけてかなりの豪華メンバーが顔をそろえました。

10Bet Logo正に夏のミドルディスタンスキング決定戦の様相を呈している本レース。まずは、ブックメーカー「10Bet」のオッズをご確認いただいてから、有力出走各馬をご紹介していきます。

【インターナショナルステークス2019オッズ】
インターナショナルステークス2019オッズ※オッズは17日午後5時現在
10Bet 登録方法

【インターナショナルS2019枠順】
1-9 キングオブコメディ 56.5kg 牡3
L.デットーリ騎手、英・J.ゴスデン厩舎
2-3 エラーカム 60.0kg 牡4
J.クローリー騎手、英・M.ジョンストン厩舎
3-6 サンダリングブルー 60.0kg セ6
J.ワトソン騎手、英・D.ムニュイジエ厩舎
4-2 クリスタルオーシャン 60.0kg 牡5
J.ドイル騎手、英・M.スタウト厩舎
5-1 シュヴァルグラン 60.0kg 牡7
O.マーフィー騎手、日・友道康夫厩舎
6-7 サーカスマキシマス 56.5kg 牡3
D.オブライエン騎手、愛・A.オブライエン厩舎
7-8 ジャパン 56.5kg 牡3
R.ムーア騎手、愛・A.オブライエン厩舎
8-5 リーガルリアリティ 60.0kg 牡4
R.キングスコート騎手、英・M.スタウト厩舎
9-4 ロードグリッターズ 60.0kg セ6
D.タドホープ騎手、英・D.オメーラ厩舎
※20日午後1時更新。

1番手評価の2.20倍となっているのは今年のプリンスオブウェールズ(海外G1、2000㍍・芝)を制したクリスタルオーシャン(Crystal Ocean)。

クリスタルオーシャン

ここまで18戦6勝。G1勝利こそプリンスオブウェールズの1勝のみですが、これまで戦ってきた18戦すべて「複勝圏内」という点は見逃せません。常にハイレベルなレースを見せてきたクリスタルオーシャンですが、5歳を迎えた今年こそこれまでのシーズンで最も充実しているといえるでしょう。

そのことを示したのが前走のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス(海外G1、2400㍍・芝)においては「絶対的女王」と誰しもが認めるあのエネイブルにわずかクビ差まで迫る接戦を演じました。

今回そんな「目の上のたんこぶ」的なエネイブルが不在の1戦。「女王へ最も近い馬」が自分であることを示すためにも結果が求められるレースとなります。

2番手評価となっているのが姉にフランスオークスを制したスターオブセヴィルを持つ、キングオブコメディ(King Of Comedy)。オッズは4.33倍となっています。

キングオブコメディ

前走のセントジェームズパレスステークス(海外G1、1600㍍・芝)では2着入線も、このレースの1着馬や3着入線のトゥーダーンホットが、古馬相手となるサセックスステークス(海外G1、1600㍍・芝)において1、2着を独占するなど、レースレベルの高さがうかがえました。

ポイントとなるのはキングオブコメディがこれまでマイル戦のみを戦ってきたという点。2ハロン分の延長は決して楽なものではありません。同厩舎のトゥーダーンホットとの単なる使い分けか、それとも確たる自信があってのことか、この部分の判断が難しいところです。

今回、セントジェームズパレスステークスを制したサーカスマキシマス(Circus Maxims)も参戦予定。オッズは10.00倍と上位勢とはやや離された形となっていますが、2100m戦のディーステークスを制した実績もあり、距離面の不安もなく、オッズ上の開きより実力差はないとも感じます。

マキシマムセキュリティよりも高評価となる3番手評価の5.50倍オッズは良血馬ジャパン(Japan)。

ジャパン

前走でパリ大賞典(海外G1、2400㍍・芝)を快勝し初G1勝利。同馬の魅力はこれまで1400m~2400mまで幅広い勝鞍があるという点でしょう。スピード競馬もスタミナ競馬もこなせる自在性は、他馬にはない強みです。

古馬で言えば今年になって好調を維持するマジカル(Magical)にも注目が集まります。オッズは11.00倍です。

マジカル

昨年秋から戦績が安定しはじめ、今年に入ってからは7馬身差の圧勝で制したタタソールズ金杯(海外G1、2000㍍・芝)を含めて5戦3勝2着2回と好成績。

その2着2回の内容も、クリスタルオーシャン、エネイブルに敗れたものであり、特に前走のエクリプスステークスにおいてはエネイブルに3/4馬身に迫る好走をみせました。

プリンスオブウェールズではクリスタルオーシャンではなくマジカルが1番人気だったことを考えればこの評価は陣営にとっても悔しいものでしょう。雪辱を誓います。

日本から引き続きイギリス競馬に挑むのがシュヴァルグラン(Cheval Grand)。評価は23.00倍となっています。

シュヴァルグラン

ジャパンカップ(G1、2400㍍・芝)での勝利やドバイシーマ(海外G1、2400㍍・芝)での好走などを考えると、やや距離的に短いという見方もありますが、兄弟であるヴィブロスなどの活躍をみても、海外競馬に強い血統であることは確か。イギリス2戦目となる今回は是非とも前進を期待したいところです。

1番手評価こそクリスタルオーシャンに付されていますが、3歳馬と古馬では3.5キロもの斤量差がある英インターナショナルステークス。そういったことからも、実績以上に3歳馬たちの評価が高くなっている傾向にあります。

果たしてここを勝利し、先々のビッグレースに弾みをつけるのはどの馬、そして陣営か。英インターナショナルステークスは、8月21日水曜日、23時35分発走予定です。