【bet365】大阪杯2019:昨年の有馬記念制したブラストワンピースが3.5倍で1番人気に!キセキ、ワグネリアンも僅差で混戦模様に

大阪杯

3月30日にはドバイミーティングが構えていますが、こちらも忘れてはいけません。日本競馬では3月31日に春の中距離王決定戦、大阪杯(G1、2000㍍・芝)が阪神競馬場において開催されます。

元来、この時期には中距離のG1レースが春競馬の終わりに開催される宝塚記念(G1、2200㍍・芝)ぐらいしかなかった為「G1レベルの豪華メンバーが顔を揃えるG2」として名高い1戦でしたが、2017年にG1へ昇格。名実ともに「春の中距離王決定戦」となりました。

【大阪杯2019枠順】
1-1 マカヒキ(牡6、岩田康誠・友道康夫)
2-2 ワグネリアン(牡4、福永祐一・友道康夫)
3-3 アルアイン(牡5、北村友一・池江泰寿)
3-4 エポカドーロ(牡4、戸崎圭太・藤原英昭)
4-5 ムイトオブリガード(牡5、横山典弘・角田晃一)
4-6 キセキ(牡5、川田将雅・角居勝彦)
5-7 ブラストワンピース(牡4、池添謙一・大竹正博)
5-8 サングレーザー(牡5、F.ミナリク・浅見秀一)
6-9 エアウィンザー(牡5、浜中俊・角居勝彦)
6-10 ステイフーリッシュ(牡4、藤岡康太・矢作芳人)
7-11 ペルシアンナイト(牡5、M.デムーロ・池江泰寿)
7-12 ステルヴィオ(牡4、丸山元気・木村哲也)
8-13 スティッフェリオ(牡5、田辺裕信・音無秀孝)
8-14 ダンビュライト(牡5、松若風馬・音無秀孝)
※29日午後11時更新

また、阪神競馬場で開催されることも相まってか「関西圧倒的有利」のレースであることも特徴的。美浦所属の馬が勝利したのは1999年のサイレントハンターまでさかのぼることに。約20年近く栗東勢の戴冠が続いているレースでもあります(2001年は地方所属のトーホウドリームが勝利)。

bet365そんな「関西圧倒的有利」の大阪杯ですが、ブックメーカー「bet365」はいったいどんなジャッジを下したのか。まずはオッズをご確認いただいてから有力各馬のご紹介に移りましょう。

【大阪杯2019オッズ】
大阪杯2019オッズ※オッズは28日午前8時現在
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まずは4歳勢からご紹介していきましょう。

3.50倍で全体の1番手評価ともなっているのは昨年の有馬記念(G1、2500㍍・芝)を制したグランプリホース、ブラストワンピース(Blast Onepiece)。そして、美浦所属の馬です。

ブラストワンピース

デビューから3連勝で重賞勝利を挙げたことや、通常の3歳馬としては珍しい、菊花賞への前哨戦に新潟記念(G3、2000㍍・芝)を選択し、勝利するなど1定以上の実力は見せていたものの、クラシック戦線では惜しくも勝利に手の届かなかったブラストワンピース。昨年末の有馬記念では、そのうっ憤を晴らすような勝利を挙げました。

ただ、有馬記念は見事なレースぶりではありましたが、2キロとはいえ斤量差があったことも事実。今回の大阪杯は1切ハンデなしの同斤量での勝負。ここでもしっかりと勝ち切るようであれば、キタサンブラック引退後に混とんとしていた古馬戦線における新たなスター誕生と言えるでしょう。

昨年のダービー馬、ワグネリアン(Wagnerian)も満を持して復活。オッズは5.00倍となっています。

ワグネリアン

菊花賞の前哨戦である神戸新聞杯(G2、2400㍍・芝)を強い競馬で勝利。しかも昨年の神戸新聞杯は今思い返すと「非常にハイレベルなレース」でした。

出遅れながらに4着まで追い込んだ皐月賞馬エポカドーロをはじめ、2着入線のエタリオウと3着入線のメイショウテッコンは、今年の日経賞(G2、500㍍・芝)においてワンツーフィニッシュ。5着入線のステイフーリッシュはその後重賞戦線で3連続馬券圏内。

もちろん、半年の休み明けという懸念材料があることは事実ですが、ディープインパクト産駒は成長力が疑問視されることが多い中で、ひと夏超えても尚これだけの濃いメンバーにしっかり勝ち切ったワグネリアン。やはりダービーを勝つだけの実力馬であることを再認識した一幕と言えます。

