【10Bet】プリークネスステークス2019:米三冠第2戦はケンタッキーダービー4着のインプロバブルで2.75倍オッズ!

プリークネスステークス

『1着馬降着』という、大波乱の幕開けとなった今年のアメリカ三冠クラシック路線第一冠目となるケンタッキーダービー。しかし、アメリカクラシックに息つく暇はありません。5月18日にはもう、第二冠目となるプリークネスステークス(海外G1、約1911㍍・ダート)が開催されます。

プリークネスステークス2019出走各馬のご紹介へ移る前に、一冠目であるケンタッキーダービーの簡単な回顧をご紹介しましょう。

【ケンタッキーダービー2019】

雨の影響でいわゆる「田んぼ状態の馬場」で開催された今年のケンタッキーダービー。レース前からの大方の予想通り、ハナを切っていったマキシマムセキュリティがそのままペースをつかみ、馬場も味方につけ見事に逃げ切り勝ち……と、思われましたが最終コーナー付近で外に膨らんだことを審議され、結果『降着』。

この結果、日本発売では単勝14番人気の2着入線を果たしたカントリーハウスが繰り上がりでのケンタッキーダービー馬となりました。

この結果に対して猛抗議を行ったのがマキシマムセキュリティ陣営。

マキシマムセキュリティの調教師であるジェイソン・サービス

ケンタッキー州競馬委員会に対しての異議申し立てを行い、それが棄却されると今度は「法的手段」も視野に入れるとコメント。さらにマキシマムセキュリティ自体もプリークネスステークスには参戦しないことに。

加えて、ケンタッキーダービーを制したカントリーハウスも風邪を発症。プリークネスステークスの回避を発表し、今年の三冠馬誕生の可能性は完全に消えることとなりました。

10Bet Logoこうなるとがぜん難しく、そして面白くなるのがプリークネスステークスの予想。一冠目で主役級となった2頭不在でどんな馬が台頭してくるのか、ブックメーカー「10Bet」のオッズをご確認いただいてから、注目馬のご紹介に移りましょう。

【プリークネスステークス2019オッズ】
プリークネスステークス2019オッズ
※オッズは15日午後6時現在
10Bet 登録方法

出走頭数自体もやや寂しい形となりましたが、その中でも2.75倍と一番手評価を下されたのはケンタッキーダービーにおいて今回出走馬の中で最先着となる4着入線を果たしたインプロバブル(Improbable)。

インプロバブル

2歳時にはキャッシュコールフューチュリティ(海外G1、1800㍍・ダート)を制し、前々走のアーカンソーダービー(海外G1、1800㍍・ダート)でも2着入線と好走しました。

その際の勝利馬であったオマハビーチはケンタッキーダービー当初各ブックメーカーで上位評価に挙げられていながらも、レース直前で回避することとなりましたが、そのアーカンソーダービーでインプロバブルが5馬身以上離した3着馬が、何を隠そうカントリーハウス。

ケンタッキーダービーの上位陣が不在となれば、この馬に注目が集まるのは自然な流れといえます。

今回のプリークネスステークスが早くもデビュー10戦目となるのが、インプロバブルと同じくケンタッキーダービー組のウォーオブウィル(War Of Will)。こちらはダービー7着入線、オッズは4.00倍となっています。

ウォーオブウィル

こちらもこれまで重賞2勝を挙げていることや、3走前のリズンスターステークス(G2、1700㍍・ダート)では、こちらもカントリーハウスに完勝している点など、ケンタッキーダービーでの着順こそインプロバブルに劣りますが、積み上げてきた実績は比肩しうると言えるでしょう。

鞍上のT.ガファリオン騎手は若干24歳ながらここ3年リーディングTOP10前後に食い込むなど、ブレイク中のアメリカ若手ジョッキー。

ガファリオン騎手

主役不在の今回のプリークネスステークスで初のG1制覇にして初のクラシック制覇、そんな偉業の達成も十分ありうるだけに気合は十分でしょう。

上記2頭からはやや離された9.00倍の評価となっているのがバーボンウォー(Bourbon War)。

バーボンウォー

重賞勝利はないものの、特筆するべきは3月に出走したファウンテンオブユースステークス(海外G2、1700㍍・ダート)。最後方付近から徐々にポジションを上げ、直線では一頭抜きんでた脚で勝ち馬であるコードオブオナーに3/4馬身差にまで迫る好走。

コードオブオナー自身もケンタッキーダービーで2着入線と一定以上の実力を見せていることを考えると、展開がハマれば直線一気の場面も決してないとは言い切れません。良血のタピット産駒であることもあいまって、正に「一発が怖い」そんな存在であるといえます。

6連勝中と勢いに乗ったままクラシック戦線に乗り込んできたのがオールウェイズマイニング(Alwaysmining)。こちらもバーボンウォーと同じく9.00倍となっています。

オールウェイズマイニング

これまで1600mまでを主戦場に戦ってきた同馬ですが、前走ではとうとう1800m戦に挑みこれを見事勝利。着実に力をつけてきた一頭であるといえます。

これまでのレースレベルに疑問が残る点や、6連勝すべてがローレルパーク競馬場で挙げたものであり、他競馬場への対応力の点など、不安材料も決してないとは言い切れませんが、それでも平凡な馬ではここまでの連勝を積み上げられないというのもまた事実でもあります。

その他、前走でG3のレキシントンステークスを勝利したオーウェンデール(Owendale)が10.00倍。また、ケンタッキーダービー9着にして日本馬のハットトリックを父に持つウィンウィンウィン(Win Win Win)が12.00倍などで続いています。

焦点となるのは「ケンタッキーダービーのレベルをどう見るか?」という部分。ケンタッキーダービー組をそこまで評価しないのであれば、オッズ的にも他路線組を狙う価値は十分といったところでしょう。

プリークネスステークスは5月18日土曜日、日本時間の23時30分ごろ発走予定となっています。