4歳勢、ご紹介する最後の1頭は昨年のマイルチャンピオンシップ(G1、1600㍍・芝)を制したステルヴィオ(Stelvio)。オッズは10.00倍であり、ブラストワンピース同様美浦所属です。

ステルヴィオ

2歳時にはワグネリアンやダノンプレミアムの2着。皐月賞では、前哨戦のスプリングステークス(G2、1800㍍・芝)において下したエポカドーロに敗れての4着など、なかなかその実力を発揮しきれなかったイメージのステルヴィオ。

しかしマイルチャンピオンシップではそれまでの差し競馬から一変の「好位付け」で見事に並みいる古馬や同年代のライバルを撃破。念願のG1ホース仲間入りを果たしました。

前哨戦の中山記念(G2、1800㍍・芝)では、上がり最速をマークしながらもタイム差なしの3着。しかしその後、大阪杯に向けての調教は非常に素晴らしいタイムをマークするなど、状態面は確実に上向きといったところでしょう。

鞍上は、今年すでに3つの重賞勝利を挙げている絶好調の丸山元気騎手。それまでの10年間で重賞4勝であったことを考えれば、これは驚異的なペースではないでしょうか。

丸山騎手

阪神競馬場での重賞勝利こそないものの、その勢いそのままに阪神競馬場初重賞勝利どころか、初G1勝利もその手に納めたいところであり、前走に引き続きコンビを組むステルヴィオの力をいかんなく発揮すれば、それも夢ではないといえるだけの1頭です。

4歳勢ばかりに注目している訳にはいきません、怖い「先輩方」ももちろん出走を予定しています。その筆頭が3.75倍とオッズも肉薄するキセキ(Kiseki)です。

キセキ

昨年秋のG1戦線では、近代日本競馬としては珍しい京都大賞典→天皇賞・秋→ジャパンカップ→有馬記念という、4戦を使い詰めるローテーション。勝利こそ手にすることはできませんでしたが、3着、2着、2着、5着と好走しました。特に、ジャパンカップにおける激走は、3着に3馬身半差をつけていたことからも、世界レコードで勝利したアーモンドアイが居なければ完勝と言える内容だっただけに正に「運が悪かった」というほかない結果でした。

気になるのは有馬記念後から直接大阪杯で挑むこととなったローテーション。昨年の春先に比べれば、成績的にも充実度が違う言えるキセキですがどちらかといえば「叩き良化型」という印象を受けるのも確か。「狙いは次の天皇賞・春(G1、3200㍍・芝)あたりではないか」という声も挙がっています。

手綱を取るのは引き続きの川田将雅騎手。

川田将雅

1時は昨年3歳勢随1の素質馬と目されながらも状態面の不安定さに泣いたダノンプレミアムの手綱を取り、金鯱賞で見事な復活劇。このコンビで大阪杯へという話もありましたが、蹄の状態を理由にダノンプレミアムは回避。キセキとのコンビ続行となります。

川田騎手自身、大阪杯は1昨年が2着、昨年が3着となんとも歯がゆい結果を残し続けているだけに、天敵アーモンドアイが居ないこの舞台でしっかりと決めておきたいところです。

昨年の大阪杯2着入線で8.00倍となっているペルシアンナイト(Persian Knight)も怖い存在。

ペルシアンナイト

2017年のマイルチャンピオンシップ以降、勝利こそ確かにないものの、7戦して掲示板圏外はわずか1回のみ。その中にはG1レースにおいて2着2回をマークするなど、堅実な走りが魅力的です。

堅実さ、そして阪神コースへの適性で語るならばエアウィンザー(Air Windsor)もご紹介しなくてはなりません。オッズは7.50倍となっています。

エアウィンザー

15戦7勝、2着5回、3着1回。着外は3歳時にわずか1回のみという非常に安定した成績をマークしているだけでなく、阪神2000mは重賞勝利を含めて3勝を挙げている得意なコース。

G1レベルへの対応も、前走の金鯱賞においてダノンプレミアム、リスグラシュー、ペルシアンナイト、アルアインといったメンバー相手に3着と十二分に対応。こちらも楽しみな1頭です。

4歳勢が早くも古馬戦線を制圧するのか、それとも先輩馬たちが意地を見せるのか。大阪杯は3月31日日曜日、15時40分発走予定です。